YOSHIの果てしない旅(人々との出会い、そして別れ)

ソ連、西欧列車の旅、英国滞在、欧州横断ヒッチ、イスラエルのキブツ生活、シルクロード、インド、豪州大陸横断ヒッチの旅の話。

貧しさの話~インドで見た・感じた・経験した事の話

2022-03-03 13:59:57 | 「YOSHIの果てしない旅」  第10章 インドの旅
・貧しさの話
 バラックの家々に住んで居る多くのインド人、数多くの路上生活者や乞食で溢れている街。そんなインドがいかに貧しいか、いかに厳しいか。FAO(国連食料農業機構)の統計(1973年現在)で次の様に報告されていた。
 1日1人の最低必要カロリーの1,900カロリーに達しない栄養不足を調査した所、86カ国の開発途上国で5億1,000万人が栄養不足状態。この内インドが何と2億5,000万人以上を占めていたと言う。インドの人口7億だから10人中4人近くは栄養失調なのだ。
 世界銀行によると、インド人の年収は平均226ドル。全体としては「絶対的貧困」を免れているが、全人口に於ける5分の1弱の都市人口が総所得の半分を占めているので、残りの5分の4強の人達は極端に貧しいのだ。要するにインドでは、極端に金持ちの一部の人間と極端に貧しい多くの人間が存在している訳だ。
  従って、貧しい労働者の平均1日の稼ぎは、2ルピー(約100円)から良くて3ルピーなのだ。1ルピーの有り難さ、その価値、故に1ルピーの攻防があちこちで起きるのも当然であった。そんな訳で、『1ルピーとその価値の話』で述べた様に、『たかが1ルピー、されど1ルピー』なのであった。


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