森にうずくまる

野草、昆虫、変形菌などの自然風景を投稿します。

冬の妖精たち(20250114)

2025-01-14 22:10:43 | 昆虫

 今日はくもり、気温も思ったほど下がって無くて、いつもの森を歩くと少し汗ばむほど。

 それでも、冬はまだ良くて重ね着している服の前をはだけると、とたんに冷気が入ってくる。

 近くでは恐らく夏にナラ枯れ病の入った巨木の伐採が行われていて、チェーンソウのうなり声が聞こえてくる。

 森もどんどん変わってゆく。

 さて、前回の続きで同じようなユスリカたちの舞の写真を沢山用意しましたので、飽きてしまうかもしれませんが見てやって下さい。

 なお、今回の画像は盗用防止のためウオーターマークを大きく入れさせてもらっています。見苦しいかもしれませんがご容赦下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後は小型のユスリカだけを主役にしました。

 羽化後儚い命のかぎり彼らは恋を成就しようと一生懸命なのです。まさにほんの一瞬だけ現れる妖精たちでした。

 


オオキンカメムシ幼虫+

2024-08-05 09:17:15 | 昆虫

 さてさて、もう見飽きたよ、なんて声もチラホラ?

 だけど謎多きオオキンカメの生態。大雑把に冬場は太平洋側、夏場は日本海側にいる、という記述もありますがアブラギリのない北海道にもいた、という報告もあることから、大きな移動も含めてその生態は謎が多いそうです。

 今回紹介する幼虫も7月26日に撮影したものですがネット情報だけでは何齢か分らない。大きさからして恐らく2,3齢くらいか?

 

 アブラギリ(別種のオオアブラギリ:別名シナアブラギリかもしれない)の実に集団で吸汁している。このような集団が数カ所見られた。

 

 吸汁痕が沢山ある。

 

 

 成虫とはまたひと味違った美しさがある。

 

 果実表面から口吻を差し込んで吸汁している。

 

 撮影を始めたら、ストロボの照明に驚いたか、果実から離れて右往左往し始めた。

 

 動きはかなり俊敏である。頭部先端付近に短い口吻が見える。その直ぐ後ろから長い別の口吻があるように見える、腹部後端を越えるほど長いことが分る。長い口吻の中にさらに短い口吻があり、これで吸汁する、と書いてある記述もあるが、この二重構造の口吻がどのようになっているのか少なくとも私は分らない。

 

 

 

 この後、8月2日に観察と口吻の構造解明のための最小限の採集を兼ねて訪れたが、忽然と姿が見えなくなった。成虫♀1頭確認したが、幼虫は全く見えない。何処へ行ったのか?生態の不思議の訳が少し解ったような気がする。ただし、ネットなんかでは5齢幼虫の画像もあるので、何処かにいるはず。

 汗みどろになって、足取り重く帰路につきました。

 

 おまけ。デップリ太ったトノサマガエル。スマートなカッコいいトノサマではないが、恐らく卵を抱えた♀かなぁ~、と思いつつシャッターを切った。しばらくジッとした後、下の流れに降りていきました。

 それにしてもオオキンカメの幼虫は何処へ行ったのか?シナアブラギリでは成虫まで育たないとの記述もあるので、そのせいか?謎は深まるばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


オオキンカメムシの春(4:動画あり)

2024-07-20 22:54:58 | 昆虫

 梅雨が明けたみたいで、晴天が続いています。殺人的な暑さで陽向には長時間活動は無理です。

さて、いよいよオオキンカメムシも佳境に入りました。今回は産卵シーンと孵化幼虫などと第3回までの投稿内容を動画でまとめましたので投稿します。

 

 7月3日アブラギリ(だと思います)に産卵。

 

 7月12日孵化を確認。

 

 7月17日ちょっとしか移動していない。実から吸汁するはずだが餌を摂っていないのだろうか。

 

 この日は成虫はこの個体しか見つけられなかった。実から吸汁している。

 

 おまけ、帰りに蓮池に寄ったら、蓮は良い被写体はなくて、こんなんがいました(ウシガエル)。

 

さて、オオキンカメムシ♂の情けない♀へのアプローチの場面の動画をやっとの思いで編集し、以下のとおりyoutubeにアップしましたので、お急ぎでない方は見てやって下さい。まだまだ稚拙な編集技術ですが精一杯つくりました。

オオキンカメムシの春

 


オオキンカメムシの春(3)

2024-07-15 12:21:23 | 昆虫

 ようやく雨があがり、遠くの山肌が見えてきた。空も少し明るくなってきて澄み切った空気が山肌の緑を引き立たせている。

 ただ残念なのは、数年前までは何もなかった山肌に巨大なメガソーラーが見える。ライフラインなので何とも複雑な心境ではあるが・・・

 さて、今回もタイトルのとおり投稿します。今回は飛翔シーン、とお馴染みの恋の駆け引きですが、遠くから撮っているのと、同じような写真が連続しますので、さっと流して下さい。

 

 お尻からですが、明るさも十分で比較的良く撮れました。しばらく続きます。

 

 

 

 

 

 別個体。ピントがやや甘いですが恐らく♀。

 

 

 

 さらに別個体。

 

 

 

 さて、恋の駆け引き。上が♀、下が♂(前胸背の黒点の位置で区別が付きます)。

 

 ♂が右側から回り込みました。♀もそれに合わせて向きを変えています。

 

 急いで♀が上に逃げます。♂は呆然としてます。

 

 しかし、意を決して♀を追いかけます。この♂は根性があります。

 

 何故か♀が戻ってきました。気が変わったのでしょうか?右が♀です。

 

 ♂が右に回り込んで接近しました。

 

 触角でチャンバラを始めました。いよいよでしょうか?このパターンでいつも裏切られています。

 

 チャンバラは♀の方が強いようです。頑張れ!!♂。

 

 この後、♀が踵を返すと、さっさと飛んで逃げていきました。いつになったら♂ちゃんは成仏できるのでしょうか。死んでも死にきれない気持ちでしょうか。

 結局、私は交尾が成立したのを見ていません。撮影は鳥屋さんが一緒の時もありましたが、一人の方が成就したカップルをいとも簡単に撮影していました(´д`)。

 さて、オオキンカメムシは次回でとりあえず一端終わりにします。動画アップできれば良いのですが・・・


オオキンカメムシの春(2)

2024-07-14 18:05:45 | 昆虫

 梅雨も終わりが近いのか連日沢山雨が降ります。今日も朝からスマホで災害警報が出ています。

 なので、撮影もできずに家で写真の整理をしていますが、なかなか要領よく整理ができない、つまり、片付けが苦手なのです。

 さて、前回に引き続きタイトルの画像を投稿します。前回のペアとは違う駆け引きです。同じような写真が続きますがご容赦下さい。また、ISO高感度、大きなトリミングで画質が悪いので併せてご容赦願います。

 

 ♀がのんびりと佇んでいます。

 

 ♂(上)がやってきました。一瞬たじろぐ♀。

 

 ♂はもう脚を立ててます。

 

 ♀が急に踵をかえしました。

 

 ♀が♂に近づきます。

 

 たじろぐ♂。前回もそうでしたね。

 

 かなり近づきました。ここが勝負だぞ!

 

 怖くなったのでしょうか、♂はタジタジしながら後ずさりしました。

 

 とうとう積極的な♀にホントに怖くなったのか、逃げ出しました。

 

 なんと、♀(上)が先回りしました。よほどイケメンだったのでしょうか。

 

 ♂も腹を決めたのでしょうか、少し近づきました。

 

 でもやはり♀のほうが積極的です。前脚をだしてそっと♂に触ります。

 

 ♂も観念したか、♀の中脚を触っています。

 

 ♂も触角で♀に触れています。

 

 とうとうチュ♡!!。カップル成立か?

 

 ♂が積極的に盛んに触角で♀に触れています。

 

 とうとう触角どおしで、チャンバラが始まりました。いよいよ恋の成立でしょうか?

 

 と思いきや、あっという間に♂が逃げました。前回とまったく逆のパターンです。

 恋は複雑で難しいもんです。

 次回は最終回です。スチールだと臨場感がイマイチでしょうから、動画を貼り付けようかと思っていますが、編集技術の勉強がまだまだです。いつになるか分りませんが、乞うご期待!!