Myselves

言葉と音楽に隠された魔法を探して放浪中。
そんな『自分自身』たちの旅の様子は?

レ・ミゼラブルについて

2006-03-07 23:50:33 | 舞台
語るよ。高校時代の友人なら私がいかに『レ・ミゼラブル』を愛しているかを知ってると思う。ってか晃弥からきたお題バトンがレミゼだったが……。


『レ・ミゼラブル』と最初に出会ったのは小2のとき。学級文庫に『ああ無情』のタイトルで子供向けにしたダイジェストがおいてあった。このとき記憶に残ったのは司教様が教会と病院を交換したエピソードと銀の蜀台のエピソード、ファンティーヌがコゼットを預けるところと髪や歯を売るエピソード、ヴァルジャンがテナルディエ夫妻からコゼットを引き取る場面、何故か話が飛んでマリウスがコゼットに恋するところ、バリケード陥落後マリウスが家に帰ってくるあたりからジャヴェールの自殺、マリウスとコゼットの結婚、そして最後の場面である。
エポニーヌやガヴローシュも覚えてなかったし、なぜかバリケードの場面が綺麗さっぱり記憶にないんだけど印象に残った。ハッピーエンドらしいハッピーエンドでもないし、当時8歳の身には重すぎる話だったな。


次に出会ったのはなんと小3、新聞の広告で。このとき親に「観に行きたい」って言ったら岡幸二郎さんや石井一孝さん、そしてのちに相棒のコーチにもなる杉村理加さんの演技を観られたのになあ、と思うと悔しい。


中2の終わり頃、当時高1だった先輩に「次の文化祭のテーマはレミゼだよ」と言われる。そして中3になってすぐレミゼを読む。今度はダイジェストじゃなくて完全版ね。
ここでその魅力に取り付かれ、新たにエポニーヌやガヴローシュ、学生たちの存在を知るわけだ。
そして先輩が聴かせてくれたCDで岡さんの声に惚れ、絶対舞台観に行くと誓うのだった。
ついでにいうと先輩は10周年記念コンサートのビデオも見せてくれた。


で、中3の1月。嫌がる晃弥を伴って舞台を観る。

世界が変わった。

劇中のマリウスを引用すると「ただ一筋 その光で 世界までも変わるだろう」(『The A.B.C.Cafe-Red and Black』、ただし記憶があいまい)といったところか。
すべてに取り付かれた。話の筋もさることながら、ミュージカルナンバー、演技、照明、衣装、演出……。こんな素晴らしいものがあるのだということを知って感動した。
翌2月、もう一度観に行った。ここで晃弥はマリウス役(当時)の戸井勝海さんの、私は岡さんの大ファンになったのだ。
以降、私は高3の8月、大2の5月と合計4回、観に行ったわけである。


で、CDとMD・パンフレットの話。
そんなに好きなわけなのでCDが日本語版2つ(1994年、俗に言う赤盤と青盤)、英語版10周年記念コンサートを持ってる。MDは赤盤と青盤のほか、英語でブロードウェイだったかロンドン初演版、そしてフランス語版を持っている。フランス語版は高1・高2でフランス語を習ってたときの教材だったのだ。
パンフレットは2001年・2004年・2005年のを持ってる。


そんなわけで今でもレミゼのナンバーは結構歌えます。『民衆の歌』に至っては日英仏と3ヶ国語で(それも空で)歌えます。たぶん『夢破れて』『Red and Black』『リトルピープル』『宿屋の主人』なんかは歌詞見たら3ヶ国語歌えます。『オン・マイ・オウン』『ワン・デイ・モア』『エピローグ』『カフェ・ソング』など歌詞見ながらだったら2ヶ国語で歌えます。
つか、もしフランス語専攻だったら語劇でレミゼやりたいと主張し、それが通ったら迷わずガヴローシュに立候補してたでしょう。できたかどうかは知らんが。
去年の夏、トルコ語のレミゼの本を見かけたとき買おうかと真剣に悩んだ。本当はCDが欲しかったんだけど、上演されてるかどうか知らなかったのでね……。勝手に訳してみようかな。すげえ難しいと思うけど。


そんなに好きなレミゼをオケがスペインの演奏旅行でやったと聞いてうらやましがったのは言うまでもありません。
やりたいんです。そりゃあもう。オーボエの音域だと『民衆の歌』のアンジョルラスのパートができなかろうと『雲の上のお城』の最低音がでなかろうと構いません。できることならやりたい。もしだめでも個人練とかで勝手に吹いてるかもよ。
……オケとかアンサンブルで『ワン・デイ・モア』ができたらかっこいいなあ。


ちょこっと印象に残る歌詞を書いてみる。
「闇からあなたを 主は救いたもう 貴方の魂 私が買った」(『司教』)
「夢見た人生 今地獄に落ちて 二度と私には 夢は帰らない」(『夢破れて』)
「Red―熱き血潮 Black―呪いの過去 Red―夜明けの色 Black―夜の終わり
 Red―燃える魂 Black―孤独な夜 Red―希望の色 Black―絶望の色」(『Red and Black』)
「あの人 あたしをいらない 幸せの世界に縁などない」(『オン・マイ・オウン』)
「蹴飛ばすなよ 子犬でもな 骨はある降参するもんか! 見てろよ 子犬もでかくなる!」(『リトルピープル』)
「過ぎた日に乾杯 人生に乾杯 友よ言うな死ぬとは 長く続け友情 過ぎた日に乾杯」(『共に飲もう』)
「ああ友よ聞くな 散り果てた意味を 空の椅子とテーブル 歌声もない」(『カフェ・ソング』)
「みな聞こえるか ドラムの響きが 彼ら夢見た明日が来るよ」(『エピローグ』)


ほかにもいろいろあるんですが割愛。『ワン・デイ・モア』とか『スターズ』とか『彼を帰して』とか、いい曲はいっぱいあるんですがね。
それから……役者や登場人物について語ると長くなるのでやめときます。
聞きたい方は個人的にどうぞ。


4月に日生劇場でやるんだよね……誰か、一緒に行きません? 高いし席があるかどうかわからないけど。



「誰かを愛することは 神様のおそばにいることだ」(『エピローグ』)

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2 コメント

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すごーい (キッコ)
2006-03-08 11:04:08
あたしもレミゼファンだけど文音ちゃんの情熱にはいつも感心する。

(あ、でもあたしの方がCDは多い!笑)

小2で出会ってたなんて羨ましいナァ…あたしはNYでポスターみたとき、主人公がジャン・ヴァルジャンて男の人だといわれてすっかりあの絵がヴァルジャンの少年時代だと思い込んだ(笑)

実在したガヴローシュのエピソードが気になる今日この頃。
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そうなの? (文音)
2006-03-08 22:41:31
えーじゃあ今度CD貸して!

……あ、でも借りてもいつ返せるかわからないからMDに録音してもらって、空のMDと交換とか?

小2では本読んだんだけど、重すぎてあんまり楽しめなかった……。

やっぱりある程度の歳いってないとだめだよね。

ってか、ガヴローシュって実在したの?!





あ、映画(?)も見たんだ。ビデオで。5種類。リーアム・ニーソンのとジェラール・どパルデューのとジャン・ギャヴァンのと……あれ、誰だっけ? 晃弥、Help me if you can!

どんだけ好きなんだ、自分。
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