叙々苑＠有楽町

六本木の親戚によく連れて行ってもらった「叙々苑」。

中学生の頃は、芸能人に会えるかも！と
期待いっぱいでお店に向かい、お腹いっぱいでお店を出たものです。

その後、バブルの余韻が残る大学時代。
「焼き肉」というモノのヤクザな印象は健在で
ちょっと背伸びした外食のお店に、
バブルの残り香を感じました。

そして、どんどん店舗拡大していき
ブランド力にも陰りが。
「安楽亭」と間違えてしまいそうな増殖ぶり。
社会人になった私は、気軽なランチで多用。

私も変わったし、叙々苑も変わっていきました。
ああ、20年の月日よ..。

そして2005年、母となりし私は子どもを抱えての入店。
やっと今ここでお互い肩の力が抜けて
素直に向き合えるようになったような感じです。

＜お料理...＞
焼き肉もお寿司と同じように
アラカルトでオーダーするのが、我が家流。
セットメニューは、割安だけど、質が落ちる印象があります。
食べたくないものがついていたり、食べたいものがなかったり。

しかし、今日は二人でアラカルトはちょっと食べきれない..。
面倒くさいので、セットになっている「昼会席」にしたら
まーこれが、なんとも私達好みの品々。
欲しいものばかりのメニュー。
お肉もちょうどいいセレクトでした。

麺や丼の小盛りがあるのも気がきいてる。
子ども用にはぴったり。
辛いものは、メニューにきちんと明記してあって安心。

＜サービスに関して＞
子連れのツボにはまるポイントが多々。
担当者個人の資質か社員教育のたまものか。

取り分け用のお皿がすぐ出るのはもちろん
切り分けるハサミまでいただけたのは感涙。

サービスでいただいくオレンジジュースも
食後か食前か聞いてくれたのは嬉しい。
気をきかせて、先に持ってきてくれるお店もあるけど
先にジュース飲んでしまうと、
お腹いっぱいになってお食事が入らなくなってしまうのです。
うーん、よく分かってる。

子どもの手が届かないように
鉄板などテーブルセッティングも気をつけてくれて
空いたお皿はすぐに下げてくれる。

＊＊＊
ランチをはずして、１６時前の入店が、またよかったのかも。
他のお客さまもいらっしゃらないので、気兼ねせず。

そうそう、こんな時間にオープンしているのも
私たちのニーズとマッチしてるのです。

なんだか今になって、お店と意気投合しました。
これからも一緒に成長していきましょう。

＊＊＊
叙々苑　游玄亭有楽町マリオン店
東京都千代田区有楽町2-5-1
有楽町マリオン11F
TEL: 03-3218-8989

地獄の口内炎

怪獣は、この１週間、病んでました。

夏カゼをこじらせて、鼻水、発熱、舌炎。

なんと言っても辛いのは、舌炎。
口内炎なのかな。
つばを飲み込む時とか、食事をする時に
痛みに気がつくと、ぎゃーっと大泣き。

熱もあるし、脱水症状が気になるので
お水は常に携帯。
痛がりながらも、これは飲んでいて、
人間の生命力を感じました。

でも、ほとんど食べられず。

ゼリーもダメ、ヨーグルトもダメ。
あんなに好きだったフルーツも一切ダメ。
柑橘類などはもってのほか。
ミルクっぽいもののほうがしみないみたい。

どっかのサイトで
「ミロ」が良い、と書いてあったので
スーパーやコンビニを探しまわったのですが、
ブリックパックはどこにもないー。

代替で、いちごオレとか、フルーツ豆乳とかを試してみたら
これはヒット！
抱えてゴクゴク飲んでました。
うれしいー。
アイスクリームも、今まで禁止だったけど即解禁。
食べてくれるなら何だっていいわ。

といっても、アイスクリームでお腹いっぱいになるわけもなく
やっぱり何かきちんと食べたいみたい。
パンを手に持って、離さない。
せっかく作ったおかゆも、食べないので下げようとすると
叫んで怒る。
並んだお皿を目の前に
もだえてる姿は、地獄絵。

こぼしてお洗濯物を増やされるのも
旅行前にはけっこう辛い。

食べられないのに、パンを持って歩き回るので
部屋中パン屑だらけ。
掃除機かけたばかりなのに！と
怒りたいけど、病人だから仕方ないと我慢。

お腹が空いてるからか
機嫌が悪くなって、
ちょっとした事でも大泣き。
（これを「クッキーが割れちゃった現象」というらしいです。
　嫌な事がいろいろ積み重なってくると、
　クッキーが割れたというような些細な事で大泣きになって、親を困らせる）

今までの育児の中で
ヘトヘト度ナンバー３に入る大惨事でした。

顔面マスク

怪獣は、寝る時必ず私の顔を触って寝る。
特にまぶたのあたり。

寝入りが浅いと、ちょっと離れると起きちゃう。
寝入ってからも、５分くらいは顔を触らせながら
こちらは、じーっと何も出来ない。

顔面マスク（人肌仕様）、のどから手が出る程欲しい一品です。

＊写真は５か月の頃。
　このころからそのクセはあったかな。
　今でもこんな風にして、ものすごい体勢でも
　手を伸ばしてきます。

ケアンズ旅行中止（涙）

22日から５日間で予定していたケアンズ旅行、
キャンセルしてしまいました（涙）。

頑丈な怪獣が
夏風邪をひいてしまったのです。
うううっ。楽しみにしてたのにー。

かかりつけ医には、飛行機は大丈夫、と
旅行のOKはもらったのですが
舌にできた口内炎が痛いようで、
機嫌は絶不調。
つばを飲み込んだりすると、ぎゃーと泣くし
あんなに食欲旺盛だったのが、バナナも食べない。

これじゃ、飛行機も辛いし
オーストラリアでも、アクティブには動けないしね。
おいしいごちそうも食べられないんじゃ可哀想。

遊び目的で行くだけだし、またいつでもチャンスはあるし、
行って、何かあって一生後悔するより
キャンセルして、１週間愚痴を言う方がいいわ。
..と、↑自分に言い聞かせてました。

でも、やっぱりキャンセルの電話はしがたく
彼が代行。

キャンセル後、回復していく怪獣を見ると
憎々しく思うかな...と、自分の精神的ストレスを心配しましたが
やっぱり子どもが元気になっていくのは嬉しいもので
中止して良かった、と思える。自分にホッ。

しかし、この１週間、ほんと、疲れたーっ。
夏の疲れと、育児疲れと、
看病疲れと、気疲れと、...一気に襲ってきました。

行けるかどうかの不安と
旅行準備を進められない焦りと
熱や鼻水の心配。
この地獄の闘病模様は、また別タイトルで。

彼は、「やっぱりまだ海外は無理だよ」と
子連れ旅行に慎重になってしまいましたが
私は、もう次期を企ててます。
コアラちゃん、待っててね～。

O2吸入

酸素吸入。
リラックス、疲労回復はもちろんダイエットにも良いらしい。

15分で500円。
ちょうど怪獣はお昼寝中。
日頃の育児疲れを言い訳に、
好奇心も後押しして、サロンへイン。

ヘッドマイクのような機械を
実況中継のアナウンサーばりに装着すると、
シューとやさしい音とともに酸素が出てきた。

オレンジの香りがアロマ効果抜群。

鼻で吸うのが良いか、口が良いか、深呼吸がいいか…、
いろいろ試してみたら、
目を閉じて鼻で吸いながら、口から大きく吐くのが私流と発見。

バギーを押して歩いてきた疲れた体と
息切れして酸素不足になってた脳を、リフレッシュ。

終わった頃には、心も身体も生き返り、
空腹感が襲ってきた。
その後、和懐石レストランへ。

なんとも素敵なアペリティフでした。

着替え

何でも「自分で」の時期。
コップで飲むのも、カートを押すのも
手助けされると、怒って手を振払う。

もちろん、着替えも。
一度着させたパジャマも
わざわざ脱いで、もいちど着ようとする。

でも、まだ上手には着れないの。

ズボンに2本の足を同時に入れてしまったり
左腕に、左右の袖が入っていたり。
動きがとれなくなって、じたばたしてる姿は
なんともまぬけ。

昨夜は、前止めのシャツを後ろ前に着て
着られた！とばかりに、喜んでパパに見せに行きました。
いきさつを知らないパパは、「なんで逆なの？」。
褒めてほしかったのにね

器楽＠江田

一年ぶりの来店。

有田焼きの器の数々と
ひとつひとつ凝った品々が並ぶランチが気に入って
妊娠中から出産後、何度となく通ったこのお店も
怪獣が歩くようになってからは
ご無沙汰していました。

壁一面に並ぶコーヒーカップや
テーブルの食器を割られるのではないかとヒヤヒヤですから。

もちろん子ども椅子もないし
きれいめのマダムがゆったり集う、子連れ歓迎のお店ではなさそう。

でも今日は、プールの後、お昼寝タイムにあわせて入店。

店内は広く、通された大きなテーブルは、
パーテーションで区切られ
他のお客さまとも離れていて幸い。
一時半という時間も、混雑タイムを避けられて
気兼ねも軽減。

白身魚の揚げ浸しの出汁の効き方、
湯葉豆腐の自然な甘み
お塩でいただくアナゴやまいたけの天麩羅
ほっくりした栗の秋味...堪能しました。

食器って、お食事を2割増しにしてくれるもの。
色とりどりの器が目にも美味しさを運んでくれる。

食後のコーヒーは、飾られたカップからチョイスできるのが
こちらのウリ（ホットのみ）。
今日は、アイスコーヒーにしたので、選ぶ楽しみはなかったけど
スタッフ厳選のアイス用カップは、どっしりと厚みがあって
コーヒーまで極上に感じました。
氷は、コーヒーが薄まらないように、コーヒーのブロックアイスになっていたし
ミルクやシロップのちいちゃなポットも愛らしい。

ちょうど食後のコーヒーに移った時
怪獣はお目覚め。
ちょっとまどろみながら
バナナとナッツのおやつタイム。
有田焼きの取り分け皿は、
子どもには、なんとも贅沢すぎでした。


＊＊＊
器楽

045-910-6105 (直通)
25-0015 横浜市青葉区荏田北3-1-19　

均元楼＠中華街

久しぶりの中華街。
あの人混み、乾物の香り、蒸籠の熱気。
中華を食べるのは、この雰囲気じゃなくちゃ。

子連れでどこに入ろうか。
行きつけは、狭くて汚いお店ばかりだからなぁ。

うろうろしながらパーキングの割引がきく均元楼へ。
いつもなら紹興酒のすすむ、いわゆるコースメニューを
オーダーするのが常なのですが
今日は、珍しく飲茶をオーダー。
最近、お酒を控えめにしている我が家です。

＊＊
蒸し鶏の味噌ダレ
アサリのスープ
揚げ物（海老、春巻き、鶏の手羽元の薫製）
海老チリソース
叉焼饅／焼売／海老蒸餃子／桃饅頭
ライチシャーベット
＊＊＊

怪獣は、蒸し鶏が気に入って
一生懸命お箸で指して食べてました。
あとは、海老チリに添えてある
パリパリのチップスと桃饅。
アサリスープは、お豆腐やコーンも入って
とろみもついて、怪獣好みのはずなのにあまり進まなかったなぁ。

最後は、やっぱり飽きちゃって椅子から脱出。
サービスで怪獣分もいただいたシャーベットで
なんとか着席させてました。

ここの飲茶は、なかなか濃い味付け。
中国茶が進む。
中華街も日本人好みを意識しているお店が多くなっている中
ここのお料理は本場を感じます。
綺麗過ぎないお味で、少々クセがあるのがこれぞ本場。

ホテルの中華レストランなんかは
宴席や会合も意識しているから
お酒にも合うような味付けになっている気がする。

いつもはお酒で、繊細な味の識別が出来なってしまうのですが
今日は、微妙は風味まで堪能しました。
アルコール抜きのお食事も、なかなかいいかも。

＊＊＊
均元楼

045-651-9346
横浜市中区山下町152

「百年の恋」篠田節子

小説、読んだところです。
篠田節子って、多才。
ミステリーから、恋愛ものから、こんな小説も書くなんて。

銀行のバリキャリウーマンと貧乏ライター♂の
結婚から育児までの物語。
川原亜矢子と筒井道隆でドラマ化されたのが
ちょうど私の出産の頃。
TVは、「主夫の育児」がメインで、ほのぼのしたものでした。

小説は、ドラマよりも壮絶で濃厚。
妊娠の違和感、奇妙さ、
そして、産まれ出た物体を扱う（＝育児する）戸惑いを
上手に表現していてお見事。
主人公が、理系のライターという設定が功を奏しているかな。

出産についてって、当然ながら女性の視点で書かれる事が多い。
「妊娠辛いー。出産痛いー。育児大変ー。でも子ども可愛い♪」みたいな
女性特有の感情論。
それを男性の言葉で、冷静に表現してくれてるのが新しい。
青山智樹の作中小説がなかなかです。

一般的に「赤ちゃん」って
無条件に「可愛い」ものとされてるけど
そんな偽善的な面ばかりでもありません。

この奇妙な物体について。
そして、妊娠出産、ジェンダーについて、
私のもやもやしている、言葉に出来ない不思議な感覚を
客観的に表現してくれています。

妊娠って、ほんと、奇妙な事だと思います。
別の人格が体内にいるという不思議な事実が、
何の惑いもなく、認められている。
見た事もない相手（胎児）に対して
無償の愛を抱いている。

主人公の真一が、母親学級で沐浴の練習をしている時
赤ちゃん人形に対し、わが子を待ちこがれるように目を細めている他のプレパパに対する違和感は非常によくわかる。
でも、世の中は、そんな男が「良い夫」とされてるのよね。

ヒロイン梨香子の主張。
「マタニティウェアなんて絶対来たくない」
「妊婦と思われたくない」
「経済や社会に触れていたい」にも共感。
一般的には、赤ん坊の誕生を
クラッシックを聞きながら、赤ちゃんの靴下を編みながら待ち望むのが
素敵な妊婦。

そして真一のライター仲間の「赤ん坊って汚いよね」という言葉。
子持ちの母親には絶対言われない言葉だけど
多くの子ども無関係者の当然の意見。
そうそう出産前の私もそうだったわ。

これが現実。つい忘れてしまいそうな事実。

男女の役割が全く入れ替わってる夫婦なのだけど
だんだん真一が、感情までも女性っぽくなって
周りが見えなくなってしまってるところなんかも
篠田節子らしい操作で面白い。

出産準備は何一つしていないのに
お宮参りの着物だけはきちんと用意している梨香子を、
笑いながらも、自分と重ねる
多くの母親失格予備軍（私も含める）に捧げたい本です。

une deux＠青葉台

バギーでお散歩中に発見した
落ち着いたカフェ。

ランチメニューの品数にひかれて着席。
ベビー達はお昼寝中。
静かな店内も魅力。

秋風を感じる今日は、
一面ガラスの壁を解放して
並木の緑が心地よい。
一番外側のガラスの丸テーブルを陣取って
くつろぎタイム。

ランチは、ワンプレート。
豆のチリソース
春巻き、
お豆腐の胡麻味噌
ポテトとミートのチーズ焼き
ヴィシソワーズ
五穀米
香の物
チキンサラダ...
いろんな種類が少しずつ。
コーヒーもついて1000円はリーズナブル。

気持ちの良い空間と
美味しいお料理、
気のあう仲間とのおしゃべり。
そして、怪獣の寝顔。
happy timeの条件が揃った午後でした。

＊＊＊
アン・ドゥー

TEL 045-983-1992
〒227-0062　神奈川県横浜市青葉区青葉台２丁目１８－１１