★連句をはじめて読むと、その繋がりが理解できず、全くちんぷんかんぷんという状態になります。
基本ルールは、
任意の三句を取上げた時に、隣り合わせの二句は何らかの繋がりがありますが、
一つ前の句とは関連性があってはいけないという事です。言い換えますと、
任意の三句は「打越句」「前句」「付句」と言いますが、「前句」と「付句」は関連性があるが、
「打越句」と「付句」は関連性があってはいけない、という決め事です。
そう思って、ゆっくりと20句迄読んでみて下さい。
「前句」と「付句」の関連性(「付け筋」と言います)が分かりにくいものもありますが、
取り敢えずそれは飛ばして、次へ次へと進んでみてください。
【一の折】
(表4句)
梅雨晴や屋根に移れる群雀 鵠士 仲夏
青嶺はるかに望む広縁 水帆子 其場 三夏
ある朝の目覚め生き生き若きらに 健人 其人 雑
BGMに流すポップス 千草 其場 雑
(裏8句)
望月に今宵誰もがかぐや姫 光野 面影 仲秋 月
袖をひらりと残る蘭の香 蘭子 其人 初秋
肌寒き日をまた独り過ごさねば 玉江 観相 晩秋
軸の達磨は何を語るか 恵紅 其場 雑
蹲踞の水に流るる雲映り 恭雨 其場 雑
あくびを誘ふ暖かな昼 節子 時節 三春
迷ひ入る夢幻の花の山 藤雨子 観相 晩春 花
雨のやさしき清明の頃 ゆい 時節 晩春
【二の折】
(表8句)
コロナ禍の五輪の賛否あれこれと かめ代 時宜 三春
宇宙旅行も出来る時代に 久美子 時宜 雑
ティファニーのプチネックレスハート型 公仁枝 其場 雑 恋の呼び出し
南の島に恋のバカンス 睦 其場 雑 恋の句
岬には白いチャペルの鐘響き 佐和子 其場 雑 恋離れ
核弾頭はいくつ世界に 三枝 空撓 雑
懐手して仰ぎたる月一つ 栄子 其人 冬 月
芥川賞今年こそはと よちゑ 其人 雑
(裏4句)
妻の貼る封筒山と次の間に 健人 其場 雑
◆3句目に私の句が採用されていますが、かなり添削はされています。でも、
これで気をよくして、ここまで毎月投句を続けることが出来ました。
見事に鵠士宗匠の術中にはまったようです。(笑)
◆最後の21句目は私の考えた案で、先日投函したばかりの句です。
意図としては、
芥川賞を今年こそ取るぞと力んでいるご主人のそばで、
奥さんが一生懸命内職の封筒貼りをしている光景を、詠んでみました。
おそらく採用されませんが・・・。
いかがですか?少しは連句に興味が湧きましたか?
基本ルールは、
任意の三句を取上げた時に、隣り合わせの二句は何らかの繋がりがありますが、
一つ前の句とは関連性があってはいけないという事です。言い換えますと、
任意の三句は「打越句」「前句」「付句」と言いますが、「前句」と「付句」は関連性があるが、
「打越句」と「付句」は関連性があってはいけない、という決め事です。
そう思って、ゆっくりと20句迄読んでみて下さい。
「前句」と「付句」の関連性(「付け筋」と言います)が分かりにくいものもありますが、
取り敢えずそれは飛ばして、次へ次へと進んでみてください。
【一の折】
(表4句)
梅雨晴や屋根に移れる群雀 鵠士 仲夏
青嶺はるかに望む広縁 水帆子 其場 三夏
ある朝の目覚め生き生き若きらに 健人 其人 雑
BGMに流すポップス 千草 其場 雑
(裏8句)
望月に今宵誰もがかぐや姫 光野 面影 仲秋 月
袖をひらりと残る蘭の香 蘭子 其人 初秋
肌寒き日をまた独り過ごさねば 玉江 観相 晩秋
軸の達磨は何を語るか 恵紅 其場 雑
蹲踞の水に流るる雲映り 恭雨 其場 雑
あくびを誘ふ暖かな昼 節子 時節 三春
迷ひ入る夢幻の花の山 藤雨子 観相 晩春 花
雨のやさしき清明の頃 ゆい 時節 晩春
【二の折】
(表8句)
コロナ禍の五輪の賛否あれこれと かめ代 時宜 三春
宇宙旅行も出来る時代に 久美子 時宜 雑
ティファニーのプチネックレスハート型 公仁枝 其場 雑 恋の呼び出し
南の島に恋のバカンス 睦 其場 雑 恋の句
岬には白いチャペルの鐘響き 佐和子 其場 雑 恋離れ
核弾頭はいくつ世界に 三枝 空撓 雑
懐手して仰ぎたる月一つ 栄子 其人 冬 月
芥川賞今年こそはと よちゑ 其人 雑
(裏4句)
妻の貼る封筒山と次の間に 健人 其場 雑
◆3句目に私の句が採用されていますが、かなり添削はされています。でも、
これで気をよくして、ここまで毎月投句を続けることが出来ました。
見事に鵠士宗匠の術中にはまったようです。(笑)
◆最後の21句目は私の考えた案で、先日投函したばかりの句です。
意図としては、
芥川賞を今年こそ取るぞと力んでいるご主人のそばで、
奥さんが一生懸命内職の封筒貼りをしている光景を、詠んでみました。
おそらく採用されませんが・・・。
いかがですか?少しは連句に興味が湧きましたか?
「折・表・裏」という用語が気になったとの事、
先生の説明文をそのまま引用しますね。
昔の連句作品の記録には懐紙を用いました。短歌行の場合は、懐紙二枚をそれぞれ二つ折りにし、それぞれの折の表と裏を会わせた計四面を使って作品を書きました。「折」とか「表」など紙に関する名称が多いのは、そのためです。
一の折の表に四句、裏に八句。
二の折の表に八句、裏に四句。
短歌行は合わせて二十四句を一巻としています。
これ以外によく聞く、「歌仙」の場合は、
一の折の表に六句、裏に十二句。
二の折の表に十二句、裏に六句。
合計三十六句で一巻という構成です。
かえって難しく感じられましたかね?