現時点(2023年1月12日)のCockroachDB Serverlessでは、日本語辞書を直接指定して全文検索を行う機能はサポートされていないようです。ただし、日本語の全文検索を実現するためのいくつかの代替方法が考えられます。以下にその方法を紹介します。
### 1. **外部ツールやサービスを利用する**
- **Elasticsearch**や**Meilisearch**などの全文検索エンジンを利用し、CockroachDBと連携させる方法があります。これらのツールは日本語の形態素解析に対応しており、日本語の全文検索が可能です。
- CockroachDBからデータをエクスポートし、ElasticsearchやMeilisearchにインデックスを作成して検索を行うことができます。
- これらの検索エンジンはREST APIを提供しているため、アプリケーションから直接クエリを投げることが可能です。
### 2. **アプリケーション層で処理する**
- アプリケーション層で日本語のテキストをトークン化(形態素解析)し、CockroachDBに保存する方法があります。
- 例えば、**MeCab**や**Kuromoji**などの形態素解析ライブラリを使用して、日本語テキストを単語やフレーズに分割し、それらのトークンをCockroachDBに保存します。
- 検索時には、同じ形態素解析を行い、トークン化された単語を使って検索クエリを発行します。
### 3. **正規表現やLIKE句を使用する**
- CockroachDBの`LIKE`句や正規表現を使用して、部分一致検索を行うことができます。
- ただし、この方法は全文検索ほど柔軟ではなく、特に日本語の形態素解析を考慮した検索は難しいです。
- 例: `SELECT * FROM table WHERE column LIKE '%検索したい文字列%'`
### 4. **カスタムスクリプトによる前処理**
- データをCockroachDBに投入する前に、カスタムスクリプト(Pythonなど)で日本語テキストを処理し、検索用のインデックスを作成する方法もあります。
- 例えば、日本語テキストをローマ字変換したり、キーワードを抽出して別のカラムに保存しておくことで、検索時に利用できます。
### 5. **今後のアップデートに期待**
- CockroachDBは頻繁にアップデートが行われているため、将来的に日本語辞書のサポートや全文検索機能の拡張が行われる可能性があります。公式のリリースノートやブログを定期的にチェックすることをおすすめします。
### まとめ
現状では、CockroachDB Serverlessで直接日本語の全文検索を行うことは難しいですが、外部ツールやアプリケーション層での処理を組み合わせることで、日本語の全文検索を実現することが可能です。特にElasticsearchやMeilisearchを利用する方法が、柔軟性と性能の面でおすすめです。
今後のCockroachDBのアップデートにも注目しておくと良いでしょう。