比叡山合宿から帰ってきました。その1

2011-06-20 12:38:50 | Weblog

比叡山の合宿を終えて。

比叡山の合宿から帰ってきました。
居士林という研修道場での修業です。

居士林という場所を色々検索したのですが、
情報があまり出てこなくて。。。

イメージしていた宿坊のような感じではなく、
本当に研修・修行といった風で、
持ち物にタオルって書いてなかったけど、タオルはいるのだろうか?
とか最近のホテル泊まりでは悩まなかったことをなやんでみたり。

学校からわずか30分で、学校で習った比叡山延暦寺というお寺に着きました。
すごい霧で、前が見えないくらいでしたが、
案内していただいた今出川行海さんが、こうおっしゃっていました。

煙雨の延暦寺

それが美しいといわれる。と。

だから、みなさん、ラッキーですよと。

中国の水墨画の中にいるような雰囲気になる、その景色は、
みたいと思ってみられるものではなく、
一期一会の世界。
しっとり体も顔も頭もぬれるくらいの霧でしたが、
幻想的な景色を見ることが出来ました。

東塔と西塔と横川と3つの場所で構成されるお寺の中で、
東塔と西塔を案内の元、参拝して来ました。

ここからうちの宗派である、道元の曹洞宗もうまれてきたのだな。
と道元の像を見ながら感じたりしました。

お昼は延暦寺会館というところでお弁当をいただきました。
いわゆる精進料理でしたが、
味もおいしく、楽しくいただきました。

案内をしていただきながら、いざ居士林へとむかいます。

居士林について書いている人のブログにも、
居士林がどんなとこか、写真とか載ってなくて、なんで~
と思っていたのですが、
いざ到着してみると、
そんなでした。
撮ってる場合じゃない。

今自由気ままに生きている中で、
久々の決められた指示通りに動くという生活。
自分の意思とは関係なく、
言われるがまま、指示されるがままに動く。

私語・笑うこと、音を立てること、
普段日常では気にせずガンガンやってることを
禁じられている不思議な空間。

え゛~~~~

と思いながらも、
1泊2日、
なんでこんなことしなきゃいけないんだ、ってことを一番考えちゃいけない。

そう
言われました。

10代の頃より、素直になってるので、
たった1泊2日なので、目の前にあることをきちんとひとつひとつやっていこう!!
なんで?
は、やめにしました。

初めての正式な座禅、
食事の作法、

楽しいはずの食事も修行のうち。
おしゃべりは禁止。
ひたすら、音を立てずに口に運ぶ。

味はおいしい。
とっても、おいしい。

なのに、あまり味わえなく。。それは残念。。

入浴は、10人くらい一緒に10分。
シャンプーはあったけど、
頭を洗うじかんは無い。

洗っても、すぐに就寝なので、乾かす時間がない。
簡単に洗って出ると、
もう、いつまではいってるんですか~
でなさい~
次の人がまってます~

とせかされます。

とりあえず、座禅もお風呂も、みんなで一緒にいるけど、
一人の世界。

人のことを考えてとか、誰かを待って、行動をしてると、
遅れていくだけ。
自分のことを最低限こなしたら、
列に並ぶ。
そんな繰り返しでした。

一人一人が勝手なことをするってことじゃなくて、
一人一人がそれぞれ、自分自身と向き合う、
ってのが修行だとおもった。

みんながこうしてるから、自分もこうしなきゃ。
みんなが持ってるから、自分も持たなきゃ。
みんながこういってるから、自分もそういわなきゃ。

そいうことじゃなくて、
自分は自分。
人に左右されず、
自分をきちんと見つめて、認めて、精進する。

なんか、まだ帰りの新幹線の中で、
あんまり言いたいことや、
吸収したことが、うまく出てこない。

1日目の研修は、
21時の消灯と共に、放心(就寝の意味)で終わりとなりました。