質問者:ハイル禅師 長い人生において生活を安定させる為に
預貯金等に勤しむ人が多い中で喜捨による徳積みは逆行して
難しいと思うのですが如何でしょうか?
私:人間がこの世で生活する中で大切なのは現金等の財物では
ありますが「運」(徳分)も同時に必要な条件に入るのです
預貯金等に勤しむ人は性格が几帳面で真面目な人も多く
それは必要なことでもあり自分達の老後以外に子供の将来に
対する資金や未来への投資も大切ではあります
ただ人間とはそれぞれに複雑かつ種々多様な因縁を持っており
寿命や健康度も人によって違いがあります
預貯金ばかりに傾倒しても病気で突然あっけなく他界したり
さらには強盗殺人に遭ったり或いは難病や奇病に罹患して
医療費が異常に掛かって経済的に破綻する人も意外とおります
稀に高齢者になるまで災禍厄難は無く数千万円の預貯金や
金塊などをポンッ!と市町村等に寄附される人もいますが
こういう人は珍しく先天的な徳が有り運が強かっただけなのです
大多数の人は預貯金や金塊を家の彼方此方に隠したまま
突発的に他界するので通帳などが子孫に全部渡らず無駄になる
事もよくある話です *ゴミ置き場で札束発見もこの類が多い
つまり預貯金とは誰かの為に役立ってこそ本当の意味があり
喜捨による徳積みは即役立っております
預貯金も確かに大切だが徳積みも非常に重要な行いであり
人は両方を同時に行っていく必要があるのです
やはりこの世に生きていれば、お金というものが、どうしても必要になってきますよね。
だから、人はどうしてもお金をある程度持っていないと、不安になってしまう場合が多くなりがちですよね。それは私もよく分かります。
それと喜捨する事は、バランスなんじゃないでしょうか?
なかなかそうは言っても、普通に生きている方々は、自分達の生活で手一杯で、大きく喜捨するという事は、賭け事をするようで、勇気が無い方が多いのではないかと思ってしまいます。
今は、日本中の方が、物価高のせいも有るでしょうが、お金には余り余裕が無い方が多いように感じます。先のお金の不安を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
そういった中で、あるお金の範囲で、如何に何にいくら、何にいくらなどと、使うお金の振り分けのバランスが大切になってきますよね。
確かに、ただため込むだけなのは、よくはないでしょうし、出すべき所には出し、払ううべき所には払うといった、生きたお金の使い方というもの
が大切になってくるのではないかと思います。
悲しいけれど、きっと、世の中の方たちの多くは、なかなか目に見えないものにお金を出すという事に(金額にもよるでしょうが)抵抗がある方が、多いのではないでしょうか?
なかなか理解をして貰うことに苦労をしております。
皆が豊になって、何の心配も無い世の中になっていくと良いですね。それではまた…。】