失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「エスケイプ」 ちわきまゆみ 「スーパースター」 ピチカート・ファイヴ 1994年

2005-12-05 | 
1994年の小西康陽の仕事で2枚。

ちわきまゆみ、現時点で最後のシングル。前回紹介したLPから8年、声変わりしている…

①エスケイプ
作詞:ちわきまゆみ、作曲:綿内克幸、編曲:西本明
明るいポップス。「リトル・スージー」のころのハイトーンとは全く別人のようなドスのきいた歌声。ジャケットの化粧も迫力あり過ぎ。

②むかし私が愛したひと
作詞・作曲・編曲:小西康陽
95年に夏木マリがカヴァー。そちらの方が有名か。小西さんお得意の単調なリフが繰り返されるシャンソン風のナンバー。やっぱ夏木マリのが合ってるかも…

③④カラオケ。

定価900円、中古で300円くらい。

前年に高浪さんが脱退し、ふたりになったピチのアルバム「Overdose」からの先行シングル。

①スーパースター
作詞・作曲:小西康陽
直線的なドラム、歪んだギターリフ、手数の少ないぶっきらぼうなベース。ギターはブラボー小松。レニー・クラヴィッツ的な90年代型ロックンロールに、クールな野宮さんの声が別世界から響いてくる。小西さんの策略にまんまとはまった、という気もするが、ミスマッチだけど、カッコいい。

②フォーチューン・クッキー
作詞・作曲:小西康陽
これもお得意のバカラック風ナンバー。

③①のカラオケ

定価1000円、レンタル落ち100円。
ジャケット写真は黒皮のつなぎを着た野宮さんのアップだ。ベルトのバックルに「PIZZICATO FIVE」の文字。そして黄色いレンタルシールのワンポイントもおしゃれ。(?)

小西さんは、メロディの書ける人ではないので、連続して聴いているとやや飽きがくる、というのが正直なところ。アルバム単位ではやはりメロディメイカー・高浪敬太郎とのバランスが絶妙だった、「女性上位時代」「スウィート・ピチカート・ファイヴ」「ボサ・ノヴァ2001」あたりを一番よく聴いた。でもやはり小西さんの詞は凄いと思うし、音の魅力はレコード・ジャンキーならではの奥の深さを感じる。シングルをときどき聴くのが私には丁度いいかも。

関連ピチ
ラヴァーズ・ロック
スィート・ソウル・レビュー

どうでもいい話をひとつ。
「ちわきまゆみ」と聞くといつも思い出してしまうエピソード。確か雑誌のインタビューで本人が言ってた…ホントかな。

>子供時代のあだ名は?
「『ニクオドル』とか呼ばれてましたね」
>どうしてですか?
「ちわき・肉踊る…」



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3 コメント

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Unknown ()
2005-12-07 00:39:26
師匠、ゴブ!ここんとこ疲れて自分とこ書くのもいっぱいいっぱいでした(汗)。盛り上がってましたなぁ(笑)。ちわきまゆみ、カッコよかったなぁ。私もあのドスのきいた声を聴いた時、え?こんな声だったっけ?と驚いたのを覚えてます。「姐さん!」って感じで迫力ありまくりで、だけど好きだったなー。今ではテープも無く、どのアルバムを聴いてたのかすら覚えていない…。で、ピチのコレ持ってました。持ってたのに…どっか行った(泣)。「フォーチューン・クッキー」がすごく好きだったんだよなー。しかし師匠のコレ!ほーんと黄色いワンポイントがキュート!ね。小西さんの詞はスゴいっすよ。という事で近いうちに私もピチ書きたいと思います。TB予告ってヤツです。ヨロシクね。
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Unknown (nakamura8cm)
2005-12-07 15:37:05
ごぶ!ってほどでもないけど(笑)。

ちわきまゆみのLP「ANGEL」を本当に久々に聴きましたが、

岡野ハジメの音作りがかっこよかった!



ピチ、待ってますぜ!

さて、そろそろクリスマスか…



私の仕事も結構季節モノで、今忙しいっす!

祥さんもお体に気をつけて。

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Unknown ()
2005-12-07 20:02:41
あ…!ソレだ!岡野ハジメ!!ソレだよー!

聴きたくなっちゃった。スゴイかっこよかったもんね。



師匠もどうぞこの繁忙期を共に乗り越えましょう!

お体だけは気をつけて下さいねー。
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