安定的な皇位継承策などに関する与野党協議が始まりました。
自民党や日本維新の会などの主要政党は男系継承など伝統重視です。養子縁組による旧皇族の男系男子の復帰案については、保守色が薄いとされる公明党も可能とすべきとの立場です。
懸念は女性宮家創設などで一線を画する立憲民主党の存在ですが、党の論点整理ではかって肯定的に評価した前例のない女系天皇には踏み込みませんでした。
中堅・若手の働きかけで当初案にはなかった歴史と伝統の尊重も明記しました。
良かったです。
自民幹部は天皇が古来、国の平和と民の安心を祈願してきたとして、外国の王とは性格が異なる。古代では卑弥呼があがめられており、日本は女性差別の国だから男系継承になったという間違っていると。
大前提として、安定的な皇位継承に関する協議は皇室の存続を図るための歴史的な事業だとの認識を与野党は持つべきで、決して政争の具にしてはならない。
歴史に学んで過去に例のあるものを取り入れ、新しい例は設けないという姿勢で臨むことも大切。女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持については、一部の党が女性宮家の創設と誤解しているが、皇位継承資格が女系に拡大することはあってはならず、各党には報告書への正確な理解が不可欠。
(八木秀次)