エリノア
まだ私が小学生か中学生ぐらいの頃。
当時読んだ週刊フレンド?だったkに掲載されてた読みきりの漫画、「エリノア」
あるお城で小間使いとして働いているエリノアという少女の物語。
エリノアは顔も姿も醜く同じ小間使い仲間からもバカにされてます。
そんなエリノアにも憧れてる王子様がいます。
この城には二人の王子様がいますが片方の王子様は見た目はイケメンだけど心は冷たくてエリノアのこともバカにして笑います。
でも、もう1人のアルベール王子は人を分け隔てなく扱い、小間使いたちにも気軽に声をかけます。
エリノアはこのアルベールに恋しているのです。
舞踏会の夜、みんな着飾って出かけていくけどエリノアは着るドレスもなく1人部屋で泣いていました。
そこへ光が射して仙女が現れエリノアを美しい姿bに変え、舞踏会に行って楽しんでくるようにいいます。
ただ、水には本当の姿が映るので水に自分の姿を映さないように注意します。
そして、エリノアも舞踏会に行ってアルベールと踊ります。
でも、王子様に結婚してくれと言われますが自分は身分の低いもので結婚できないといいます。
王子は私は人を外見や身分で決めたりはしないと言いますがふとした時に湖にエリノアの本当の姿が映ってしまいそれを見た王子は「私はお前とは結婚できない」といいます。
そして、王子は思い余って自殺してしまいます。
そして、エリノアは自らの命をアルベール王子の命とン引き換えにします。
生き返った王子は舞踏会で出会った「カミーリア」としてのエリノアのことは忘れてしまいます。
当時は凄く悲しくて切ないお話だなと感動しました。
でも、この作者である谷口ひとみさんがわずか17歳と言う若さで亡くなったとは知りませんでした。
最近になって漫画を通じて知り合った知り合いから雑誌の切抜きを見せてもらったのですが。。
今読んでもやっぱり絵もストーリーも上手いです。
きっと、生きていたら里中さん、一条さんたちに次ぐ大御所漫画家になってたかも知れないのに。
本当に日本漫画界の損失ですね。
でも、今読んでみると男って緒戦見た目で女性を選ぶんですよね。
エリノアが美人だと結婚してくれとまで言ったくせにブスだとわかったとたん、出来ないと言う。
見た目で人を云々言ってたわりにはわかりやすいって、感じです。
まあ、そこまで言ったら漫画の夢がなくなってしまいますが(笑)
それでこの作品がインターネットの復刻ドットコムで復刻されるといううじゃありませんか。
ある程度の人数が集まれば復刻叶と言うので即、申し込みました。
そして、このたびめでたく復刻。
冊子が送られてきました。
何度読み返しても素敵な作品です。
一生の私の宝にしっようと思っています。
やはり漫画家を目指していたので、食い入るように読みました。優しい素直な作品でした。
よくある童話の様な内容でしたが、今でも人間はこんな物だと思っています。不変ですね。
彼女の死は掲載と同時だったか、直後だったかに知りました。新聞にも載ったような気がします。
徹夜徹夜で描いていたのだろうかと、考えさせられました。