浜松楽器博物館には世界で貴重な楽器が数々ある。その中に日本でも他にない完全な1765年製のチェンバロ演奏会が開かれた。先生は、関西方面の大学で後進の指導をなされている「中野振一郎」氏の演奏会に出席した。ピアノは弦を叩くがチェンバロは、弦をはじく方式で音色が固く聞こえる。繊細な楽器で、始まる寸前まで調教していて始まって30分ほどで調教休憩時間に入る次第、我々にはわからないが絶対主義者の演奏家には絶対音階を求めてやまないプロ意識を感じた。2時間の難解な音楽会であったが18世紀当時の貴婦人の世界を味わった気分で帰ってきた。現代風でいう3連音符(装飾と言うらしい)を一度の引く今の時代にはない楽譜と演奏であった。
演奏会チラシ
貴重なチェンバロ
繊細な弦
幅の狭い鍵盤