サンセット日記

日本海は三国サンセットビーチのsurfshop Nan's Sea所属、ロコ猫ぶす子とシルビア、天国より海を見守ってます

2018年わかめ海女漁初凪

2018-05-14 06:35:18 | 海女七世美

あたしはぶす子@天国!

待ちに待ったわかめの初凪が5月11日に!

三国のわかめ漁の解禁は4月25日ですが......

今年は西うねりの時化が続き、たまに波が収まると雨が降ったり、気温が低かったり、里海を守る磯の清掃活動があったりで、12日間、ソワソワしながら凪の日を待ってました。

そして、いよいよ一昨々日、早朝5時、米ヶ脇の空に赤白の吹き流しが揚がりました!

この吹き流しは、海女漁の海が開いたサイン。

サンセットビーチの駐車場に吹き流しが掲げられると、米ヶ脇の海女さんたちは、いそいそと漁の準備に取り掛かります。

海女小屋の前をお掃除して、畳表のござをひく。

ウエットに着替えて、水中眼鏡、ウエイト、ブーツ、キャップに手袋、海女桶とめ網(わかめを入れる網)を持って、いざ漁港へ。

6時30分過ぎに、伝馬船に乗り込み、45分ごろ出航!

7時に漁場について、みんな一斉に海女桶と一緒に入水です。

わかめ林に素潜り、手でわかめを引っこ抜いてきます。

獲ったわかめは、海水を切って桶の中に.......

これが、なかなかきつい!

桶4杯から6杯とると時間切れ、漁の時間は1時間足らず。

8時には港に帰って、浜の駐車場で直ちに天日干しします。

まずは茎とはっぱと、めかぶと石鎚、やろうとしりめを外します

はっぱだけを、手編みの簾の上に丁寧に並べていきます。

海女を引退した先輩や、家族、近所のおばちゃん、Nan's SeaのStaff総出で一気に干しあげます。

8時~干し始めて、午後2時頃には干しあがり、粉にもみます。

今では干し手が3人しかいなくなった、べっぴんさんわかめの板わかめも、出来ました。

とびっきり、美味ーな米ヶ脇のわかめ、

茎が細く、葉が大きく、めかぶが小ぶりでみんなとっても柔らかいのに、シャキシャキ。

完全天日干しです。

すべては海に流れ込む、栄養をたっぷり持った母なる九頭竜川と、東尋坊に湧く白山連峰の伏流水のおかげです。

生のbabyちゃんわかめは、しゃぶしゃぶで

茶色がきれいな緑色に変わる瞬間は、たまりませんね!

きっと、みなさんのわかめ感がひっくり返るほど、美味しい米ヶ脇のわかめ。

晴れて、凪のいい日、6月の15日ごろまで、サンセットビーチの北側、海女七世美の海女小屋で干しています。

是非、のぞいてみてください。

 

 


越前生漉奉書(えちぜんきずきぼうしょ)

2018-05-08 10:35:02 | 海女七世美

あたしはぶす子@天国!

大型連休もあっという間に終わっちゃいましたね。

あたしは連休の狭間5月2日、土砂降りの雨の中、今立の越前和紙の里へ行ってきました。

ちょうど、今年は壱千三百年大祭でこの日は川上御前のお下り(おおり)

お神輿は土砂降りのため、お目にかかれませんでしたが、

卯立の工芸館で、伝統工芸士の村田菜穂さんにお目にかかれました!

海女七世美の商品で使われているうすーい和紙

越前生漉き奉書といって

主に、版画や書画や日本刀の拭い紙として使われている楮100%の特別な紙です。

これだけ薄い紙は

人間国宝である岩野市兵衛氏に師事する彼女しか漉けないそうです。

 透けるほど薄いのに、

筆は滑らかに走り、

にじみもいい感じです。

福井・今立の和紙は最高!

すがもや、青のり、板わかめの短冊や台紙として、パッケージに入れると

適度に湿気を吸ってくれ、品質保持にも役立ちます。

海女どりの海藻は食べちゃうとなくなっちゃいますが、

和紙は福井・三国の思い出としてお客様のもとに残るので、

三国の海藻の美味しさも一緒にお客様の心に残るように、

一枚一枚

心を込めて書いてます。

今年からお江戸でも、ふくい南青山291 さん

にて販売中です。

お試しください。

今立のお祭りの詳細はこちら⇩

壱千参百年大祭