渡り鳥の休息地

社会人アマチュアギター弾きNa-Neの頭ん中。
滞る割に突如アップする不定期ぶり。
北極星を見失って漂流中。

2016年5月14-15日 ご当地物見遊山 後編 (文京区・荒川区・台東区)

2016-05-15 | 
前回の記事の続編です。

今回は若冲展に備えるべく、上野に
比較的近い千駄木(文京区)に泊まった
のでした。

私は都内住みなので、地方から友人
知人が遊びに来たりしない限り、
基本的に都内の宿泊施設を利用する
ことはないのですが、寝る直前まで
楽しく一緒に過ごしたいので、都合
に差し支えなければ、このような機会
には私も泊まります。

たまには面白いんですよ。
都内に住んでいても、東京の観光地
にはかえってあまり行かなかったり
するので、こういう機会に知れること
は本当に有り難いのです。
当初は同行者が来れなかったら日帰り
のつもりでした。

行けると確証を得た時点での宿泊予約
は、日付も迫っており、人気のエリア
でしたので最寄りでは取れず、どこか
良さげでリーズナブルな場所はないか
頑張って探した結果、幸いなことに
駅から近い場所を押さえられたのです。

前日は折角持ってきたDIGI-ZOで全く
遊ぶ時間が取れなかったので、15日は
朝起きてからチェックアウトまでの間
にちょこっと弾いてみました。

何かを披露する感じではなく、自分で
決めた課題曲のうちの一つの音源を
聴きながらコードを拾ったり確認する
のに使った程度ですが、ネットで
見かけた弾き語り用のコードと比べる
と、厳密には違うことに気づけて
良かったです。

実際はONコード付きの箇所があったり
ハイポジションの方が前後の流れでも
自然だったり。
こういう作業って勉強になるし楽しい
です。

次の目的地について事前にはまだ
はっきり話し合っていなかったのです
が、近場で未知なる面白そうなところ
に行ってみたいと私の思い付きを提案
した結果、二日目のメインの目的地は
谷中の夕焼けだんだんに決まりました。

しかし荷物が多いので、一旦どこかの
コインロッカーに預けることにしま
した。
前日かなり足を酷使したので、もう
あまり体に負担をかけるようなことは
したくありません。

初め千駄木の駅でと思ったのですが、
コインロッカーがないことを知り、
他を当たることに。

解散予定の上野駅だと利用客が多そう
だし、コインロッカーはきっと既に
使われてしまっているだろう、と予想。

もっとマイナーな駅がいいね、という
ことで思い付いたのが西日暮里。

そこは千駄木から次の目的地へ向かう
際の乗り換え駅でもあるし、解散地の
上野駅からもあまり遠くないし、
何かと便利そうです。

ロッカーは外にしかありませんでした
が、千代田線経由で改札の外に出る際
の通り抜け料は仕方ない。
多少コストがかかっても、重い荷物を
長時持ち歩くよりマシです。

若冲展の図録も分厚くて重いので、
DIGI-ZOとボストンバッグと一緒に
ロッカーに置いて移動しました。

沢山の荷物に解放され、いざ谷中へ。
日暮里から夕焼けだんだんに向かい
ました。

東京観光も、巨大建造物が立ち並ぶ
新しい商業施設のある大きな街だけで
なく、たまには庶民的な昭和の面影を
残す街並みのある場所もかえって新鮮
かもしれません。

少なくとも、東京に生まれ育ちながら
行ったことがなかった私や、片道150
kmを超える地方から来た同行者は、
面白いと思えました。

ここを楽しむポイントは、昭和、猫、
歴史、しーおい(グルメ)、そしてほんの
少しのミーハー(笑)。




夕焼けだんだんを下ると、谷中銀座
という商店街があります。
日暮里駅から夕焼けだんだんに向かう
途中、荒川区と台東区の区界が道を
分断していることに気づき、不思議な
気持ちになりました。

実は谷中銀座の中の道、ほとんど荒川
区側なんですが、片側の端の部分は
台東区ということのようです。

もっと分かり易く例えると、商店街
の中の、ある店を荒川区の住所だと
すると、その前にある道を挟んだ
その向かいのお店は台東区の住所
なんです。ホホーッ!



初めての場所でキョロキョロしていた
はずが、何故か見覚えのあるお店が。




最近見たテレビ番組『アメトーーク
ちょっと弾けますギター芸人2016』
で、フットボールアワーの後藤さんが
アコギを弾きながら散歩した場所が
まさにここでした。
お店の看板を見て気付きました(笑)

あの番組、面白いかったなぁ。
ギター弾きとして一番気になっている
のは、吉本新喜劇の松浦真也さん。
芸人仲間やミュージシャンの方々から
も演奏レベルが高いと評されている
ようですが、今回一緒に観光した
私達ギター弾きコンビもよく会うと
話題にしていまして、いつか大阪に
行ったりすることがあったら、彼の
登場する舞台を見てみたいと話して
いました。
ほんと上手いんですよ~。
芸人さんが組んだバンドの演奏を
テレビで放送してくれないかなぁ~。

話を戻します
夕焼けだんだんや、近くにある谷中
墓地やお寺などには、野良猫がよく
いるという噂を期待していましたが、
昼時は人が大勢訪れていて、いかにも
猫が落ち着けなそうな感じで、探して
みましたが、やはり見つけることは
できませんでした。
(江の島の猫たちはそう考えると、
人混みに慣れていて堂々としてたんだ
なぁ。あれって実はすごいことなの
かも…。)





これ、すごいよ。リアルな彫刻。


日が暮れて人がまばらになった頃とか
の方がいるのかもしれませんね。
日暮里も夕焼けだんだんって名称も
夕方のイメージですし。

その代り、猫グッズを扱う雑貨屋さん
が多くて、オーナーさんとの会話を
楽しんだり、実際にグッズを買って
みたりして楽しみました。

今ちょうど有名な浮世絵師の美術展を
都内でやっていて、猫をテーマに使う
ことでも知られている人でもあって、
私も来月行く予定なのですが、その
絵師の絵を使った魅力的な商品が目に
とまり、テンションが上がりました。

どれも素敵で悩みましたが、来月もし
かしたらグッズを買うことになるかも
しれないし…と自粛し、一つだけ買う
ことにしました。

風呂敷です。




東海道五十三次のパロディかな。
タイトルに五十三疋(ひき)と書いて
あります。
地名に猫の仕草を引っ掛けたダジャレ
みたいですね。

同じモチーフのトートバッグもあった
そうですが、大人気のようで売り切れ
たそうです。

外国人観光客もたくさん見かけました。
だからか、売られている雑貨も、和を
意識したものが多い印象。

ぶらぶらしてたらお腹が空いてきた
ので、商店街の中でお店を探して
みました。

珍しく味噌コンニャクに惹かれて
こんな定食を食べてみましたよ。




食彩わいわい村という居酒屋なんです
が、美味しかった♪
お刺身はもちろんですが、海苔の味噌汁
がたまりません
(以前は武蔵屋豆腐店という豆腐料理
の老舗があった場所だそうです。
湯葉大好きなんでそこも行ってみた
かったですね…。)

食後のデザートにカキ氷でも、と
思って、ここいらで有名なカキ氷店・
ひみつ堂に向かってみたんですが、
道を挟むほど、想像以上に長蛇の列
ができていたので断念しました。


列は前日嫌というほど味わいました
からね…。
あれは正直地獄絵図だった…
ホント、並んでた高齢の方とか、
大丈夫だったのか今でも心配ですよ。。。

中に入って見た図画そのものは極楽
絵図のようで少し癒されましたが。

日差しもあって、前日に引き続き暑
かったので、冷たいデザートを探して
いたところ、ちょんまげいも たまる
という甘味処でソフトクリームが売ら
れていたので、即決して食べました。
チョコとバニラのツインで。


お店の名前にもあるように、メインの
ちょんまげいも(スイートポテトに棒
が刺さったような和風のスイーツ)も
気になったのですが、残念ながら
売り切れてしまってました。

店先のマスコット?の人形は、ちょん
まげのカツラを被ったニャンコでした
が、店名の”たまる”は、飼っている
わんちゃんの名前だそうです。
もっと長居したら会えたのかなぁ?

お腹が膨れたところで日暮里方向に
リターン。

途中には古いお寺がたくさんあって、
上野戦争で負けて逃げてきた彰義隊を
かくまったお寺もあり、山門に銃弾を
受けた跡がたくさん残ってました。

3月に浦沢直樹展に行った時は丁度
上野を拠点にしていたので、今回も
たまたま彰義隊ゆかりの地を訪れた
ことになります。
どちらも悲劇の舞台ですね…。

お寺周辺は緑が多く、暑い日でした
ので、涼しくて気持ち良かったです。
ベンチでもあったら寝ちゃってたかも。

それから程なくして夕方に。
荷物を回収する前に、西日暮里で夕飯
を食べるところを探すことにしました。

たまには…と牛角を訪ねるも、予約客
が既に複数待っている状態だったので
他を当たることにしました。

初め、はってん食堂というカレーが
安いお店に傾きかけたんですが、その
向かいに中華料理店を発見したので
急遽そちらで食べることにしました。
しばらく中華料理を食べていなかった
というのが決定打で。

お店の名前は巨林。
同行者は本当はビールを飲みたい
ところを、帰り新幹線のあとに車に
乗るという理由で我慢してました。

我慢できない時は、飲んだあとに代行
車を頼んで帰宅して、翌朝折り畳み
自転車で駐車場に行って、車に積んで
帰るんだって。
すごいアルコール愛(笑)。

値段の印象は、フランチャイズで例え
ると、バーミヤンぐらいかな。
頼んだのは、豚と野菜の炒め物と、
海鮮スープと、フカヒレあんかけ炒飯。
予想以上に美味しくて満足しました。


楽しいしーおいで一日を締め、上野駅
で解散。
帰りの新幹線の中でやっと『火花』
(芥川賞受賞作)を読み終わったそうな。
(ヤバッ…私まだ全然読んでないんだ。
年内に絶対読むぞー!)

二日間お疲れ様でした!

2016年5月14-15日 ご当地物見遊山 前編 (台東区)

2016-05-15 | 
3月時点で絶対行くと心に誓い、今年
最も楽しみにしていた『若冲展』に
行って参りました。

朝からワクワク感を演出したくなって、
私にしては珍しく、久しぶりにネイル
アートも施してみました。
ケバくなり過ぎないよう足だけですが。


実は若冲展のイメージを少し取り入れ
てみたつもり。
若冲がよく描いた植物や鶏の羽根の色
などから着想を得て。
たまにはこんな遊びもいいのかな。

開催場所は、上野にある東京都美術館。


開催最終日の一日前の5/14に行って
きたのですが、同行を希望していた
音楽仲間も、予定の一週間程前に
ようやく仕事の折り合いを付けられた
ようで、共に鑑賞することができまし
た。

宣伝もテレビ番組や書籍など、様々な
メディアで広く展開していた上、終了
一日前だったので、大混雑を予想して
絶対午前中の内に会場に行くと決め、
待ち合わせ後はまず宿泊地に直行し、
荷物を預けてから臨みました。

美術展に行ったことのない音楽ファン
の方には、大勢のファンを抱える
ミュージシャンの大規模なコンサート
をイメージして頂くと少し共通した
イメージが伝わるでしょうか。

コンサートの場合は、開場時間が
たとえ昼下がりだったとしても、
座席が決まっていたとしても、
グッズを確実に手に入れたいと考える
多くのファンが、売り切れを恐れて
早朝からお昼前に物販ブースもしくは
会場の入り口に長蛇の列を作る状況が
必ず起きます。

そこにお昼ご飯を食べ終わったあと
ぐらいの頃から、成り行き任せな
マイペースなファン(私のような人
ですね)が、更に並ぶ訳です。

これと似たような状況が美術展(博覧
会など)でも起こります。

美術館のような、展示を主とする施設
は、大概午前10時頃に開き、それと
同時に入場受け付けを開始します。
人気のある展覧会なら朝一から来場者
が殺到し、早速長蛇の列を作ります。

祝日の朝のディズニーランドなんか
でもそんな光景を目にしますね。
(私はもう10年以上行ってませんが、
今は寧ろUSJに行きたいかも。)

ディズニーランドと美術展で大きく
異なる点は、敷地の面積も当然ですが、
アトラクションと展示品という性質の
違うものが来場者の娯楽の対象である
ということ。

アトラクションは、一つ楽しむのに
かかる時間がおよそ決まって稼働して
います。

更にコンサートと比較しても似たこと
が言えると思います。

コンサートなら物販開始と開場し次第、
列は開演時刻直前にはだいぶ縮まって
人が捌けるので、殆どの人は開演まで
にはなんとか間に合います。
(万が一途中で開演時刻になりそうな
場合は、イベンターが終演後も購入
できる体制を持たせて対応することも
ありますので。)

そして開演は大体夕方で、そこから
公演が終わるまで平均して2時間半
くらいと考えますが、遅刻や途中退出
する人を除けば、この開演から終演
までの時間が、来場した観客にとって
約束された共通の鑑賞時間になります。
座席の用意された内容であれば、座り
ながら鑑賞することも可能なので、
立ち見の疲れを時々軽減しながら
楽しめるというものです。

これはディズニーランドのような
アミューズメントパークのアトラク
ションを楽しんでいる間の感覚に
似ているかもしれません。
(ただアトラクション1つを体験する
時間自体は短いので、あくまでも
鑑賞時間が観客に対して平等に提供
されるという意味ですが。)

しかしです。美術展のような、展示物
鑑賞型の娯楽には、これらと明らかに
違う点があるのです。

今回観た若冲展ほど、それを強く意識
させられたことはありませんでした!

それは、人によって、対象の展示物の
内容によって、展示物一つにかかる
鑑賞時間が全く異なるということ…。

これは、実際に見てもらってからしか、
実質どれ程の時間がかかるのか予想
できない要素です。

何故なら、見る人によって作品への
関心の深さや思い入れ、鑑賞の観点が
かなり違うから。

一つ一つをじっくり見る人もいれば、
一瞬しか見ず、飛ばしてみる人も
います。

更に、気質によって鑑賞中の移動
スピードが違うので、入館から退館
までに費やす時間がそれぞれ違い、
お互いに移動の際、行く手を阻めば
またその分時間が加算されてしまい、
全体の流れも確実に滞ります。

伊藤若冲の作品の見所の一つに、精密
な描写と巧妙な技法があり、これを
じっくり見て解説を受けたい方には、
拡大スコープ(双眼鏡みたな形)や音声
ガイドの機械とヘッドフォンを有料で
貸し出すサービスがあり、こうした
サービスは他の展覧会でもよくある
ものではありますが、これが仇になる
ような事態も見受けられました。

ただでさえ強い関心を持って臨む鑑賞
者が多い展覧会なので、皆じっくり
足を止めがちな為、退出するまでの
進行スピードが遅い中、作品の真正面
に数十分張り付いて動かないでいる方
もおり、列の進行が妨げられてしまっ
ている現場に何度も遭遇したのです。

そんな時、なんで全く動かないの?
と視線を向けると、音声ガイドと
拡大スコープを使っているのが見え
ました。
音声ガイドは、対象作品全てについて
聴き終わるのに、トータル30分程
かかるというような文言を受付付近で
見かけたので、これらの関係も疑い
ました。

音声を聴いたりスコープを覗いている
間は特に、集中し過ぎて後ろにつかえ
ている列や、周りの状況に気を払え
なくなるのではないでしょうか。

お一人で鑑賞されているご年配や、
若い女性二人組などにそんな様子が
多々見受けられました。

これには同行者も苛立ちを隠せない
様子でした…。

恐らく主催側も困惑した状況だった
のではないでしょうか。

混雑の予想される日に訪れた鑑賞者
の立場から申し上げますと、実は
これ以外にも非常に過酷な状況が
ありました。

ご年配の方や小さなお子様連れの方も
大勢いらっしゃっていたので、リアル
タイムでのことの他、帰られた後や
翌日のことまでも、皆様どうされたか
気掛かりでした。

この日は天気が良かったのを幸いと
していましたが、結果日が暮れるまで
日照り続きで、その上、午前中から
入場する為の列に並んだにもかかわ
らず、なかなか列が進まない。

ようやく進んで、折り返し地点だ!と
喜ぶのも束の間、その後何度も折り
返し地点を見間違え、真の折り返し
地点を過ぎても、列の先は果てしない。

その途中で、日傘を希望者に無料で
貸し出すサービスを受けました。
完全に夏日でしたね。

私は五分袖のカットソーの上に、目の
粗い半袖のニットをかぶって、
ジーンズにサンダル履きの装いでした
が、そこに時々風が吹いたお陰で
少しは涼しく過ごせました。

他には、具合が悪くなった人向けに
屋根付きの仮設のテント(運動会とか
でよく使われるようなもの)や、無料で
水分補給できるサーバーが用意されて
おり、何人か椅子に座って休まれて
いました。

美術館の入り口の見える付近に差し
かかった頃、警備員さんが気さくに
来場者に向けて少し笑いを誘いながら
労いの言葉をかけていました。

彼もまた私達と同じで、お昼ご飯を
食べずに頑張っているとのことでした。
痛み分けって奴ですか?
一日中外にいて大変な仕事ですね…。

そうなのです。午前中から並んでいた
人の中にはまともに食べていない人も
かなりいた訳で、朝から様子を見て
いた彼はそれを分かっていたのです。

私は自分の読みが浅かったと思い知ら
されました。

予定では午前中の内に入場を済ませ、
鑑賞時間を二時間程と仮定し、見終
わってから少し遅めのランチを食べ
よう、なんて悠長に考えていました。

それにしても、途中でお腹が空いて
具合が悪くなったりしても怖いので、
事前に片手で食べれるような物や
飲み物を買って、屋外でささっと食べ
てから列に並んでみたのですが、
現実は予想を大きく上回っていました

入場できたのはなんと17時ですよ…。

ここの入場最終受付時間が17:30まで
と聞いていたので、青ざめました…

ここまで並んだ以上引き下がる訳には
いかない…そんな意地を全ての参列者
に感じながら、痛む骨盤と腰と足の裏と
足首とふくらはぎを引きずりつつ入場。
マジで痛かったんだから!

直前に、中に入ってからもチケットを
切るまで更に30分待つことを宣告され
ましたが、今更恐れることもなし

そして展示スペースに入ってからは
先程お伝えした通りです。

様々な障害にハマって、気付いたら
閉館時刻の18時まであと30分!!

じっくり順番に見ている場合では
ありません。
少しの犠牲は覚悟するしかない。
一部の作品は、ざっくり見てあまり
時間をかけないように努めました。

辺りを小まめに見回し、少しでも
空いた瞬間が見えた作品を見かけたら、
ともかくダッシュ。
サッカーでシュートを決めに隙を突く
感覚に近くなっていました。

本当は全部もっとじっくり見たくても
人が混み入っている作品は後回しにし、
遠くから確認した際にもしも隙を見つ
けられたら、そこで改めて接近して
リベンジ。

この時の私達、多分若冲の描く鶏や鷹
ぐらい瞳孔開いて険しい目をしていた
と思います(笑)。

そして最も私が見たかった作品に狙い
を付け、優先的に最接近してそこは
一番時間をかけて鑑賞。
但し張り付きすぎるとクレームもん
なので、徐々に進行しながら。
でももうちょっと見たいと思った部分
は、一旦絵から離れた後に再度隙を
見つけて、進みながら眺めたり。

そんな風に戦略的に挑んだら、何とか
ひと通り見れました。

まるで試験みたいですね…。
最初の問題だけにつまずいていたら
他の問題に手をつけられず、10問中
1問しか解けないか、下手したら結局
1つも解かずに終了してしまう罠。
これは何としても避けたい。

しかしタイムリミットが迫る最中、
更に勝負を挑まなければならない
ことが…

結構楽しみにしていたグッズ販売が
まだ残っているではないですか!

わっ!あと25分で閉館時刻じゃん!
なのに物販ブースも長蛇の列!!!

急いで買うものを決め、またしても
並ぶことに。

魅力的なグッズばかりで結構迷ったん
ですけどね。
実用的な観点と、記念と勉強に最適な
ものというところで、いくつかに絞り
ました。

私が最も強く感銘を受けた作品を
モチーフにしたクリアファイル2種と
チケット向けのクリアファイルと
手拭いと、今回の美術展の図録。


右上が図録で、その下は大きいクリア
ファイルを内側から開いたもの。


左の赤いのはチケット。
私はWEB版の前売り券を買っていた為、
当日受付でQRコードを見せたら、
紙のチケットと引き換えることが
できました。


図録は発色も紙質も良く、装填も美し
く全体的にゴージャスで、同行者も、
値段以上の価値のあるものだと、大変
満足しておりました。

レジに向かう列に並んでいる間、ふと
窓の外に目をやると、まだ入場待ちの
人の列が!?

あと5分で閉館だし、受付17:30まで
って聞いてたけどどうなっちゃってる
の??

どうやら閉館時刻を18:30に伸ばした
らしい。
そうしてくれないと、まだ並んでる人
が可哀想過ぎますよね…。

それにしても入場できたところで、
鑑賞時間はきっとカオス
物販ブースもきっと延長して対応する
ことになったのでしょう。
グッズはみんな絶対楽しみにしていた
はずだし、そうでないと悲惨過ぎます


いろいろ勉強になりました。
今後また何かの展覧会に臨む際の教訓
になりました。
今までの人生上、最も長時間列に並び、
立ちっ放しで過ごしたと思います。
これを食らうと体がどうなるかも
よく分かりました

足の裏がここまで痛くなったのは、
数年前に一人旅で江の島をブラついて
夜までいた時以来です…。
あの時は痛過ぎて、江の電内で立って
いられなくなって、敢え無くドアの横
でしゃがんでしまい、周囲からの
冷たい視線にひたすら耐えてたんだ
っけ…。

しかし楽しみにしていた人と一緒に
行けて良かったなぁ。
同じ物に熱を持って興味を持てる人
というのは、私の周りではかなり
珍しいので、嬉しい限りです!

それと元々好きな画家は何人かいます
が、伊藤若冲の真の凄さに気付いて
からは私の中で革命が起こってしまい、
勝手ながら、世界一の画家という認識
に至りました。
時代背景や当時の絵画における通念
なども踏まえて考えると、恐れ入って
震えます!

美術館を出てきたらランチを、なんて
言ってましたが、結局そのまま夕飯を
食べにそのまま上野で居酒屋に入る
ことにしました。

とりあえずルービーで乾杯して、
そのあとは酎ハイ系とカクテル系で
しーおいを楽しみながらしこたま
喋って。

本当はね、早めに引き上げてこれたら
今回のメンツがギター弾き同士だった
んで、持ってきたDIGI-ZO(エフェク
ターとアンプが内蔵されたミニエレキ
ギター)で夕食頃まで遊ぼうと思って
いたんですけどね…。

宿に戻ってきてからは疲れ果てて、
お風呂済ませて結局即寝でした~


後半へ続く!