むかわの阿呆演劇日誌

演劇についての劇日誌やつれづれの演劇、映画の感想や日々のつぶやき。写真もあげます。

大衆演劇散歩記「さつきへいくぜ」

2011年05月04日 06時57分30秒 | Weblog

浪花劇団 近江新之介
4月25日(月)PM12:00~3:05 梅南座
25分前劇場入り。

平日最終週月曜日。昨日代休で得した気分。勤め人状態なら憂鬱な月曜日だ。虫ようにできるだけ動かなくしているかも。
現在20名ぐらい。大阪大勝演劇通のおじさんが来ている。おばちゃんたちがぎゅっと、集まっている。
おばちゃんつぶやきトーク。「さあ、座ろう」「もうそろそろ始まる」「朝日は20人くらいゲスト出てるから」「あれはなおばけの劇団っていわれたんや」「わあ、つかれんねえ」

第1部 ミニショー
今回はじめてみる歌謡×舞踊の組合せショー
歌「漁歌」近江新之介×踊り浪花みちや
歌「東京」浪花みちや×踊り浪花真央
歌「時の流れのままに」×浪花めだか
歌「御目通り」×近江新之介
浪花めだかの新派女優のような出で立ちが可愛らしい。
第2部 お芝居「馬込の伊三郎はまぼろしやくざ」
 関東は建場の宿。町の治安を韮山の代官と地まわりやくざ権助一家でみている所、権助一家。地まわりやくざのつまみ食い、代官の目を盗んで、所場代を高めて店子たちから、かすめとる。そんなやくざものなのに。居酒屋伊助の息子、伊ノ助は店を手伝うより、やくざになりたがって、権助の所に頼み込みいってしまう。なぜなら、伊三郎はまぼろしのやくざといわれた男だからだ。やくざになりたくて伊三郎はなった男ではない。助っ人に入ってケンカでひとを切り、渡世の身になったのだ。月日もたってもどってきたら、弟がそんな風に。やくざがかっこいいのではない。渡世の荒波にひとり、さすらい生きていく。その生きざまがかっこよいのだ。主演蛇々丸がかっこいい。かつて、テレビでみた。木枯らし紋次郎だ。「あっしにはかかわりのねえことでござんす。」
おそらく、あの時代、左翼は矛盾のなかで過激化し、高度経済成長で世間は豊かになっていく。そんななかではなたれた言葉なんだな。渡世人をみた元風景はわたしにとってはここにあるのかな。

第3部 舞踊ショー
ラストは「雪散華」今日は仁侠物、どすをもっての渡り合い。決めになるのは座長新之介。かなり、悲劇な舞踊殺陣なのに、笑いをいれて楽しく、でも、かっこよい。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 現代演劇迷想記「世界が裂け... | トップ | 大衆演劇散歩記「元気が毎日」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿