日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

片想い&女王さまの夜食カフェ 読了

2018年02月24日 | 
先月の終わり頃
ヅカぼちぼちレポートをアップ中に
読み終えてた『片想い』

バレンタインデーのあたりに
"片思い"というキーワードから
『片想い』の感想へ…と目論んだけど
下手の長ブログが長くなり過ぎるので
盛り込めず

そういうわけで
遅ればせながら…



『片想い』は
性別について考えさせられる系ミステリー

"片想い"には
人が人を一方的に好きになる
one way loveだけじゃない
ほかの意味も込められてた



自分の心は男だ

元アメフト部の友人たちに
そう告白した
元マネージャーの日浦美月



でも
一夜を共にしたことのある西脇
かつて恋人関係だった中尾
2人の男はそれぞれ思う

あの時の日浦は(美月は)
確かに女だった



日浦美月は
男なのか
女なのか

彼(彼女)は
ストーカーの男を殺したのか

物語は
戸籍の問題にも及ぶ



はるな愛が
体は全部変えたけど
戸籍はそのままにしてあると
番組の中で言ってたし
戸籍上の性別を
変えられるようになったことは
何となく知ってた

東野圭吾が『片想い』を書いたのは
変えられるようになる前
ということになるのかなと思う

文庫本のあとがきを読むと
アメフトのことを書こうと思ったのが
この小説を書いたきっかけだというから
そこから始まって
こんなに書けちゃうなんて
東野圭吾って
小説家って
本当にすごい



自分の心は
男なのか
女なのか

その境界線は
どこなのか



海外ドラマの
人気キャラクターも
セクシャリティについて
こう言ってた

セクシャリティは
揺れる



シリアス系ミステリー小説の後で読んだ
ドラァグクイーン系ゆるカフェ小説
『女王さまの夜食カフェ
ーマカン・マランふたたび』も
読み終えた



毎晩チョイ読みをかさね
第1話から第4話まで

自分は面白くない人間だと思ってる
アラサーの派遣社員
西村真奈
漫画家志望で実は老舗旅館のボンボン
藤本裕紀
下町出身で今はタワマン住まい
小1の息子が発達障害かもしれないと悩む
伊吹未央
シャールの同級生でメタボな中学教師
理転したいと言いだした高2の娘に悩まされる
柳田敏

悩める4人の主人公たちと一緒に
ドラァグクイーン シャールの営むカフェ
"マカン・マラン"を訪ね
ほっとした気持ちになった



『片想い』と『女王さまの夜食カフェ』
全く趣きの異なる2つの小説の中で
美月もシャールも
自分らしく生きようとしてた

いやあ
小説って本当〜にいいものですね



誰?