物語の海

溺れてしまう。

物語の海に。

作者の思い

登場人物への愛

風景の描写

心情の描写

言葉の使い方

溢れる。

零れる。

言葉の洪水に翻弄されそうになる。

それでも求めてしまう。

身に付いているのだろうか？

少しは言葉遣いが洗練されたかしら？

うまく言葉を操れるようになったのか？

行き場のない思い。

どうしたらいい？

書けない。書けない。書けない。

心が読めない。

風景が目に入らない。

ぐるぐる、ぐるぐる

過去に、現在に、未来に

押し潰されそうになる。

現実から逃げ出すために飛び込んだ物語の海。

……溺れてしまう。

それでも読みふけってしまう。

溜まっていく感情。

吐き出せない思い。

読むことが苦痛な訳ではない。けして。

そうでなければ物語の海になんか飛び込まない。

うまく泳げない……

読む力と書く力がほしい。

飲み込まれてしまう

そうとわかっているのに、何故読み続けてしまう？

書けないとわかっているのに書こうとするのは何故？

そして今日も引きずり込まれる。

物語の海へと。