日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

静かなる暴君

2016年10月07日 | travail
静かなる暴君
今日ふとその名が思い浮かんで
職場の上司をそう呼ぶことにした
もちろん 密かに



年度のはじめに
今年度は前年度と違い 皆さんの意見を聞く
と言ったのは 嘘だった

彼は
極力コミュニケーションを排除した伝達方法を
生みだした

課員1人1人に
棚を区切った小さなスペースを与え
伝達事項を文書にして
随時放り込む



その棚は もともとは別の目的で設けられ
そっちのメリットは大いにあった
だけど多用するあまり
上司と課員のコミュニケーションは
格段に減った
そしてまた課員同士のコミュニケーションも

棚を頻繁に覗きはするけど
そうやって棚経由で与えられた指示は
直接の指示と違って
どうしてもタイムラグが生じるから
絶好のタイミングを逃すことも ままある
さっきまでちょうど来てたのに てな具合に



上司のそのまた上の長のつく人は言う
職場に自分と合わない人がいても
2〜3年で異動するから
それまでの辛抱だと思って
俺は今までやってきたと

でも私は思う
それは定年までの雇用を約束されてる
正規の人の考え方だと

期間契約の非正規は
その人が異動する前に
自分が消えるかもしれない身



静かなる暴君に強制されてる
契約書でいうところの「他業務の応援」に
きゅうきゅうとするあまり
本来の自分の担当業務を
おざなりにするところだった
危ない危ない

今日は途中から相方がいなかったから
息抜きのしょもない冗談も言えずしんどかった



指示に従い
がんばって数字を上げても
評価されるのは正規の人だけ

でも私が本当に言いたいのは こっちかな

小さな会社の社長だって
そんなふうに高みの見物を決め込んだりしないで
もう少し身を削りますよ

兄弟の中の特定の子ばかりかわいがると
兄弟仲はギクシャクするものですよ