失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「おぼえてること」 竹中直人 1995年

2009-05-10 | 
忌野清志郎の提供曲いくつか。

下段、8cm3枚。

左「あなたと熱帯」 MINAKO with WILD CAT 1988年 
作詞:松本隆、作曲:忌野清志郎

ドクトクくん」 竹中直人 1995年 
中央、95.5.1発売のアゲント・コンシピオ盤。
右、95.5.10発売の東芝EMI盤。内容はまったく同じ。
カップリングの「おぼえてること」が清志郎の詞曲。編曲は高橋幸宏と岸利至。
幸宏と清志郎の接点はこれくらいかな。教授や細野さんとのユニットは有名だけど。

上記3枚は既出なので、もう一枚。写真上のジャケットが、間寛平『ジャングル野郎』(2001)。
全5曲入りのミニアルバムで、3曲が清志郎がらみ(残りの2曲は真島昌利作品)。注目曲は「やどもり」かな。作詞:間寛平+忌野清志郎、作曲・編曲:忌野清志郎。寛平ちゃんが「やどもり」というカエルについて延々と語り、清志郎が短い歌パートとリードギターを担当する。これが意外とゲンスブールのメロディ・ネルソン的な雰囲気もあり、でも語るは寛平ちゃんで「ウンパラパー!」とか言ってる摩訶不思議な味わい。

清志郎提供曲を歌うのは難しいと思うよ。本田美奈子はなかなか上手くやったと思うが、清志郎ほど歌える人が作った曲を、そこそこの歌唱力の人が歌うと清志郎の影に引きずり込まれる。その典型が竹中直人。ま、この人は物まね芸人の顔もあるからいいのか。あと「弱い僕だから」を歌った国民的アイドルとかね。彼は器用すぎるんだろうね。
その点、寛平ちゃんくらいパンキッシュなヴォーカリストは、逆に安心感がある。清志郎とはまったく別の地平で歌っているから。きっと清志郎本人も気に入っていたのだろう。今年も寛平ちゃんの応援歌を歌ってたくらいだし。



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