●「渋谷に来ないで!🎃」のロゴが素的(20231029)
さすがは、渋谷ですねえ。
地名どおり「谷」だから、水象の土地柄なんだよね。
街のアップダウンも激しめだし、それがいい風情を醸している。渋谷は、タワーレコードと東急ハンズに通ってたんですよ、埼玉・杉戸から遥々と。
それだけ魅力のある、ひとの集まる霊地なんだろね。
渋谷駅の連絡通路には、岡本太郎の大壁画『明日の神話』も鎮座していますしね。
『呪術廻戦』でも、いま「渋谷事変」を放送中で…… ベタベタ貼られたり吊るされたりしている「渋谷に来ないで!」のロゴに囲まれると……
異世界に呑み込まれそうな氣分になる。
『明日の神話』の中央の骸骨は、メキシコ🇲🇽のドクロ信仰をも象徴するものだし、呪術師の伝統「トルテック」、つまりカルロス・カスタネダのブルホ(呪術師ドン・ファン)にも関連するものでもある。
おなじ時期に造っていた、『太陽の塔』とこの『明日の神話』は、まさに陰陽☯️を成すものだが……
『太陽の塔』の三つの顔も、メキシコに原型があるとも言われていますね。
『ジョジョの奇妙な冒険』の冒頭、「石仮面」も生け贄の神具だし、伊勢白山道によればインカやアステカ・トルテカの神さまは、奈良の大神神社⛩️の大物主大神であり、宇宙から渡来した地球規模のおほがみ様であるらしい。
そんな生死を司る境界が、渋谷にあるのではないかな。
この「渋」のフォントが大気を締めているような気がするんだよね。
センター街の入り口、「大盛堂書店」の店主が、『ゴールデンカムイ』の「不死身の杉元」のモデルであるらしいし、……
実写版が撮られていることも、渋谷の磁力🧲に関係するかも知らんね。
ヒロインのアイヌ少女のアシリパさんは、こどもの顔した珍しい女優・山田杏奈だし、白石を演ずる矢本悠馬も佳きかな。
なかなかの面構えの俳優が揃っているんだよね、あの変態だらけの突き抜けた『ゴールデンカムイ』を、戦争の狂気とともにうまく描けるものかしらね。
時代柄、アイヌ人〜ロシア🇷🇺、アイヌとまったく同じ顔した沖縄人〜中国地🇨🇳、このシンクロもあるのかも知れない。
時代の底流が、おおきく動き出している感触がある、どうなるものか。
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20231020
🔴 上皇后陛下美智子さまのお誕生日を祝して、
ゆかりのあるお花(私の一番好きな花でもある)について、昔の拙稿に美しい画像を添えて、再掲したい。
“ 御所のお庭に「MY悲恋」”
[2012-06-09 18:19:31 | 玉の海]
―ゆふべ、仕事の道具を買いにいったついでに立ち読みした本『御所のお庭』(扶桑社刊) に、目が釘付けになってしまいました
【マイヒレン(舞妃蓮)】と呼ぶ花だとか…
御所の北庭に咲く、その氣高くふんわり優しい佇まい(写真)を目にした時…
その、あまりの美しさに陶然となった!
睡蓮の仲間の蓮花なのだが…
昭和35年に、両陛下が米国をご訪問された (ご結婚後初めての海外旅行) 際に、
日系人から贈られた黄蓮の実を大賀博士が開花させ、皇太子殿下に因んで “王子ハス” と命名される
この王子ハスと、古代の大賀ハス(3000年前の種子より)とを掛け合わせ、長い年月をかけて作られたのが、この大輪の優雅な花を咲かせる【舞妃蓮】である
これを作り出した阪本氏は大賀博士のお弟子さん…
最初は「クラウン・プリンセス (皇太子妃) 」と名付けよーと思案していたらしいのだが、
上京して東宮御所で当時の両殿下にお目にかかった後に 【舞妃蓮】 と名前を改めたものらしい(ほんとうは、My悲恋なんだよ、きっと)
美智子さまのご印象を彷彿とさせる、聖なる花である
【画像=「球わかば.net」https://tamawakaba.net/maihiren_2017/より】
―御所通用門から内玄関へと続く途中の左側、
生け垣の向こう側には、
50坪ほどの薔薇花壇がある
昭和40年に、英国のアレクサンドラ王女が来日された際にもたらされた…
オレンジの花弁も美しい新品種のバラは、翌41年にイギリスにおいて、
正式に 「プリンセス・ミチコ」 と命名された
淡いクリーム・ピンクの、優しい色合いの花びらを持つ
「エンプレス・ミチコ」 と共に、
英国・北アイルランドのバラ種苗会社・ディクソン社の作出になるものである
まあ! 上品この上ない雰囲気をもつ薔薇の花である
このバラ花壇には、もう一つ忘れられない薔薇がある
其名も 「プリンセス・サヤコ♪」 ―昭和57年、仏国のミッテラン大統領夫人・ダニエルさんから贈られたものである
こちらは、オレンジがかったサーモンピンクの花弁が、いと可憐で繊細な風情を醸し出している
御所のバラ園に、仲良く母子の御名を戴くバラが咲き誇る
先頃、美智子さまの語録が出版されていたが…
その中で “ 紀宮には (どこか) 楽しいところがある ” とお話しになっておられた
黒田清子さんは、ご一緒に話したら、きっと樂しい女人だと思ふ
彼女のお印であった
「未草(ひつじぐさ)」 ―その、白く凜呼たる清楚な睡蓮花も、御所のお庭には咲いている
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● 新ドラ『いちばんすきな花』
今回第二回をみて、ようやく何を描きたいかが分かったんだよね。(TVer で初回分を改めて見直しましたよ)
正直ゆーと、多部ちゃんでているから観たけど、初回はつまらなかったんです。
よくあるマイナス志向の、幼い時のトラウマを引きずっている人びとが次から次に現れるわけですよ。そら、つまらんわ。前フリが長すぎると思った。
クアトロ(四人)主演とか謳っているものだから、それぞれのキャラを説明しなければならない初回だったのだろう。
『silent(サイレント)』のスタッフが作ったんだってね。気になる台詞がよくあったから、脚本はよく出来ている。
人生における「ふたり組」の在り方 にフォーカスしたもので、
「好きな人とふたり組に成りなさい」と言われて、うまくパートナーを見つけられずに、
最後にひとり余ってしまう、
そんな引っ込み思案の「つきあい下手」を四人集めて、テーブルを囲ませて、彼らがほっと安堵できる居場所が初めてできる物語なんだねえ。
世間で暮すなかで、思いが通じないことを、期せずして囲んだテーブルで吐露すると、いままで決して得られなかった「共鳴」が連鎖しあう居心地のいい時間が流れる。
独特の視点ですね、それだけ理解されないマイノリティが多いということなんですな。(オードリー若林と水卜アナの『おかえり、こっち側の集い』も面白いものね、いままで明るく仕上がった、テレビ向きのキャラ(あっち側の人)しか、テレビ的に許されなかったのだから、初めて見る裏側の事情なのですね。
こっち側の人が四人いて、主演だなんて新しいね。
クアトロ主演なんて言っても……
現実に主演がつとまるのは、多部未華子しかいないのです。(NHK『これは経費で落ちません!』続編を蹴って、このドラマに決めたんですね。相手役の重岡くんが『単身花日』の主演に決まったから、続編を断ったんでしょ、残念ですね)
他の三人は、どこか足りないというか、欠けているピースがあるんだよね。主役になれる、役者の幅と奥行きに欠けているんです。それが、今回のドラマではピッタリと欠落部分に役柄がハマるのだから面白い。
今田美桜は、その最たるものですね、このドラマでは彼女のヒリヒリするいびつな個性がよく映えています。
主演男優ふたりも、引っ込み思案の弱腰おとこがよく似合います。地でやっても務まりそうです。
かれら全てをまとめるのは、やっぱり多部ちゃんなのだろう。(一番好きな花は薔薇🌹、王道を愛する多部ちゃんなのだ)
それにしても、こんなにピアニッシモが響くドラマは、 映画『Love Letter(1995)』 以来かしら。
あの、岩井俊二監督の名作は、主演のふたりに少年時代のふたり、この四人の役者のすべてが 「魚座♓️」 の生れという、極めて珍しい雰囲気の映画なんです。
【中山美穂♓️と豊川悦司♓️】
【少年時代を演じた、酒井美紀♓️と柏原崇♓️、柏原くんは弟さんもイケメン俳優だが、この「神のマスターピース」とも言うべき美少年ぶりには驚かされたものだ。現在は、内田有紀のマネージャーしてんだってね、さすが柏原くん♪】
あの、弱々しく繊細なのだが、神々しくも、芯の強い「発光体」のような愛情濃やかな主人公たちを描いた、そこはかとなく移ろう「もののあはれ」を写したような映画🎞️でしたね。
縁の下の力持ちのような、目立たない陰の人柄が注目される時代になったのかしら。
若者たちの「つきあい下手」は、危険水位に達したようで、「おひとり様」でも生きられないし、複数人でも深く付き合えないと来ている。
生き残るために、もっと真剣にならないといけないと私は思う。
このドラマは、来週も観よう、テーブルでの会話がなかなか聞かせるのよね。
滅多に聞けない、謙虚な人びとの声と感性に、しばし耳を傾けてみよう。
_________玉の海草
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