比叡山の合宿を終えて。
比叡山の合宿から帰ってきました。
居士林という研修道場での修業です。
居士林という場所を色々検索したのですが、
情報があまり出てこなくて。。。
イメージしていた宿坊のような感じではなく、
本当に研修・修行といった風で、
持ち物にタオルって書いてなかったけど、タオルはいるのだろうか?
とか最近のホテル泊まりでは悩まなかったことをなやんでみたり。
学校からわずか30分で、学校で習った比叡山延暦寺というお寺に着きました。
すごい霧で、前が見えないくらいでしたが、
案内していただいた今出川行海さんが、こうおっしゃっていました。
煙雨の延暦寺
それが美しいといわれる。と。
だから、みなさん、ラッキーですよと。
中国の水墨画の中にいるような雰囲気になる、その景色は、
みたいと思ってみられるものではなく、
一期一会の世界。
しっとり体も顔も頭もぬれるくらいの霧でしたが、
幻想的な景色を見ることが出来ました。
東塔と西塔と横川と3つの場所で構成されるお寺の中で、
東塔と西塔を案内の元、参拝して来ました。
ここからうちの宗派である、道元の曹洞宗もうまれてきたのだな。
と道元の像を見ながら感じたりしました。
お昼は延暦寺会館というところでお弁当をいただきました。
いわゆる精進料理でしたが、
味もおいしく、楽しくいただきました。
案内をしていただきながら、いざ居士林へとむかいます。
居士林について書いている人のブログにも、
居士林がどんなとこか、写真とか載ってなくて、なんで~
と思っていたのですが、
いざ到着してみると、
そんなでした。
撮ってる場合じゃない。
今自由気ままに生きている中で、
久々の決められた指示通りに動くという生活。
自分の意思とは関係なく、
言われるがまま、指示されるがままに動く。
私語・笑うこと、音を立てること、
普段日常では気にせずガンガンやってることを
禁じられている不思議な空間。
え゛~~~~
と思いながらも、
1泊2日、
なんでこんなことしなきゃいけないんだ、ってことを一番考えちゃいけない。
そう
言われました。
10代の頃より、素直になってるので、
たった1泊2日なので、目の前にあることをきちんとひとつひとつやっていこう!!
なんで?
は、やめにしました。
初めての正式な座禅、
食事の作法、
楽しいはずの食事も修行のうち。
おしゃべりは禁止。
ひたすら、音を立てずに口に運ぶ。
味はおいしい。
とっても、おいしい。
なのに、あまり味わえなく。。それは残念。。
入浴は、10人くらい一緒に10分。
シャンプーはあったけど、
頭を洗うじかんは無い。
洗っても、すぐに就寝なので、乾かす時間がない。
簡単に洗って出ると、
もう、いつまではいってるんですか~
でなさい~
次の人がまってます~
とせかされます。
とりあえず、座禅もお風呂も、みんなで一緒にいるけど、
一人の世界。
人のことを考えてとか、誰かを待って、行動をしてると、
遅れていくだけ。
自分のことを最低限こなしたら、
列に並ぶ。
そんな繰り返しでした。
一人一人が勝手なことをするってことじゃなくて、
一人一人がそれぞれ、自分自身と向き合う、
ってのが修行だとおもった。
みんながこうしてるから、自分もこうしなきゃ。
みんなが持ってるから、自分も持たなきゃ。
みんながこういってるから、自分もそういわなきゃ。
そいうことじゃなくて、
自分は自分。
人に左右されず、
自分をきちんと見つめて、認めて、精進する。
なんか、まだ帰りの新幹線の中で、
あんまり言いたいことや、
吸収したことが、うまく出てこない。
1日目の研修は、
21時の消灯と共に、放心(就寝の意味)で終わりとなりました。