日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

スマートホン

2017年01月23日 | 
ひと昔前は
電車の中や何かの待ち時間に
本を開く人がもっといたと思うけど
今はたいがいの人が
スマートフォンをいじってる

そう言う私も
鞄の中に本が入っていても
スマートフォンを開いて
済ませてしまうことがよくある

スマートフォンが
本を読む時間を奪った
という気さえする

もしかすると ちゃんと他に
本を読む時間を確保してるかもしれないし
スマートフォンで電子書籍を読んでる人も
いるかもしれないけど



久しぶりに夏目漱石を読んで
やっぱりいいなあとしみじみ思った
言葉の使い方も
書かれている時代の暮らしぶりも

どこかのんびりとした雰囲気の流れる
明治の時代
和と洋が折衷している
役所勤めに出る時は洋服を着る宗助も
家に帰れば
"筒袖の仕事着を、窮屈そうに脱ぎ易えて"
和服で過ごす



時間つぶしツールとして
本よりも先に
スマートフォンを持ってしまった
今の若い子たちは
ちょっとかわいそうなような気もする



私も学生の頃は
ほとんど本を読まなかった
私の読書の習慣は
社会人になって
2時間近くかかって通勤していた頃に
身に付いたものだ

あの頃もしスマートフォンがあったら
こんなふうに本を読むようには
ならなかったかもしれない



スマートフォンもいいけど
たまにはスマートホン(本)を開くのも
いいものですよ