どこ吹く風

旅のことを主に書く。

太極拳

2007年10月14日 09時01分11秒 | 西安留遊
 太極拳は2週間で10回、つまり毎日行なわれた。まるっきり初めてなので立ち方から足の踏み出し方など基礎のキから懇切丁寧に指導してくださった。毎日二人か三名の指導者がお見えになり一二(イー アール)と声をかけながら動く。太極拳には幾つかのバターンがあるがその中の十六式というのをやった。
全て中国語で説明するので聞きたいこと、言いたい事が伝わらない。こういう身体を使うものは言葉で説明するのも大切だろうが見て学べが基本のようだからまず真似をする。
本来顔は正面を見据えなければならないが先生の動作を見るために首はあらぬ方向に曲がっている。その辺りを察したのか先生が両手に分かれて立つが時と場合によってはやはり見づらい。

 十六式とは16種類の動きをすると解しても良さそうだ、一つひとつの動作には”左右野馬分髪”という風に名前があり、野原を駆ける馬のたて髪のように・・と解説されている。こういう風に16の動きを連続的にやるのだが、まず順序とカタチを覚えねばならない。ダンスもそうだが覚えの悪い私はあ~でも無い、こうでも無いと足を運ぶが手が付いていかない、なかにはサークルで練習している人もいるがみなさんも似たり寄ったりなので安心した。

 出発前に太極拳の時間がある事を知っていたのでインターネットで検索すると動画付きのサイトがある、二三のポーズを画面を見ながら真似して動いたがやはり直接指導を受けねば分かるものではない。私が見たサイトは二十四式だった、帰ってから比べてみると十六式は殆んど含まれている。
先生が写真解説のパンフを2元で売っているのを買ったので比べることができたのです。インターネットって実に便利で実用的です。参考までにそのサイトはここです。

http://chinalife.fc2web.com/texts/24/index.htm

 太極拳は流れるように舞うように演ずるがそのカタチには意味があり武術からきている。先生の説明は中国語オンリーなので理解するまでには至らないけど動作身振りで分かる。ピシッと決めたところで先生が押したり引いたり或いは突く真似をする、その時ぐらつかないで反撃する動作をすることでその事が分かった。重心移動や腰の入れ方を見て琉舞を習っている人が会い通じるものがあると言うていた。

 ダンスでも同じ、立ち方や上半身の回し方や足を開いて立つ姿勢も同じ事が要求されている感じがする。人間の安定した動作は同じなのだ。お臍を対象とするモノに向けることを心がけて動くと先生が褒める、へっぴり腰にならないように立つと又褒められる。ダンスの姿勢と動きが役立った。ダンスで体が開かないようにと注意されるが太極拳でも同じ。重心を移動するのも同じ、同じだということが気付いただけでもジョートーだ。

 気づいた点を太極拳のサークルに参加している人に告げると、先生格の人に顰蹙気味の目で見られた。(と私は感じた。)
ハイ、私の悪いクセで十を聞いて一も分からないのに、一を聞いて三も五も分かった振りして先輩に物申したくなるのです、小人は。(笑)