旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

オルテガ

2013年07月28日 22時12分06秒 | Weblog

思想や哲学、社会学を学んだことがあるので、かれの名前と思想の概略は知っていた。「人類がいかにして歴史上の危機を克服し文明を築いたかをオルテガ自身に明快に語らせる。」、色摩力夫著「オルテガ 現代文明論の先駆者」(中公新書)で理解を深めたい。

著者が外交官だったせいもあって文章がやや硬い。その硬さを考慮してもなお、守備範囲が広い巨人ホセ・オルテガ・イ・ガセットの思想の輪郭をつかむには格好の入門書だ。オルテガの水先案内人になろうとした著者の努力の跡をうかがうことができる。

「オルテガ哲学の形成にあたって、直接に強い影響を与えたのは、フッサールとディルタイであり、ある意味でライバルであったのは、ハイデッガーであった。」というのは意外であったし、「トインビーは、知的ツーリストに過ぎない。厖大な歴史の間にツーリストの魂を逍遥させている。」という指摘にはうなずける。


学びあう

2013年07月28日 12時03分07秒 | Weblog

2週間ぶりに公民館の「日本語教室」のお手伝いをした。ここのところ10名ばかりの外国人が受講している。今回はあいにくの雨で初級コースが1名、上級コースが2名で、計3名の受講にとどまった。広島には大雨注意報が発令されている。

広い教室で7名の講師と3名の生徒との交流が続く。中国語でいう行動と日本語でいう行動とは、その言葉のニュアンスが微妙に違う。非言語的表現であるジェスチャーにおいても、その意味するところがかなり異なる。たとえば、そのあたりを互いに学びあうこの教室に参加するのが楽しみの一つになっている。