失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「目覚めの三月/ドゥリフター」 高野寛 1991年

2016-03-31 | 
高野寛の6thシングル。

Produced, Engineered & Mixed by Todd Rundgren

Drums: Jerry Marotta
Bass: Tony Levin

①目覚めの三月(マーチ) Awakening March
作詞・作曲:高野寛
ピーター・ガブリエル・バンドのリズム隊!アルバム『AWAKENING』のタイトルソングにして、2曲目だけど実質的なオープニングナンバー。新しい扉を開く期待と不安を描いた「変革」の歌。

②ドゥリフター The Drifter
作詞・作曲:R. NICHOLS, P. WILLIAMS、日本語詞:高野寛
のちにカーペンターズのヒット曲で大メジャーになるロジャー・ニコルズ&ポール・ウィリアムズのコンビによる作品。日本ではソフトロックといえばロジャニコというくらいの人気ソングライターの、代表作。ロジャー・ニコルズ・アンド・スモール・サークル・オブ・フレンズのシングル(オリジナル)と、ハーパース・ビザールのアルバム『シークレット・ライフ』に収められた傑作カヴァーはいずれも1968年。
そんな渋谷系アンセムともいうべき人気曲を日本語カヴァー。線の細い高野寛の声は、こんなソフト&ドリーミーな曲にハマりすぎ。「今まで君が見てた僕の笑顔は 半分かそれ以上つくり笑いだ」なんて苦めの歌詞もソフトに聴かせる。サビでは「もうきっとそこにいない ちょっと先に行くさ」と促音でリズムを作っていく。アレンジはほぼロジャニコのオリジナルどおり。ハーパース・ビサールのヴァージョンではカットされていたBメロもちゃんと歌われている。

定価930円、中古で100円。
珍しく信藤三男の名前がちゃんと記載されていた。やや作りこみすぎのコラージュジャケ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「しあわせ」 CHICO 1992年 | トップ | 「四月わたしに花が咲く」 高... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事