失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「ファインド・マイ・ラヴ」フェアーグラウンド・アトラクション 1988年

2005-06-29 | 
FIND MY LOVE/FAIRGROUND ATTRACTION 1988 8cmの誕生年の洋楽シングル。 FAIRGROUND ATTRACTIONは、閉塞しきった80年代終盤の英国音楽シーンに吹いた、爽やかな風のようなバンド。Eddi Readerの暖かみのある声と、人柄のよさそうなバンドの面々が「別に新しいことをやることだけが能じゃない」と囁きかけてくる。また、一発屋列伝に名を連ねる . . . 本文を読む

「海の家」ムーンライダーズ 1995年

2005-06-28 | 湾岸系
前回に続き、洋楽の日本語カヴァーについて考える。 このブログは大滝詠一による傑作カヴァー「レッツ・オンド・アゲイン」の細川たかしによるカヴァーから始まったりしている。 その後、WINK、YMO、THE TIMERSなどによる洋楽の日本語カヴァーを紹介した。 歴史的には60年代、坂本九、弘田三枝子などの当時のトップ・シンガーによって盛んに同時代のヒット曲が日本語で歌われていた。越路吹雪 の「ラス . . . 本文を読む

「無敵の日々」THE GROOVERS 1998年

2005-06-27 | 
THE GROOVERSは、藤井一彦、高橋BOB、藤井ヤスチカのロックトリオ。 デビューは1989年なので、もう16年もやってる。 ①無敵の日々 作詞・作曲:藤井一彦 若々しいロックンロール。ちょっと最近のカーネーションにも通じる、息の合った3人組ならではの演奏。(この曲はキーボードが聴こえるけど) ②(What's so funny 'bout) PEACE, LOVE AND UNDERS . . . 本文を読む

「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」四人囃子 1975年

2005-06-25 | 佐久間
その筋のマニアからは絶大な支持を集めるジャパニーズ・プログレの雄、四人囃子の8cm。 このCDが再発になるまではオリジナル・アナログ盤「一触即発」(1974)はそれこそウン万円の高値を呼んでいた。個人的には、十代の頃ある人からもらったテープに「おまつり」が入っていて、そのあまりに悪夢的な世界に音楽の暗黒面を覗いてしまった気分になった。そのときアナログはとても手が出る値段ではなく諦めていたが、19 . . . 本文を読む

「ドゥー・ザ・ブギー・バック」 ECD 1995年

2005-06-24 | KO系
「今夜はブギー・バック」についてあれだけ熱く語っていたのに、このシングルのことを失念していたのは不覚。 「ヒップホップ兄さん ECDのニューシングルは『今夜はブギー・バック』のアンサー・ソング!」とジャケットにある。確か最初はアナログのみの限定リリースだった。当時レコ屋でかかっているのを聴いて「コレ下さい」と言ったら、「ありません」(!)とのあり得ない答えに憤慨した記憶が。かなり待たされた後に、 . . . 本文を読む

「どうなっちゃってるの どうだっていいんじゃない」西田彩栞 1998年

2005-06-23 | 
岡村靖幸プロデュース作品。名前は「あやか」と読む。 ①どうなっちゃってるの どうだっていいんじゃない CX系連続ドラマ「ボーイハント」挿入歌 作詞:西田彩栞、作曲・編曲:岡村靖幸 イントロのパーカッションのリズムから、岡村ワールド。やや舌足らずなハイ・トーン・ヴォーカルだが、ジャケットの子供が歌ってると思うと「大人っぽい」と言ってしまう。調べたら当時15歳。15歳の少女と岡村ちゃん…どんな会話が . . . 本文を読む

「Chasing Shadows」THE SURF COASTERS 1995年

2005-06-21 | 
イカ天の次はエビ天といきたいところだが、エビ天は映像作家対象なのでパス。じゃあ、えび温でしょ、その次は。 「えびす温泉」は鈴木慶一とYOUという強力タッグ(?)が司会を務めていた深夜番組。「イカ天よ、もう一度」的なバンド・バトルのコーナーがあり、そこからメジャーの道を掴んだバンドとしてはカスケードが有名か。そのカスケードは既に解散、えび温がらみで現在活動中の(おそらく唯一の)バンドといえば、この . . . 本文を読む

「心は言葉につつまれて」FLYING KIDS 1990年

2005-06-18 | イカ天産
イカ天。これもまた私の音楽体験の中で外せないイベントのひとつ。 初代グランド・イカ天キング(5週勝ち抜いたバンド)、フライング・キッズは7人編成のファンク・バンド。最初にTVで見たときから、浜崎貴司の独特のヴォーカル・スタイルとその風貌(ファッションはジャージ&スニーカーのヒップホップ系)に釘付けになった。演奏は結構ズルズルしてたと思ったけど、勝ち抜くごとに審査員の意見を取り入れ、タイトなファン . . . 本文を読む

「正しい古代人」ザ・KLF 1991年

2005-06-16 | 
JUSTIFIED AND ANCIENT/The KLF 1991年、ヨーロッパではこんな曲が大ヒットしていた。日本でも少しは有名だったかな? The KLFは、James CautyとWiliam Drummondの二人ユニット。KLFといえば、アンビエントの名作「Chill out」(1990)で有名だが、その翌年は全然違う音楽性になっていた。 正しい古代人 JUSTIFIED AND . . . 本文を読む

「神田川」かぐや姫 1973年

2005-06-14 | 湾岸系
えっ、これもムーンライダーズ関連?てことで。 南こうせつ、山田パンダ、伊勢正三によるフォーク・トリオ。この2曲はいずれもミリオンセラー。 ①神田川 オリジナルは1973年。 作詞:喜多條 忠、作曲:南こうせつ、編曲:木田高介 四畳半フォークの代表曲。でも歌詞に出てくるのは「三畳一間の 小さな下宿」だったりする。 日本で「フォーク」といえばこの曲を指す。のかも。 で、どこがライダーズかというと、 . . . 本文を読む