先日、小川糸「ライオンのおやつ」を読みました。
余命短い主人公が瀬戸内の島のホスピスで過ごす日々の話です。
文具店シリーズもそうだけど、この人は心の機微の描写がとてもうまいですね。
過去の身近な人たちとの別れを思い出さずにはいられず、ティッシュ山ほど使いました。
犬が登場するのもまた泣ける。
流行りの言葉で言うと、「涙活」ですかね。
こういうような最期を迎えられたら幸せだろうと・・・
生きていることをもっと大事にしないと・・・と思える1冊でした。
その直後に読んだのが、森絵都「カラフル」。
こちらは、生前の罪により輪廻サイクルから外れた主人公魂が、
自殺した中学生男子の体に乗り移り、その家庭に「ホームステイ修行」しながらの
再挑戦のチャンスをもらう・・・
ファンタジーで、読み始めはイマイチだったのですが、
途中から面白くなり一気に読めました。
人生も、少し長めのホームステイみたいなものと考えればいいさ・・・ってことで
読んだ後スッキリする本でした。
偶然にも、「死」の前と後、の話を続けて読んで、
あくまでもフィクションだけれど・・・
やっぱり死と生って、正反対でいて、背中合わせなんだなぁと思います。
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表と・・・
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裏。
まさに表裏一体なんですね。
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