16日、ミトちゃんと『ルドルフ』に行ってきました。
実に豪華キャストなんだな、これが。
ルドルフ役の井上芳雄さんは本当に王子さま! って感じで。ロビーやモーツァルトよりはまってたと思う。気品あふれる素敵な王子様。
マリー・ヴェッツェラ役は笹本玲奈さん。清楚な良いお嬢さんって感じ。お姫様とはまた違うんだけどね。ずいぶん愛らしい役。
ルドルフの妻、ステファニーは知念里奈さん。高いプライドで自分の感情を覆い隠してるという印象。高飛車なのは寂しさゆえ??
マリーの友人、ラリッシュに香寿たつきさん。宝塚時代は男役だったんだよね? でもすごくはまってたと思う。マリーの親友でありお姉さんである、みたいな。
狂言回し的な人形師、ヨハン・ファイファーは浦井健治さん。『タイタニック』やフレディよりこっちの方が良いかな? 妖しげな雰囲気で素敵。
ウィーン日報編集者ツェップスを演じたのは畠中洋さん。全然存じ上げなかったんですが、上手い。安心して観られた。
英国皇太子エドワードを演じる新納慎也さんも素敵でした。享楽的というかなんというか。温かみのある演技で良い。出番がもっとほしかったなあ。
プロイセン皇帝ヴィルヘルム2世は岸祐二さん。ハンガリーの革命家カーロイも演じてました。うまく演じわけてて、最初は別人かと……。
ブラット・フィッシュに三谷六九さん。ルドルフの腹心です。こちらも人柄のよさが出てました。すべてを知ってるから、きっと最後は辛かったろうな。
オーストリア宰相ターフェを演じたのは岡幸二郎さん。いや、上手すぎだろ! 出てくるだけで雰囲気変わるもんなあ。悪役も見事にこなす。役者です。
フランツ・ヨーゼフに壌晴彦さん。やっぱり存じ上げなかったのですが、すごい存在感のある方でした。良いなあ。
話は有名なので今更書くこともなかろう。
というわけで勝手気ままに何点か。
・背景に名画を使ってるのが良かった。
『美しき戦争』の背景が『裸のマハ』に似てて「おいおい……」と思った。暗示的すぎる。
・新納さんと岸さん、もっと歌ってほしかった。全然歌わなくてちょっと残念。上手いのに。それにしても岸さん、本当に“剛”って感じだなあ。
ミトちゃんいわく、「王子さまlarがみんなカッコ良かった」 同意!
・岡さん……一瞬噛んだ? 場面は忘れちゃったけど、あれ、と思った。確か二幕。
・ステファニーと葵上がかぶる。夫は愛してるけど愛されず、寂しいけどプライドが邪魔して素直になれない、というか。
彼女がもうちょっとルドルフに心を開いていれば悲劇は起こらなかったのかも?
・松原剛志さんを必死で探したんだけど確信できず。アンサンブルでカッコいい人がいたのでその人だと思うんだけど……。ちなみに中山さんを見つけて新旧フイイだなあと(こら)
・マリーの妹ハンナを演じた黒川鈴子さんが可愛かった。美人姉妹ですなあ、なんて。
・井上さんも笹本さんも摩擦音が耳につく。スピーカーのそばだったから余計気になったのかも。しかし、上手いのにもったいない。ま、仕方ないところもあるんだけど。
・個人的には浦井さんと岡さんが良かったと思う。2人とも好演してたし。
ってか浦井さん美味しすぎだろ……。岡さんは魅せ方が良い。惹きつけられました。
で。
正直、「またルドルフか……」と思いましたね。みんな好きだね、ルドルフとエリザベート。ってか美化しすぎだよなあ。本当は違う人と心中しようとして、ふられたからマリーと、と読んだ記憶がある。いみじくもステファニーがマリーに「あなた以外にも娼婦はいるのよ」と吐き捨てたように、いろんな人と関係があったようだし。
あと、観てて「こどもだなあ」と思った。まあ、確かに両親から愛されなくて寂しかったというのもあるだろうし、認めてほしかったってのもあると思うけど。
ま、主人公に据えられてるわけだし、それでいいとも思います。
ひとつルドルフの味方をするとすれば、彼は心中に見せかけて暗殺されたという節もあるらしい。証拠になるかどうかは知らないが、自殺してるのに教会に葬られてるわけだし。確かにオーストリアがフランス側についたらまずいと思う人も大勢いただろうし、あながち嘘とも言い切れない。
これが真実だとすると、巻き添えを食ったマリーはかわいそうだ。
マリーといえば。
彼女はトルコの血を引いてたので相当美人だったらしい。だからなんだって話だが。
そしてちょっと失礼かな、と思ったが。
多分岡さんとか石井さんがもうちょっと若かったらキャスティングは違っただろうな、と。ヴィルヘルム/カーロイは戸井さんで、ルドルフは石井さんかなあ……ファイファーかエドワードが岡さん? でもそうするとターフェは山口さんになりそうだ……。
いや、今回のキャストで不満ってわけじゃありません。歳食ったせいか、そういう風にちらっと思ってしまったわけです。深い意味はありません。
総括。
豪華キャストで、安心して観られました。みなさん上手いし。
話はともかく、演出と音楽はわりと気に入ったので、再演があればぜひ観たいですね。
実に豪華キャストなんだな、これが。
ルドルフ役の井上芳雄さんは本当に王子さま! って感じで。ロビーやモーツァルトよりはまってたと思う。気品あふれる素敵な王子様。
マリー・ヴェッツェラ役は笹本玲奈さん。清楚な良いお嬢さんって感じ。お姫様とはまた違うんだけどね。ずいぶん愛らしい役。
ルドルフの妻、ステファニーは知念里奈さん。高いプライドで自分の感情を覆い隠してるという印象。高飛車なのは寂しさゆえ??
マリーの友人、ラリッシュに香寿たつきさん。宝塚時代は男役だったんだよね? でもすごくはまってたと思う。マリーの親友でありお姉さんである、みたいな。
狂言回し的な人形師、ヨハン・ファイファーは浦井健治さん。『タイタニック』やフレディよりこっちの方が良いかな? 妖しげな雰囲気で素敵。
ウィーン日報編集者ツェップスを演じたのは畠中洋さん。全然存じ上げなかったんですが、上手い。安心して観られた。
英国皇太子エドワードを演じる新納慎也さんも素敵でした。享楽的というかなんというか。温かみのある演技で良い。出番がもっとほしかったなあ。
プロイセン皇帝ヴィルヘルム2世は岸祐二さん。ハンガリーの革命家カーロイも演じてました。うまく演じわけてて、最初は別人かと……。
ブラット・フィッシュに三谷六九さん。ルドルフの腹心です。こちらも人柄のよさが出てました。すべてを知ってるから、きっと最後は辛かったろうな。
オーストリア宰相ターフェを演じたのは岡幸二郎さん。いや、上手すぎだろ! 出てくるだけで雰囲気変わるもんなあ。悪役も見事にこなす。役者です。
フランツ・ヨーゼフに壌晴彦さん。やっぱり存じ上げなかったのですが、すごい存在感のある方でした。良いなあ。
話は有名なので今更書くこともなかろう。
というわけで勝手気ままに何点か。
・背景に名画を使ってるのが良かった。
『美しき戦争』の背景が『裸のマハ』に似てて「おいおい……」と思った。暗示的すぎる。
・新納さんと岸さん、もっと歌ってほしかった。全然歌わなくてちょっと残念。上手いのに。それにしても岸さん、本当に“剛”って感じだなあ。
ミトちゃんいわく、「王子さまlarがみんなカッコ良かった」 同意!
・岡さん……一瞬噛んだ? 場面は忘れちゃったけど、あれ、と思った。確か二幕。
・ステファニーと葵上がかぶる。夫は愛してるけど愛されず、寂しいけどプライドが邪魔して素直になれない、というか。
彼女がもうちょっとルドルフに心を開いていれば悲劇は起こらなかったのかも?
・松原剛志さんを必死で探したんだけど確信できず。アンサンブルでカッコいい人がいたのでその人だと思うんだけど……。ちなみに中山さんを見つけて新旧フイイだなあと(こら)
・マリーの妹ハンナを演じた黒川鈴子さんが可愛かった。美人姉妹ですなあ、なんて。
・井上さんも笹本さんも摩擦音が耳につく。スピーカーのそばだったから余計気になったのかも。しかし、上手いのにもったいない。ま、仕方ないところもあるんだけど。
・個人的には浦井さんと岡さんが良かったと思う。2人とも好演してたし。
ってか浦井さん美味しすぎだろ……。岡さんは魅せ方が良い。惹きつけられました。
で。
正直、「またルドルフか……」と思いましたね。みんな好きだね、ルドルフとエリザベート。ってか美化しすぎだよなあ。本当は違う人と心中しようとして、ふられたからマリーと、と読んだ記憶がある。いみじくもステファニーがマリーに「あなた以外にも娼婦はいるのよ」と吐き捨てたように、いろんな人と関係があったようだし。
あと、観てて「こどもだなあ」と思った。まあ、確かに両親から愛されなくて寂しかったというのもあるだろうし、認めてほしかったってのもあると思うけど。
ま、主人公に据えられてるわけだし、それでいいとも思います。
ひとつルドルフの味方をするとすれば、彼は心中に見せかけて暗殺されたという節もあるらしい。証拠になるかどうかは知らないが、自殺してるのに教会に葬られてるわけだし。確かにオーストリアがフランス側についたらまずいと思う人も大勢いただろうし、あながち嘘とも言い切れない。
これが真実だとすると、巻き添えを食ったマリーはかわいそうだ。
マリーといえば。
彼女はトルコの血を引いてたので相当美人だったらしい。だからなんだって話だが。
そしてちょっと失礼かな、と思ったが。
多分岡さんとか石井さんがもうちょっと若かったらキャスティングは違っただろうな、と。ヴィルヘルム/カーロイは戸井さんで、ルドルフは石井さんかなあ……ファイファーかエドワードが岡さん? でもそうするとターフェは山口さんになりそうだ……。
いや、今回のキャストで不満ってわけじゃありません。歳食ったせいか、そういう風にちらっと思ってしまったわけです。深い意味はありません。
総括。
豪華キャストで、安心して観られました。みなさん上手いし。
話はともかく、演出と音楽はわりと気に入ったので、再演があればぜひ観たいですね。
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