52 Crescent Street

東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

タイ焼きがらみで

2008年12月30日 | 本のこと
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東京たいやきめぐり東京たいやきめぐり
東京くいしんぼ倶楽部

バナナブックス 2007-09-20
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「東京たいやきめぐり」では、都内の老舗たい焼き屋や変わりたい焼き屋が
紹介されています。先日行った恵比寿のたい焼き「ひいらぎ」と「ちか八」も載っていました。


鯛ヤキの丸かじり (文春文庫)鯛ヤキの丸かじり (文春文庫)
東海林 さだお

文藝春秋 1997-11
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東海林さんの「鯛ヤキの丸かじり」ではタイ焼きはもちろん他の食べ物についても
独自の視点で言いたい放題、だけど妙に言いえている評価が満載。

何気なく食べているものでも、ちょっと斜めから見たり、上から見たり、
視点を変えることで、日常のちょっとしたことがこんなにも面白くなる
といういい例です。

読みながらニヤニヤしちゃうのが東海林さんのエッセイ。
外で読むときは気をつけないと、気持ち悪い人になっちゃう。

piu mosso@方南町

2008年12月28日 | 徒然のこと
伸び放題になっていた髪を切ってもらってきました。

5年間ずっと担当してもらっていた美容師さんが独立して開いた方南町のお店で。

方南町は以前通っていたサロンよりも遠いので、
一時は浮気して他のサロンにも行ってみたんですが、
基本的にシャイなわたしは、新しい人に慣れるのに時間がかかりそうなので
やっぱり慣れ親しんだ五十嵐さんの元へ行くことになりました。

五十嵐さんのお店の名前は「piu mosso(ピューモッソ)」といいます。
イタリア語で「動きを伴った状態」「ものごとの変化」という意味だそうです。

周囲との関わりの中で、常に成長していきたい、感動していたい、という
想いをこめてつけた名前だそうです。いい名前ですね。

一人っきりの美容室なので、施術の間は、お客さんも一人きり。
1対1なので気兼ねなくお話できるし、1人のお客さんに普通の美容室よりも
多めに時間をかけてくれるので、ゆっくりできてとてもリフレッシュできます。

正面がガラス張りなので外から日差しが差し込みとても明るい店内です。
この大きなガラス窓と、木枠の大きな鏡のおかげで、とても開放的です。
調度は落ち着いたブラウンにまとまっていて、お店の中にも外にも植物が溢れています。

毎日の水遣りは加減を間違えると植物を枯らしてしまうので難しいけど、
健気に葉っぱをつける鉢植えたちがかわいくて仕方ないみたいです。

午前中は日がいっぱい差し込むので、ときどき全部を外に出して、
おなかいっぱいお水と日の光を与えるんだって。

自分のペースで、丁寧に仕事をしながら、植物の世話をして、
豊かな時間を過ごしている五十嵐さんのサロンだから、
ちょっとぐらい遠くても、おつりが返ってくるぐらいに
癒されて帰ってきます。

ところで、新宿駅構内でこんなの↓を見つけちゃいました。



新宿中村屋の「たいやきまん」です。
最近たいやき、たいやきっていっているから、目に飛び込んできた。
人間気になり始めると、向こうからやってきてくれるもんですね♪

ちか八@恵比寿

2008年12月27日 | 徒然のこと
最近は恵比寿駅近くのちか八さんのタイ焼きに夢中です♪
ここのタイ焼き↓はちょっと太っちょさんですが超男前。



餡がずっしり入っているのはもちろんですが、小麦は他店と比べると
厚めでしっぽのところはフッワフワ。

これこれこれこれっ、こ~ゆ~のを求めてたの!

これぞまさに子供のときにおやつにかじっていたタイ焼き。
いい感じに力が抜けたタイ焼き君です。

ちか八さんでは、この男前タイ焼きの他に
すっごい福耳の恵比寿様焼き↓もあるのよ~♪



このニッコリ笑顔に癒されませんか?

縁起がいいことこの上ない恵比寿様なのに、それだけでは終わらないのが
この恵比寿様焼きのすごいところ。

なんと、白玉が入っているんです。



熱々の餡に温められて、トロ~リと、ちょっとだらしなくなった白玉の感触が、
寒さで凍えて紫色になった唇にはたまらない。

この冬ますます太りそうな予感・・・

それからはスープのことばかり考えて暮らした

2008年12月26日 | 本のこと
それからはスープのことばかり考えて暮らしたそれからはスープのことばかり考えて暮らした
吉田 篤弘

暮しの手帖社 2006-08
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吉田篤弘さんの作品。

新しい町に越してきたオーリィ君と彼が出会った人たちとの心温まる交流の話。
登場人物はみんなユニークで、みんな何かしらちょっとセンチメンタルな所がある。

大きなメガネをかけた小学生リツ君は、とても大人びていて生意気だけど
お母さんがいない寂しさに耐えている健気さがかわいい。

リツ君のお父さんで「トロワ」というサンドイッチ店の店長、安藤さん。
とってもおいしいサンドイッチを作ることができるけど、職人気質で
息子とのコミュニケーションはうまくいかない。

フランス映画に出てきそうな古アパートのマダムという雰囲気の
年齢不詳、言うことにいつもハズレがない大家さん。

それぞれドラマがあって、それぞれにじんわりするお話だけど、
一番心に残ったのは、主人公オーリィ君の片想いの物語。

主人公オーリィ君は古~い映画が好きで同じものを何回も繰り返し観ている。
単なる映画好きかと思いきや彼が観ている古い映画には決まってある女優さんが
ときにはほんの一瞬だけ、またときには少年に扮して、出演しているのです。

オーリィ君は、この「松原あおい」という女優さんを観るために
同じものを何回でも観るし、遠くの映画館まで足を運ぶのです。
まるで、遠くに住んでいる恋人に会いに行くかのように。

芸能人に憧れることは珍しくないし、熱狂的追っかけファンも少なくないけれど
オーリィ君のあおいさんに対する想いは、静かで清らかで、まるで中学生の初恋みたい。

画面の中のあおいさんに釘付けになるあまり、大好きなポップコーンが
袋からあふれ出して足元にこぼれ落ちるのも気にならなくなってしまうほど
うわの空になってしまうし、彼女が映画の中で吹いていた口笛を
それと気づかずに自分も吹いていたり。

ところが、ある日、スクリーンの中のあおいさんがオーリィ君の日常に登場します。
チャーミングで「ダンディ」なおばあちゃんとして。

時間的な距離が年齢差となって現実になっても、オーリィ君のドキドキは消えない。

それどころか、自分の時間を少し進めて、あおいさんの時間に合わせようとする
最後の章は、ちょっとホロッときちゃう。

Lost Fourth Season

2008年12月25日 | 映画DVD
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やばい!
Lostが面白くなってきた♪

あの裏切り者のマイケルが再登場。
黒い煙のような化け物の正体も判明しそう。

あまりに奇想天外で一時は「夢落ち」までささやかれていたLostですが、
製作者たちは謎解きする気が実はあったらしい。

それにしても、Jackが出てくると辛気臭くていかん。

いつの間にかコメディアン化して観客を救ってくれるSawyer。
もっと出番が増えないものか。

今後に期待する。

沼地のある森を抜けて(梨木香歩)

2008年12月24日 | 本のこと
沼地のある森を抜けて (新潮文庫)沼地のある森を抜けて (新潮文庫)
梨木 香歩

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内田樹さん流に言えば、梨木さんは「強い想像力」の持ち主だと思う。

目の前に物理的に広がる世界を描くのではなく、その存在すら普段は
認識していないような不可視の世界を小説として描いちゃうんだから。

それも「ぬか床」を通して。

おいしいお漬物を生み出す場としての「ぬか床」から人が生まれてくるなんて
奇想天外なお話にちょっと微妙な感じもあったけど、読み進めるとこういうのもありかなと。

主人公の久美や風野さんら研究者たちの専門的な分析ややりとりがなんだか
今の職場を連想させたりして、舞台はあの下町付近かと思うと親近感まで沸いてくる。

野菜をつけたり、ナスの皮が赤くなったり、唐辛子を入れたりと非常に日常的な
「ぬか床」をめぐるエピソードと平行して、微生物の世界、生命の不思議、性とか
個人というものについて語られるこの作品は、宇宙的ロマンに満ちているようです。



つむじ風食堂の夜(吉田篤弘)

2008年12月23日 | 本のこと
つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
吉田 篤弘

筑摩書房 2005-11
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この前「かもめ食堂」を読んでから、「食堂」とか「レストラン」とか
「料理人」とかいう言葉に妙に反応してしまう。

おなかが空いているのか、あたし?

「つむじ風食堂の夜」は、月舟町というどこかに存在する町が舞台の物語。
つむじ風が渦巻く十字路にある「つむじ風食堂」を接点に町の住人の交流を描く。

登場人物はそれぞれユニークで興味深いのだけれど、わたしが最も魅かれたのは
建物や食器や家具など「もの」の描写。

読んでいるとまるで目の前にあるかのように情景が浮かんでくる。
それもどこかのほほんという感じで。

つむじ風食堂の飴色のテーブル、平凡な白い丸皿についた無数のキズ、
十頁に及ばんとする本格的なメニューブック。

主人公が幼いころ父親に連れられて行ったコーヒースタンドのドーナツ・
カウンター、「エスプレーソ」を入れる不思議な銀色の機械とそれを拭く
水色の柔らかい布。

夜遅くまで開いている果物屋さんの主人が読書する傍らに置いてあるオレンジと、
そのオレンジに反射する電球の灯りなどなど。

全体的な印象としては、大正から昭和初期か、はたまたヨーロッパの田舎町の雰囲気が漂う物語でした。

みずうみ(よしもと ばなな)

2008年12月22日 | 本のこと
みずうみ (新潮文庫)みずうみ (新潮文庫)
よしもと ばなな

新潮社 2008-11-27
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久しぶりによしもとばななの作品を読んだのですが、
相変わらずなんと言っていいかわからない。

拒絶反応はもちろんないけど、なんか肌が合わない感じがして
お腹の辺りがじんわりと温まる感じがしてこない。

言い換えれば、心温まらずって感じ。

つらい過去と重い心の傷を持つ中島君の台詞に
「数少ない気持ちの暴力が少ない人」というのがある。

こんなことを言われたら、言われた本人はうれしいかもしれないけど
こうやって繭を紡ぐように2人だけの世界を作り上げちゃったら、
その他の周りの人はどうしたらいいの?

そういう疎外感がいつも漂うよしもとばななの描く世界だから何も言えなくなっちゃう。

AALAWI (アラウィ)@恵比寿

2008年12月21日 | 食べ物のこと
ジャークチキンって知ってますか?
ジャマイカの代表的な料理だそうです。
夫のリクエストで仕事帰りに食べに行くことになりました。

実はカリビアンとか中南米料理とかってあまり惹かれない・・・

ニューヨークに引っ越したばかりのとき一番初めに住んだアパートは
ブラジルやコロンビアからの移民が多く住む地域の一角にあって
近所のレストランの品揃えは、豆類とかバナナとかチキンとかの揚げ物や
煮込みのようなものばかりで、全然食欲が刺激されなかった印象がある。

ジャマイカ料理もきっとあんな感じだよね  
かなりテンション低めのまま恵比寿の「アラウイ」へ。

店構えはいかにも南国チック。店内にはレゲエのBGM。



ちょっと恐そうな感じのお兄さん2人が厨房にいて、後はお客が1組だけ。
時間的に絶妙なタイミングだったらしく、この後続々とお客さんがやってきた。
人気のお店らしい。

メニューの主役はやっぱりジャークチキンとジャークポーク。



いろいろ検討した結果、わたしは無難にカレーチキン・プレートを注文。
夫はジャークチキン・プレートにして、ジャークポークの単品をシェアすることにしました。

こちら↓は夫が注文したジャークチキン。



口に入れた瞬間、夫がうなりだした。
相当おいしいらしい。

わたしも一口もらった。

皮がとっても香ばしく、ピリ辛の香辛料が口いっぱいに広がる。
その下の肉はすっごくジューシーで柔らかくてすっごくおいしい!

サイコロみたいな見た目のポークは一見焼きすぎでかたそうに見えたのですが、
意外と水分が残っていて柔らかい。この2品でジャマイカ料理のイメージがガラリ。



さらに、ジャマイカ料理のイメージを変えたのが、このカレー↓



ルーがやったらうまい!
甘みの後でスパイスのピリ辛が追っかけてくる感じが絶妙♪
豆の入ったちょっとパサパサの尖った感じのライスとの組み合わせもすばらしい。
付け合せのバナナチップスがとっても甘くて辛味でやられた舌に心地いい。

カレーの海に沈んじゃって見えないのですが、チキンドラムと
ジャークチキンの大きな肉の塊が2つほど入っているのもうれしい。

この夜、ジャマイカ料理の概念が完全に変わってしまいました・・・


知に働けば蔵が建つ(内田樹)

2008年12月17日 | 本のこと
知に働けば蔵が建つ (文春文庫)知に働けば蔵が建つ (文春文庫)
内田 樹

文藝春秋 2008-11-07
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なんだか小難しい話が満載だけど、そういうのが好きな人にはいいかも。
政治や哲学や社会学の話など身近な話題も多い。

この本を読んでいて思うのは、著者はすっごく頭のいい人なんだなということ。
考えるのが好きなんだ。趣味なんだ。きっと。どんな些細なことでも疑問を持って
いろんな角度から眺めて、自分が考えたことを自分の言葉で説明するのが好きなんだな。

ただ思うにこれは独り言だ。著者の結論が述べられるまでにいろんなところに
考察が及ぶし、それを全部説明しようとするから、話の流れがストーンストーンと
入ってこなくて、結局途中で飽きちゃうの。わたしの理解力の問題でもあると思うけどね。

それでもいくつもある項目のうち、ちょっと読むスピードを落として
じっくり眺めた結果、次の2つの項目はおもしろかったな(いずれも短め)。
「宿命とは何か」というのと「嫌いな人との付き合い方について」。

著者曰く「強い想像力を備えた人は構造的に幸福な人」だそうです。
想像力豊かな人はいろいろ想像しすぎた結果何かが起きたとき
これって前にもあった・・・運命だ!って感動・感激できるメカニズムを持ち
死ぬときに「思い通りの人生だった」って満足できるから幸せなんだって。

本当かどうかはわからないけど、いいことに関しては運命だ!宿命だ!って
めいいっぱい自分を騙して信じ込んだ方がいいことあるかもね。