三菱自、赤字予想から黒字に転換 日産との提携効果
2017.2.1 05:56
三菱自動車は31日、2017年3月期の業績予想を上方修正し、本業のもうけを示す営業利益が前年比99.3%減の10億円になると発表した。昨年10月に公表した従来予想は276億円の赤字だったが、日産自動車との資本業務提携による費用削減効果や為替変動の影響で黒字に転換する見込み。
提携効果で経費などを絞り込んだほか、生産費用の削減など経営改善が営業損益を169億円押し上げる。昨年11月の米大統領戦後の円安ドル高傾向も上方修正に寄与した。最終損益は燃費不正関連の補償など特別損失1597億円を計上し、2020億円の赤字(前年は725億円の黒字)を予想。売上高は16.7%減の1兆8900億円になる見込み。
一方、この日発表した16年4~12月期は売上高が前年同期比19.3%減の1兆3417億円、営業損益は232億円の赤字(前年同期は1020億円の黒字)、最終損益は2133億円の赤字(767億円の黒字)だった。