どこ吹く風

旅のことを主に書く。

黄龍

2007年10月02日 09時09分49秒 | 黄龍・九寨溝
 12時にケーブルカー乗り場へ出発する。
昼食を取ったレストランのあるホテルの直ぐ近くが黄龍の入口なのだが、そこから入ると歩いて上らなければならなくなる。実際歩いて登る人も大勢いたが私たちはケーブルカー乗り場にバスで向かう。10分ほど下った所に乗り場がある。配られたチケットに80元とある、ケーブル料金を含んでいるのでお歩きさんの場合は幾らなのか。
入場する時パスポートの提示が必要なのは九塞溝も同じ、忘れたら入場できないのかな、とにかく忘れること無く持参したほうがいいでしょう。

 ケーブルカー(リフト? ゴンドラ?区別が分かりません。)はグングン高度を稼ぎ5分ほどで山頂駅に着く。高地の割りに樹木が多いのは南に位置するからだろう。木々の間を縫うように木材の道が整備されているので歩き易い。途中休憩所もあり酸素吸引ができるようになっている、トイレもきちんとしたものが2~30分ごとに設置されている。中国では珍しく使い心地の良い施設です。ここはモデル地域になっているのだろう安心して入れるトイレです。

 暫らく歩くと開けた展望台に出る、黄龍の全貌とまではいかないが雄大なパノラマが眼前に広がる。そこを折れてトラバース気味にゆっくり歩いて30分ほどでお寺と下りの道との分岐店に着た。せっかくここまで来たのだからとお寺目指して歩く。その途中でボッカに会う、電柱のような丸太を担いで登っている、背負い子や杖は立山のボッカと同じだが担いでいるのは女性だった。当時1貫目の料金が100円と聞いていたがここではどの程度の稼ぎになるのか。雷鳥沢の温泉でボッカの身体を見てビックリしたことがある、あの女性が立山のボッカと同じ体型にならない事を祈る。(笑)

 寺の裏の池の水は青く白い堤が幾重にも重なる様は美しい。これが黄龍なのだ黄龍黄龍と騒がれるのもむべなるかなという印象だ。トルコのパムッカレに規模は及ばないものの下から上からヨコさらに池の上から眺めて満喫できる風景はパムッカレよりも美しいものがある。何よりも水が涸れつつあるパムッカレはザンネンながら今ではその魅力が半減している、清らかな流れに満たされた黄龍の素晴らしさは目を見張るものがあった。空気の薄さを忘れさせるほどでした。

 ゆっくり歩いているつもりでも息が弾み疲れを感じる。呼吸器系統が弱い私には堪える、1人でマイペースで歩いているのにちょっとした上りになると息切れがする。こういう現象は万里の長城でもあったしアルプスでもあった、鍛える方法はあるだろうか。
最高部と思われる展望所を後に下り始めた、同行の人たちも思い思いのペースで歩いている。道は1本だから迷うことも無い。ただ下りなのに疲れる、200mごとに道標があるので確認しながら歩くが200mの遠いこと。ゼッタイ間違っていると思われるほど遠い。写真を撮る気力も無いままひたすら下る。せっかくの美しい景色も自分の体力の前に霞んでしまった。ザンネンです、この次はもう少しマシな形で歩きたいものです。