今日の目黒川
一気に気温が上昇し、近所の草木花たちも元気いっぱいに
次々と咲き始めています。
咲きこぼれる黄色の小さな花たち。
毎年この時期、目を楽しませてくれます。
涼しげな色合いが、これもまた素敵です。
花が終わって、綿帽子になっています。
小さい頃は、ふっと息を吹きかけて種子が飛ぶのを楽しんだものです。
暑いのは苦手だけれど、いろんな花が咲く季節がやってくるかと思うと、
これからの季節もまた待ち遠しく思えるものです。
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講師室の遠くのほうからこんなセリフが聞こえてきました。
これが他動詞だって知っていなくちゃ、この文型はわからない
数年前までは、わたしも同じことを言っていたかもしれません。
教える側と教わる側には往々にして「前提」が異なることがあります。
というより、教える側が「前提」としていることは、
教わる側には「前提」となっていないことが多々あります。
そのせいもあって「わからない」という状況が生まれてしまったり、
なんだかもやもやしたまま時間だけが過ぎて、英語は苦手のまま克服できず、
ということになってしまうのでしょう。
たぶん、一番下のクラスに所属している、英語がとっても苦手なこの学生は、
この救いようのないセリフを言われて、これ以上質問のしようがなくなってしまったことでしょう。
この学生に必要なのは、
だから、どうやってこれが他動詞だと知ることができるんだ?
ということなのだと思います。
「知っていること」が前提になる前に、「知る方法」を教わりたかったことでしょう。
こういうこと、たぶん他にもたくさんあると思います。
自分だって「前提が前提になっていないこと」を見落としている部分が
まだまだたくさんあると思います。
一番下のクラスを教えるのは、そういう意味で、
実はとても難しい仕事なのです。
だからこそ、英語の先生だったらこう言うみたいな「ありきたりな説明」で
終わらせたくないと思います。
自分の中の「前提」を崩し、学生の目線に立った新たな「前提」を築くこと、
忘れてはいけない、ぶれてはいけない軸として、自分のブログに書きとめておこうと思った次第です。