に、行ってきました! あ、今日じゃないですよ。先週末。
以前記事に書いたように、歌の先生が出てるので。といってもアンサンブルだけどね。
試験前なのにいいのか?!というつっこみはなし。まあ、これを観に行くと決めた時点でゼミ論出すために徹夜することは覚悟してたけどね。
さて。
当日引き換えのチケットだったので早く行かないと良い席がないよ、とか言ってたんですが、5番目くらいに引き換えられたんでSS席相当で観られました。値段も安いし案外いいかもしれません。開演1時間前に行かなきゃならなかったけど。
えーと、プレビューというか思ったことをつらつら。ネタバレありだよ。
とりあえずプリンシパル。
・アンドリュース(設計士)役の松岡充さん。あれ、歌手だよね?? 歌は言わずもがな、演技も悪くなかったよ。でも最後に狂気に陥るところだけはちょっと工夫の余地ありかなあ……。とはいえ、タイトルロールはる実力は間違いない。
・ブライド(通信士)役の鈴木綜馬さん。ジャヴェールとはまた一味違った魅力。通信を通して世界とつながるって気持ちは共感できました。あと、自分の職を愛してるのも伝わってきた。
・バレット(ボイラー係)役は大好きな岡幸二郎さん。その場にいるだけで「あ、いる」とわかる華は健在。歌もすごいし、何者だよ(笑)。救命ボートを譲るところとかは胸を打つ。
・ファレル(三等船客)役の浦井健治さん。可愛い……(違)。フレディやってたときに結構うまいな、と思ったのであんまり目立たなかったのが残念。でもしっかり二枚目でした。
・マードック(一等航海士)役の岡田浩暉さん。最初は「誰?」という感じだったけど、ストーリーを追うごとに「この人ただ者じゃないな」と。凛として素敵でした。歌をねーもっと聴きたかった。マリウスだし。
・ケイト・マクガワン(三等船客)役の紫吹淳さん。相手役の浦井さんより男らしかったのはさすが元・宝塚の男役トップだからか。台詞のところどころにアイルランド人が味わってきた苦悩がにじみ出てた。
・アリス・ビーン(二等船客)役の森口博子さん。歌い方がなんとも。でも上流階級にあこがれる気持ちはすごく伝わってきた。最後に「夫にひどいことを言った」と悔やむところがなかなかいい。
・イーダ・ストラウス(一等船客)役の諏訪マリーさん。女優陣の中では格がちがいました。すげぇ。この女性は夫と共に船に残ることを選んだんだが、その夫婦愛に泣かされました。ああいう結婚生活を送れるなら結婚も悪くない?
・ハートリー(バンドマスター)役の浜畑賢吉さん。本当にヴァイオリン弾いてたの?? でも最後まで音楽で人々を力づけようとしたその態度は、オーケストラをやる人間としては見習いたい。
・J・ブルース・イズメイ(タイタニックのオーナー)役の大澄賢也さん。最後に救命ボートに乗るのはいけ好かないけど、自分が助かりたいと思うのは人間として自然なことなんだよね、とちょっと納得できる演技でした。
・イジドー・ストラウス(一等船客)役の光枝明彦さん。この人も圧巻だった。うまいし。女性と子どもを優先させる、紳士的な役柄を好演してた。諏訪さんとの夫婦愛も泣かせるし……。こういう老紳士は素敵です。
・エッチズ(一等船客のスチュワード)役の藤木孝さん。何よりもお客様優先って言うプロのスチュワードってのが自然体で出てた。最後まで職務を遂行するってのはできないよね、なかなか。
・スミス(船長)役の宝田明さん。演技はすごく上手で、素晴らしい船長だと思えたんだけど歌がちょっと……。責任がある立場の人って大変だなと思うけど、それを全うできる人なんだったんだよね、この人は。
その他。
・船に残ったベルボーイが船長に歳を尋ねられて「14歳です」と答えたのが痛かった。だって中2・3くらいの男の子だよ? そんな小さな子が働いている現実も辛いけど、泣き言ひとつ言わずに運命を受け入れるなんて……。ある意味一番の悲劇かもしれません。
・ヒエラルキーの違いが如実。新聞ではもっと差があってもいい、と書いてあったが、伝わってきたよ。もうちょっと三等先客やボイラー係が汚くてもよかったとは思うけど。
・船長とイズメイ、アンドリュースが「誰のせいだ?」とお互いに責任を擦り付け合っているのとマードックの「私のせいです」の対比がね。前者3人の気持ちもすごくよくわかる。でも、ひととして、マードックのように考え、行動したいものです。
・オーボエ上手すぎ。
・出航の場面と最後の場面が一緒なのが印象的。
今回は群像劇、ということでアンドリュースが中心ではあったけど、いろんな人に焦点があたっていてそれはそれでいいと思った。ひとは誰もが自分の人生の主役なのだから。
涙を誘うミュージカルではあったけどなぜか泣けなかった。まあそんなものでしょう。でも周りの人はほとんど泣いてた。
あと思ったのは、歴史に「たら、れば」と思うことは多くあってもそれが運命なんだと思った。あのとき違う選択をしていたら、あのとき別の行動を取っていたら。
でもそんなことをいっても仕方ないのかもしれません。
ひとは死に瀕したときに本性が出るというのは簡単だけれど、そうとも言いきれないのかもしれません。
マードックとかバレットの行動を見てそう思いました。
もし、あなたがタイタニックに乗っていたら。
救命ボートに乗り(れ)ますか?
女性と子どもが大多数を占める救命ボートで、救助の船が来るまで耐えられますか?
沈没することがわかりきっている船で、どのように過ごしますか?
やがて来る最期のとき、何を考えるでしょうか……?
以前記事に書いたように、歌の先生が出てるので。といってもアンサンブルだけどね。
試験前なのにいいのか?!というつっこみはなし。まあ、これを観に行くと決めた時点でゼミ論出すために徹夜することは覚悟してたけどね。
さて。
当日引き換えのチケットだったので早く行かないと良い席がないよ、とか言ってたんですが、5番目くらいに引き換えられたんでSS席相当で観られました。値段も安いし案外いいかもしれません。開演1時間前に行かなきゃならなかったけど。
えーと、プレビューというか思ったことをつらつら。ネタバレありだよ。
とりあえずプリンシパル。
・アンドリュース(設計士)役の松岡充さん。あれ、歌手だよね?? 歌は言わずもがな、演技も悪くなかったよ。でも最後に狂気に陥るところだけはちょっと工夫の余地ありかなあ……。とはいえ、タイトルロールはる実力は間違いない。
・ブライド(通信士)役の鈴木綜馬さん。ジャヴェールとはまた一味違った魅力。通信を通して世界とつながるって気持ちは共感できました。あと、自分の職を愛してるのも伝わってきた。
・バレット(ボイラー係)役は大好きな岡幸二郎さん。その場にいるだけで「あ、いる」とわかる華は健在。歌もすごいし、何者だよ(笑)。救命ボートを譲るところとかは胸を打つ。
・ファレル(三等船客)役の浦井健治さん。可愛い……(違)。フレディやってたときに結構うまいな、と思ったのであんまり目立たなかったのが残念。でもしっかり二枚目でした。
・マードック(一等航海士)役の岡田浩暉さん。最初は「誰?」という感じだったけど、ストーリーを追うごとに「この人ただ者じゃないな」と。凛として素敵でした。歌をねーもっと聴きたかった。マリウスだし。
・ケイト・マクガワン(三等船客)役の紫吹淳さん。相手役の浦井さんより男らしかったのはさすが元・宝塚の男役トップだからか。台詞のところどころにアイルランド人が味わってきた苦悩がにじみ出てた。
・アリス・ビーン(二等船客)役の森口博子さん。歌い方がなんとも。でも上流階級にあこがれる気持ちはすごく伝わってきた。最後に「夫にひどいことを言った」と悔やむところがなかなかいい。
・イーダ・ストラウス(一等船客)役の諏訪マリーさん。女優陣の中では格がちがいました。すげぇ。この女性は夫と共に船に残ることを選んだんだが、その夫婦愛に泣かされました。ああいう結婚生活を送れるなら結婚も悪くない?
・ハートリー(バンドマスター)役の浜畑賢吉さん。本当にヴァイオリン弾いてたの?? でも最後まで音楽で人々を力づけようとしたその態度は、オーケストラをやる人間としては見習いたい。
・J・ブルース・イズメイ(タイタニックのオーナー)役の大澄賢也さん。最後に救命ボートに乗るのはいけ好かないけど、自分が助かりたいと思うのは人間として自然なことなんだよね、とちょっと納得できる演技でした。
・イジドー・ストラウス(一等船客)役の光枝明彦さん。この人も圧巻だった。うまいし。女性と子どもを優先させる、紳士的な役柄を好演してた。諏訪さんとの夫婦愛も泣かせるし……。こういう老紳士は素敵です。
・エッチズ(一等船客のスチュワード)役の藤木孝さん。何よりもお客様優先って言うプロのスチュワードってのが自然体で出てた。最後まで職務を遂行するってのはできないよね、なかなか。
・スミス(船長)役の宝田明さん。演技はすごく上手で、素晴らしい船長だと思えたんだけど歌がちょっと……。責任がある立場の人って大変だなと思うけど、それを全うできる人なんだったんだよね、この人は。
その他。
・船に残ったベルボーイが船長に歳を尋ねられて「14歳です」と答えたのが痛かった。だって中2・3くらいの男の子だよ? そんな小さな子が働いている現実も辛いけど、泣き言ひとつ言わずに運命を受け入れるなんて……。ある意味一番の悲劇かもしれません。
・ヒエラルキーの違いが如実。新聞ではもっと差があってもいい、と書いてあったが、伝わってきたよ。もうちょっと三等先客やボイラー係が汚くてもよかったとは思うけど。
・船長とイズメイ、アンドリュースが「誰のせいだ?」とお互いに責任を擦り付け合っているのとマードックの「私のせいです」の対比がね。前者3人の気持ちもすごくよくわかる。でも、ひととして、マードックのように考え、行動したいものです。
・オーボエ上手すぎ。
・出航の場面と最後の場面が一緒なのが印象的。
今回は群像劇、ということでアンドリュースが中心ではあったけど、いろんな人に焦点があたっていてそれはそれでいいと思った。ひとは誰もが自分の人生の主役なのだから。
涙を誘うミュージカルではあったけどなぜか泣けなかった。まあそんなものでしょう。でも周りの人はほとんど泣いてた。
あと思ったのは、歴史に「たら、れば」と思うことは多くあってもそれが運命なんだと思った。あのとき違う選択をしていたら、あのとき別の行動を取っていたら。
でもそんなことをいっても仕方ないのかもしれません。
ひとは死に瀕したときに本性が出るというのは簡単だけれど、そうとも言いきれないのかもしれません。
マードックとかバレットの行動を見てそう思いました。
もし、あなたがタイタニックに乗っていたら。
救命ボートに乗り(れ)ますか?
女性と子どもが大多数を占める救命ボートで、救助の船が来るまで耐えられますか?
沈没することがわかりきっている船で、どのように過ごしますか?
やがて来る最期のとき、何を考えるでしょうか……?
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