52 Crescent Street

東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

菊と刀 (ルース・ベネディクト)

2008年02月29日 | 本のこと
菊と刀―日本文化の型 (講談社学術文庫)菊と刀―日本文化の型 (講談社学術文庫)ルース ベネディクト Ruth Benedict 長谷川 松治 講談社 2005-05売り上げランキング : 33417おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

ここのところ、台湾ネタばかりだったので
今日は久しぶりに本の話。

「菊と刀」は、日本研究の名著。
大学のクラスで読んだはずですが、ほとんど内容を覚えておらず。

先日、本屋でうろうろしていたときに本書が目に入ったので
もう一度挑戦することにしました。

改めて読み返してみると、この本、日本研究の名著でもありますが
アメリカ文化、アメリカ人の内在的ロジックを学ぶのにも
実はとっても役に立つテキストだった!

本書の解説は、例えば、わたしたちアメリカ人はこういうとき
このような反応を示すが、日本人はこう出てくる。わたしたちアメリカ人は
このように考えて行動するので、日本人がこう出てくると理解に苦しむ
でも日本人の思考パターンはこうこうこうなので、一見理不尽とも
見受けられるその行動にはなんの矛盾も見当たらない・・・なんて感じ。
(ちょっと抽象的すぎですが)

この、わたしたちアメリカ人はこう考えて、こう行動するっていう解説が
非常に興味深いんですね~。

第二次世界大戦当時の日本人論なので、引き合いに出されるアメリカ人論も
ちょこっと古いと言えば古いのですが、だからこそ、昔も今も変わらない
アメリカ人の本質的な部分が浮き彫りになると思います。

これからアメリカに留学するという人、普段お仕事でアメリカ人と接する
機会がある人、参考までにご一読あれ。

台湾初のコーナー・カフェ

2008年02月28日 | 散歩・旅のこと
スターバックスはもちろん台湾にも進出していますが
台湾オリジナルのコーナー・カフェとして今もっとも
人気があるのは、こちら「クラウン」。



昔は見た目はケーキだけど触感が中華菓子の
いかにもモドキ風なケーキ類しかなかったのに
クラウンは西洋式スイーツも種類が豊富



試しに選んだのは、ストロベリーチーズケーキ。
けっこう甘くてコーヒーなしでは食べきれない。
でもアメリカのケーキのように砂糖がジャリジャリするとか
不健康な甘さと言う感じはない。



これ↓は、いちご大福。



こどものコブシ大はある。
中には苺とクリームが入っていて、餡子は入っていない。
クリームはフワフワ軽すぎの感じ。

それにしても何が画期的かって、高雄は一応亜熱帯なので
1月・2月のちょっと寒くなる時期でも冷たい飲み物が中心。
熱飲物好きのわたしとしては、一年中「熱珈琲(ラーカーフェー)」を
提供してくれる場所ができたのが、ひっじょうにうれしい 

だんなさんが二日酔いで寝込んでいる間、クラウンで読書を満喫したのでした。


日本でも食べたい台湾の乾麺

2008年02月26日 | 散歩・旅のこと
高雄の旧市街の一角に、高雄一おいしい乾麺を出すお店があります。
その名も「堀江麺店」。

こ~んなおばちゃんが作ってくれる麺ですが、日本では絶対食べられないお味。



って言っても、アジアの料理はほとんど味の素入りなので
味の素さえ使えば似たような味が出せるかなあ・・・



あーでも、この麺が日本の麺とはぜんぜん違うのよ。
なんかちょっと平たくて固めでツルツル食べるって感じではない。

サイドディッシュは、サツマイモの葉っぱを炒めたものと昆布と豆乾。
シンプルだけでど味わい深く、とっても安いランチで大満足♪


街角の北京ダック屋もプロの味

2008年02月18日 | 散歩・旅のこと
日本では、北京ダックというと高級レストランでないと
食べられないというイメージがあります。

が、台湾では普通にその辺の街角に北京ダック屋さんなるものが存在し
安くおいしく北京ダックを食することが可能なんです。



180元のほうが鶏の半身。350元が鶏1羽。
1元3.5円ぐらいなので1羽分でも1225円。



お持ち帰り用を買ったのですが、我慢できなかったので
その場でひとつだけ包んでもらいました。

カリカリの皮、肉の薄切り、ネギ、甘辛のたれをいっしょに包んで
いっただっきま~す♪



うまっ!

脂っこい料理だけに、たくさん食べると胸焼けがしちゃって
もう当分いらないってなってしまうけど
もっと食べたいっていうところでやめておくと
いつまでも幸福感に浸れます。

海からの恵み

2008年02月17日 | 徒然のこと
新築祝いに沼津の妹夫婦のうちに行ってきました!

夕飯は地元の海で男性陣が釣ってきた。

見事なイイダコ!踊っているようでしょ!
この後唐揚げにしてくれたんだけど、新鮮でみずみずしく、信じられないくらいおいしかった♪


下はカサゴ、その他のお魚の唐揚げ。骨まで食べられて体も丈夫に。


お金がなくても魚を釣って暮らせそうな沼津。住み心地も良さそうです。

波王の秋 (北方謙三)

2008年02月15日 | 本のこと
波王の秋(とき) (集英社文庫)波王の秋(とき) (集英社文庫)北方 謙三 集英社 1998-11売り上げランキング : 156548おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

「水滸伝を待ちきれない方に・・・」と帯に書いてあったけど
集英社の策略にまんまとはまったわたし。

時代は南北朝のころ。
陸上での覇権争いをよそに、3度目の元寇を防ぐため、
日本という国家を守るために立ち上がった男たちがいた。

キーワードは、玄界灘、対馬、高麗、琉球、済州島、元、上松浦水軍・・・

「武王の門」とかぶる感じ。

実際「武王の門」の征西府もほんのちみっとだけど話題に上るし
波多裕も出てくるし、同時代ぐらいが設定だとは思うんですけど
だったら征西府と波王と手を組めばよいのにぃ~、
でもヒーローは2人も要らないしぃ~、
身悶えしながら読みきりました。

わたしは船酔いするので絶望的に陸にしがみつくしかありませんが
だからこそ、海に関係するお話はロマン溢れ大好き 

そういえば全然違うけど「沈黙の艦隊」も一時期かなり夢中になりました。

沈黙の艦隊沈黙の艦隊津嘉山正種 麦人 大塚明夫 バンダイビジュアル 2005-06-24売り上げランキング : 21346おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

時代設定も乗り物も異なるけど、国(世界平和)を守ろうという固い意志と
海を舞台に活躍する部分に共通点があるので海好きの方には両方お勧めです!

臭ければ臭いほどおいしい

2008年02月14日 | 散歩・旅のこと
台湾の屋台料理で欠かせないのが「臭豆腐(チョウドウフ)」。
大抵の外国人は、その臭いが漂ってきただけで眉間にしわを寄せ
臭豆腐が目の前に出されようものなら、100mは走って逃げる。

というのは、大袈裟ですけど、でもホントウに臭いんです、この豆腐。
鼻がひん曲がるほど。

台湾に住んですぐのころ、何も知らずに臭豆腐を食べたことがありますが
当時はあまりの臭さに息を止めて豆腐を飲み込んだ覚えがあります。

あれから約10年が経ち、再度臭豆腐に挑戦しました。

これ↓は、臭豆腐を揚げているところ。オリジナルはこんなに大きいのに・・・



揚げ上がりはこんなに↓縮んじゃいました。



付け合せのキャベツといっしょにいただきます。



口に入れても臭くない。
なんとも言えない食感だけど・・・・意外にいける。

あれぇ、こんなにおいしかったんでしたっけぇ?

ちなみに、いっしょに行った友人の説明によると
「臭豆腐は、臭ければ臭いほどおいしい」そうです。

もう「臭さ」はこわくない!

Bar Hopping ならぬ、屋台 Hopping

2008年02月10日 | 散歩・旅のこと
夜市の楽しみと言えば、次から次へと屋台を渡り歩き
いろんなものをチョコチョコと味わうこと。

実際一皿の量もそんなに多くないし、値段もとっても安いので
満足するまでに500円ぐらいで5種類ほどの料理を楽しめる。

ちなみに、うちのだんなさんレベルだと10種類はいけちゃうので
もっとかかるけど、それでも1000円ぐらいでしょ。十分安い。

こちら南部名物の「東山鴨頭(トンサンアートウ)」。
鴨を無駄なく使って甘辛く煮込んだ料理。



鴨の舌とか脚とか頭とか心臓とか、ちょっと見た目が怖いものもあるけど
口に入れてしまえば、甘じょっぱいタレの味とほのかな香辛料の香りで
天にも昇る心地。ビールのおつまみとして最適です。

これまた名物の「鱔魚麺(サンユイミエン)」。
田うなぎのあんかけ焼きそば。臭みもなくおいしい。




イカのあんかけ焼きそばもいっしょに注文。



冬とは言え、種類が豊富な果物。
この時期は、蓮霧(レンブー)と呼ばれる繊維質の果物が旬。
わたしは梅塩をつけて食べるのが好き。



台湾の大統領や副大統領、その他有名政治家やコメディアンなどがよく訪れる
果汁屋台で小休憩。ここの「草苺牛奶(いちご牛乳)」は絶品です!



高雄の六合夜市@台湾

2008年02月09日 | 散歩・旅のこと


六合路は高雄市を東西に走る通り。昼間は普通の通りですが
その一番中心にある一部分が、夜になると封鎖されます。

夕方5時ぐらいからどこからともなく屋台が集まってきて
毎晩変わらず夜市が始まります。

夜市に出てくるお店は多種多様で、食べ物や飲み物だけなく
衣類やオモチャを売る屋台、ゲームをさせてくれる屋台など
何でもそろう庶民の味方。

それでもって、また時代ごとに売られているものが変わるんですね。

例えば、これ↓は「胡椒餅(フージャオピン)」。



たっぷりの胡椒で味付けしたお肉をパンみたいなもので包んだおやつです。
釜の中で熱々に焼いて提供してくれます。

この「胡椒餅」は、わたしが台湾に住んでいたときはなかったもの。
ここ最近の流行らしく、台湾人の友人でも食べたことがない人がいました。

カリカリに焼けたパンにかじりつくと中から熱々の肉汁が
じわ~っと出てきます。ハフハフいいながらお肉をほおばると
胡椒の辛味と肉の甘味が口いっぱいに広がります。
屋台の前にテーブルやいすが置いてないので歩き食いするものらしい。
肉汁で服が汚れないよう注意が必要。あと火傷も注意ね。


それから、こちら↓は、ジャンボイカの足。



これも昔は見たことがなかったもの。

大人の肘から手の先くらいまでの長さの足を揚げたもの。
ちょっと固いかな~なんて思っていたら、意外にやわらかい。
これも屋台の周囲に食べられるような設備がないので
歩き食いすることになるのですが、ジャンボイカをほおばりながら
屋台を物色していると小さいころ神社のお祭りに行ったときのことを思い出した。

毎日お祭りのような台湾の夜市。
台湾に旅行に行く方は、ぜったい行くべきです。

The Secret (Rhonda Byrne)

2008年02月08日 | 本のこと
ザ・シークレットザ・シークレットロンダ・バーン 山川 紘矢 山川 亜希子 角川書店 2007-10-30売り上げランキング : 13おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

巷で評判の「ザ・シークレット」。
怪しい本だなあと思っていたのですが、職場でちょっと話題に上ったので
物は試しということで、読んでみることにしました。

読んだ感想は、この本は買うまでのことはなかったかと・・・
例えば「類は友を呼ぶ」とか「言霊」とか、みんながすでに知っていることを
もったいつけて「ザ・シークレット」(ほら、あれだよ、あの秘密だよ!)
と名づけたまでのこと。

「類友」や「言霊」に表されるような考えは、本書中では
「思いがすべてを創り出す」と表現されています。

この考え方は、自分の世界観や行動を変えて、自分に対する周囲の反応に
変化をもたらすという点では、やはり開眼物だとは思うけど
そういう話ならもっといい本があるよ。ダライラマとか。

ダライラマなどの著書に関しては、本書の場合のように
内容を過大解釈した人々からちょっとズレた批判が投げかけられる
というようなことはない。ちょっとズレた批判とは
「自分の現世での思いとは関係なく、ホントウに不幸な境遇に
生まれてしまった人々はどうなの?」的なものですよ。
こういった批判が出る出ないは、書き手と読み手との間に
大前提の共有があるかどうかによりますが、本書の場合は、
共有されていないことが多いみたい。

「ザ・シークレット」にははっきりとは書かれていないけど
確実に読み取れる大前提がある。

それは、日本やアメリカのような恵まれた社会に生まれ育ち、
五体満足に生活はできるけど、現状に不満がある、現状にプラスαがほしい
例えば金持ちになりたいなどと願うあたくしのようにあらゆる意味で
平均的な市民の皆様宛に書かれている本であるということ。

アフリカで飢えと戦っている子どもたちは、自分で飢えようと思って
飢えているわけではない!なんて批判は、まず大前提が違いすぎて
著者も予想だにしていなかったでしょう。

まあ、とにかく、人間の幸福の本質について気にする方こそ、
「ザ・シークレット」ではなく、唯識やダライラマや斉藤茂太の著書を読みなさいって。