2月18日に見たのはボリショイの1916年の初演から1041回目、今回上演される1966年版で506回目と長い歴史と共に大変ロシアで人気のある演目です。4幕で終了10時35分と長いオペラでしたがクレムリンを舞台にした男女の物語で楽しめました。
原作はリムスキー・コルサコフの歌劇で良く使われるレフ・メイの戯曲。
カーテンコールは各幕の終了後にありましたので4回ですがこれを繋いだ動画をご覧ください。
指揮者:Alexander Titov 〈恰幅の良い指揮者です〉
可也長い前奏ですが劇的な音楽から静かな音楽そして激しい曲想と変化がありこれから始まるオペラはどんなものかと期待させる前奏となっています。
舞台は1572年秋 イワン雷帝の3番目の婚約者がこのオペラと同様にクレムリン入りした後病死したという史実をオペラ化したものです。
1幕 :ノブゴロドの商人 ソバキン:Petr Gluboky-Bs (写真中央)の家
親衛隊員グレゴリー:Sergey MURZAEZ-Br (写真右端)
商人の娘マルファ : Larisa RUDAKOVA- S (写真右から3番目)
グレゴリーが既にルイコフ(Mikhail GUBSKY -T)という婚約者のいるマルファに恋することから話はややこしくなります。
皇帝の侍医 ボメーリイ : Marat Galiakhmetov (惚れ薬を調合)
グレゴリーの愛人 リュバーシャ : Tatiana Yerastova-MezS (写真右から2番目 グレゴリーに振られた腹いせにマルファを毒殺。一寸バイブレーションを掛けすぎで聞きづらい声でした)
この場面では民族衣装の着飾った女性16名が順番に杯を男性に捧げるシーン、その後の女性のハンカチを持った踊りなど中々綺麗です。
又マルファが豪華な服でアカペラで悲しげな旋律の歌を歌うところも聞き応えがあります。
2幕 Alexandrovskaya Slobadaの通り
肝心のイワン雷帝(Vyacheslav Tatarin)は一瞬顔を見せるだけで何も言わすに消えます。と言っても実はどれがイワン雷帝か当方には見分けつかなったのですが。
3幕 ソバキンの家イワン雷帝の花嫁選びの状況を説明するソプラノは良い声でした。マルファとフイコフの婚約の場面のお祝いの踊り、2人のデュエット、2人の繋いだ腕を赤い帯で結ぶところなど幸せの絶頂です。そこに雷帝がマルファを選んだとの使者が来て幸せの絶頂から奈落の底に突き落とされる劇的場面。
4幕 クレムリンの婚約者の部屋
薬の影響でふらふらのマルファ、マルコフと勘違いしてグレゴリーに愛を伝える悲しい場面など演技が見事でした。
あらすじの詳細は纏まったものがありましたので こちらをご覧ください。
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