Myselves

言葉と音楽に隠された魔法を探して放浪中。
そんな『自分自身』たちの旅の様子は?

レミゼキャストについて・プリンシパル

2007-10-30 00:52:33 | 舞台
独断と偏見に基づいて語ります。

レミゼのストーリーのためだと思うんですが、どうしても男性の方が印象に残ってるんですよねえ……。
とにかくプリンシパルについて語ります。東京公演を、覚えてる範囲で。

★ヴァルジャン/山口祐一郎さん、別所哲也さん、今井清隆さん、橋本さとしさん
→個人的には別所さんが一番良かったかなあ。コゼットを引き取る前と後の微妙な違いがよく出てたし。
 今井さんも芯の強い感じで嫌いじゃない。橋本さんは歌の中でも「語りかける」と「歌い上げる」をわけてたような。山口さんは……まあ、優しい感じですね。でも『山口さん』という感じだった。
 でもやっぱり好みの問題だと思います。
★ジャヴェール/阿部裕さん、石川禅さん、岡幸二郎さん、今拓哉さん、鹿賀丈史さん
→観たのは岡さん、今さん、20周年記念キャストで鹿賀さん。
 やっぱり好みの問題になると思うよ。鹿賀さんは『鹿賀さん』にしか見えなかったような気もするけど。
 岡さんは凛々しいジャヴェール、今さんは力強いジャヴェールでした。でも自殺のときは笑ってほしくないので、そこは岡さんのほうがいいなあ。
☆エポニーヌ/坂本真綾さん、笹本玲奈さん、知念里奈さん、新妻聖子さん、島田歌穂さん
→坂本さんと笹本さんを観ました。
 笹本さんははじめて観たとき(2003年)、「ちょっと頑張りすぎじゃないの?」ってところもあったけど、良い感じに力が抜けてきましたね。かっこいいエポニーヌでした。
 坂本さんは今回はじめて観たんですが、エポニーヌの清らかなところがよく出てたと思います。
 しかし、ミュージカルはエポニーヌ美化しすぎ。本当はあばずれなところも多々あるんだが。
☆ファンティーヌ/今井麻緒子さん、シルビア・グラブさん、渚あきさん、山崎直子さん、岩崎宏美さん
→渚さんは見られなかったなあ。次はぜひ!
 シルビアさん、下手じゃないんだけどファンティーヌはちょっと……。声が低く聞こえました。もうちょっと若ければエポニーヌでも良かったかもしれない。わからん。
 今井さんと山崎さんはファンティーヌが最後まで失わなかった心の清らかさみたいなのが出てたと思います。山崎さんの方が強い感じだったかな。今井さんは優しげ。
 でも個人的には岩崎さんがよかった。女としての『夢破れて』と母としての『ファンティーヌの死』、どちらも素敵でした。
☆コゼット/辛島小恵さん、菊地美香さん、富田麻帆さん
→難しい役だよね。下手するとまったく印象に残らずに終わるし。
 富田さんは可憐なコゼットだったけど、声量がちょっと。周りに消されてたような。
 辛島さんは清楚な感じのコゼット。そりゃマリウス惚れるよなあ、みたいな。
 菊地さんは愛らしいコゼットでした。育ちのよさが出てるみたいな。
 ちなみに菊地さん、姉の友達の知り合いでした。
★マリウス/泉見洋平さん、藤岡正明さん、小西遼生さん、山崎育三郎さん、石川禅さん
→泉見さん、小西さん、山崎さんを観ました。
 個人的には山崎さんが一番良かったかなあ。歌も上手いし、演技も結構上手だったし。泉見さんも純粋な感じで良かったけど、周りが濃いとちょっと食われちゃうところも。小西さんもかっこよかったし王子さまっぽかったけどね。山崎さんの『カフェ・ソング』は泣ける。
 でもやっぱり個人的には戸井さん(2001年)を越える人は出ませんね。
★テナルディエ/安崎求さん、駒田一さん、徳井優さん、三谷六九さん、斎藤晴彦さん
→徳井さん、三谷さん、斎藤さんを見ました。
 一番狂言回しっぽいのが徳井さんかなあ。笑顔の裏で汚いことをやってそうなテナルディエを好演。三谷さんは歌を台詞っぽい感じで歌ってましたね。それは個人的には……。こずるい感じのテナルディエでした。
 やっぱり斎藤さんはすごいですね。大悪党って感じ、でもひとの良さそうな感じも出てたりして。そりゃまあ信用する人も出てくるかな、と。
☆テナルディエ夫人/森公美子さん、田中理花さん、瀬戸内美八さん、阿知波悟美さん
→田中さんだけ見られませんでした。次回に期待!
 モリクミさん、嫌いじゃないんですが1シーズンに1回でいいかな……。キュートなコメディエンヌですが、「森公美子ここにあり」みたいなオーラはちょっと食傷するかも。
 瀬戸内さん、ちょっぴりやさぐれたおばさん、ってな感じでしたね。かっこいい。
 阿知波さんはしたたかな感じがしました。でも笑いを取るところはしっかりとる、みたいな感じで。
★アンジョルラス/岸祐二さん、坂元健児さん、原田優一さん、東山義久さん、岡幸二郎さん
→制覇!
 漢字一文字で表すと岸さんは剛、坂元さんは強、原田さんは優、東山さんは鋭、っていう感じでしたね。もう好み。それ以外の何物でもない。
 真面目な岸さん、リーダー的な坂元さん、仲間思いの原田さん、ひとを惹きつける東山さん、ともいう。もう誰がやってもいいよ。
 しかし! やっぱり岡さんを越える人はいないですね。原作に一番近いアンジョルラス。完璧に近いです。
 ってか岡さんでひとつの型が完成されていると思うので、ほかのひとはアンジョルラスの基本となるものにプラスして個性を出していかないといけないなあと思います。まあどの役もそうだけど、特に。
 でもミュージカルでの最期は好きじゃない。バリケードのリーダーなんだもの、最後の1人になるまで戦わなきゃ。アンジョルラスがいなかったら誰が革命を成功させるの?
 (註:実際にユゴーが【フランス革命の継承者】として描いているのはマリウスらしい)



アンジョルラスが一番長くなった(笑)
あくまでも独断と偏見であることをお忘れなく。




やっぱりレミゼは特別だなあと思うんですよ。
レミゼがあったからこそ、辛いことも乗り越えてきたって部分も多々あるので。
大学入試とか院試はその最たるものですね。


Je t'aime, “Les Misérables”!!






以上。

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