怪獣ベビーと歩む道

「すくすく育って」の思いを真ん中に、
日々のニュース、美味しいもの、旅行、映画など心にうつるヨシナシ事を

文芸部☆八日目の蝉

2012-09-16 23:12:12 | Weblog
なんというか…

角田光代の作品は、好きでよく読みますが

大衆小説としての面白みはありつつ

感想を述べたいと思う程ではないものが多かった。

けど、これは秀逸。

角田光代は、どうしてこう女の心情の描写がうまいのだろう。

娘(ほんとの子じゃないけど)に
浴衣を買ってあげられない申しわけなさや

おませな口調の可愛らしさ

お祭りや綿アメに喜ぶ愛おしさ。



子育て、大変だけど

普通に子育て出来るって

なんとも恵まれたことなのかと。



中でも

うらやむべきものは

豊かなモノに囲まれた
華やかで穏やかな環境よりも

むしろ、

自然の中で泥だらけになったり

お菓子をねだって怒られたり

という、大変さや苦労の中にあるのかも。



子どもと一緒にみる

ヒガンバナや、星空や、夕日は

何にも代え難く

ディズニーランドのパレードや

ブランドのベビー服よりも

ずっと価値のあるものだと感じます。

(そう言う意味で、ちらっと見たTV版は、遊園地の楽しさを子どもに味あわせたいという描写があり
ちょっと違うと思いました)



ただ、エンジェルホームの異様さが目立ってしまっている気がします。

確かに興味深いけど、結局謎な部分が多くて

存在意義がよく判りませんでした
(これについては、議論をしてみたいところです)。


小豆島、行ってみたいな。
コメント
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