ブリヂストン美術館でカイユボット展をみたあとは、新潟スワンレイクビールの直営店
SWANLAKE Pub Edo(スワンレイク・パブ・エド)を目指しお散歩しました。以前の職場の同僚、ちゅんままといっしょです。ちなみに、スワンレイクビールと出会ったのは、昨年3月に新潟出張した際のことでした。地元で人気の居酒屋さんに伺った際に、瓶の
越乃米こしひかり仕込みビールをいただき、そのおいしさが忘れられず、東京に戻ってきてからどこかで越乃米こしひかり仕込みビールが飲めないかと検索した結果、八重洲にある直営店を見つけたのでありました。見つけたのはけっこう前のことなのですが、なかなか訪れる機会がなく、今回ちゅんままにリクエストして付き合ってもらうことになったのです。お店は八重洲ブックセンターの裏手の路地にこじんまりとありました。午後1時開店で夜になると小さな店内はすぐにいっぱいになってしまうそうで、確実に入れるようにこの日は4時前にお邪魔しました。
先客は1名、カウンター席に男性が一人、静かにグラスを傾けていました。そのカウンターの裏には、写真を撮ればよかったと未だに激しく後悔しているのですが、ビールサーバーが30個ほどと、その上には指している針の向きが異なる温度計が整然と並んでいます。美しいシンメトリーは堂々として威厳があり、神秘的ですらあります。(サーバーの写真は
こちらで見れます)クリスマス前でしたので、サンタクロースのコスチュームを着たクマさんがコースター上でかわいらしい笑顔をふりまいていました。
さて、1杯目はやはり越乃米こしひかり仕込みビールをいただくことにしました。250ml(550円)と500ml(950円)が選べるのがうれしいです。いろいろ試したいので250mlにしました。
美しい黄金色です。少し甘みがあってしとやかで上品な味わいです。やはりとてもおいしいビールです。ところで、越乃米こしひかり仕込みビールは出されたときにグラスの縁まで黄金色の液体がなみなみと注がれており、ビールにお決まりの白い泡がありませんでした。この時点ではあまり気にもならなかったのですが、泡の有無が実はとても重要な意味を持っていることが後で明かされたのです。
2杯目には、わたしはホワイトスワンヴァイツェン250ml(550円)、ちゅんままはアンバースワンエール250ml(550円)をいただくことにしました。ホワイトスワンヴァイツェンはフルーティーな味と香りが特徴らしいのですが、少し苦みもあります。ところで、ホワイトスワンヴァイツェンのグラスには少しきめの粗い真っ白なビールの泡がきれいにたっています。これが見慣れた光景ですが、ちゅんままのアンバースワンエールにはやはり泡がありません。ここで、お店のスタッフの方が、アンバースワンエールと同じような赤茶っぽい液体の入ったグラスを2つ持ってきて「試しにどうぞ」とテーブルに置いてくれました。サービスで別のビールの試飲をさせてもらっているのだと思ったら、実はアンバースワンエールを、ひとつは異なる温度で、もうひとつは泡ありで出しただけだそうです。ビールには最適な温度と注ぎ方があるそうで、ひとつ間違えば同じビールでも全くの別物になってしまうということなのでした。スワンレイクビールでは、常に一番おいしい状態でビールを味わってほしいから、直営店を出したのだそうです。
3杯目は、わたしはアンバースワンエール(上右)、ちゅんままはももう一度越乃米こしひかり仕込みビール(上左)をいただきました。飲み物以外に、新潟の食べ物なども充実しています。クラフトビールを出す店はあまたあるけれど、ここまでこだわりぬいた店はみたことがない、と偉そうに語ってみたくなるぐらい素晴らしいお店でした。