風のガーデン

2008年12月13日 | テレビ
倉本聡の富良野を舞台にしたドラマ。なかなか感動的で、時々涙・・。
家族三人でテレビを食い入るように見ている。
来週にはもう最終回を迎えてしまうのがとても残念。

主人公中井貴一は一流の麻酔医師だが、ある日膵臓ガンの第4期と診断される。
というより、それをほとんど自覚した上で、親友の医師(布施博)の診断を受け、
今年中持つかどうかの状態にある事を確認する。

彼はカッコいい中年医師で、医局の看護婦の人気者。
歌手を目指す若い恋人(平原綾香)と、友人の妻で看護婦長(伊藤蘭)ともいい関係。
しかし彼には若い頃の浮気が原因で?か、妻を亡くしている暗い過去がある。
当時その事情に怒った父親(末期患者の在宅医療を専門とする医師・緒方拳)に勘当され、
二人の子供の養育を父に奪われ、それ以来子供には会わせてももらえない。

自分の余命を知った彼は、子供に会いたくなり、病院を辞める。
彼と同病であった横暴な投資家の男( )の末期の面倒をきちんと診て、
お礼にもらった豪華な医療用の改造車で子供達の住む富良野に向かう。

長女ルイ(黒木メイサ)と次男岳(神木龍之介)は美しい富良野で花作り農家を営んでいた。
次男の岳は自閉症の少年(青年?)だが、ある日作業中の農園で男に会う。
男は「天使ガブリエル」と名乗り、岳はその言葉を信じこむ。
男は音感の良い次男と、チェロとピアノの合奏で楽しい時間を過ごしたり、
花農園では岳から父(=岳の祖父)が作った花言葉を教えてもらったり、
失った時間を取り戻すかのように、息子とのひとときを楽しく過ごす。

ある日、男は長女とも会う。
長女は一度は逃げるが、言葉を交わし、やがて心を通わせる事ができる。
男は昔の友人とも会う。
中でも、むかし彼を慕っていた理容師( )は友人を集めて彼の歓迎会を開く。
男の事情を知らない彼女たちは「生前葬」の演出で彼を歓迎する。
男は感激するものの、後から事情を知る彼女は強烈に悔やむことにはなる。

問題は祖父だが、孫達の言動から息子が富良野に来ている事を知り、
彼の住まいである車を尋ねると、息子は眠っていたが、
そばに落ちている薬の袋で、彼が末期がんである事に気がつく。
彼の職業意識は息子の過去を許し、最後は家に来て子供達と一緒に住むことを薦める。
祖父が息子に今の一番の望みは何かと問うと、
彼は「娘と一緒にバージンロードを歩くことです。」と答える。

祖父は孫娘に相談を持ちかける。偽装結婚で君のお父さんをよろこばせてやろう!
娘はいったんは拒否しながらも迷い、
やがて二人の結論は彼に片思いをする粗野な青年を利用することに落ち着く。
同級生の理容師( )も歓迎会の失策を帳消しにすべく一肌脱ぎ、その企みに協力。

祖父はためらいがちに、父親に娘の結婚式の話を伝える。
男は娘に祝いの言葉を伝えながら、それがでっちあげの結婚式である事を感づくが、
そのまま素直に彼等の計画に乗ることに決める。いづれにしてもうれしいことだから・・。

祖父は自閉症の岳のことも考える。
子供の頃から父親は死んでいると教えられている彼が、
父の死を二回も経験することは彼にとって残酷なことだから、
天使ガブリエルのままで別れさせよう・・・。
そして、これもでっちあげで、旭川の親戚から手伝いの依頼があったとして、
彼をしばらく旭川に向かわせる。

しかし、岳は、急に富良野を離れて旭川に行かなくてはならないことに苛立つ。
花畑で天使ガブリエルと最後の会話を交わすうち、パニックをきたす。
やみくもに暴れる彼はガブリエルに抱きしめられて、何かを感じたようだ・・。
旭川に向かう車から、岳が最後に見たガブリエルは、彼の目にどのように写ったのか?

そして次週が最終回。絶対に見逃せない。

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