日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

ONCE UPON A TIME IN AMERICA

2020年01月16日 | Memories of ZUKA
年明けすぐに
おあずけを食らった
宝塚大劇場 雪組公演
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』
観劇の日がめぐってきた

実を言うと
仕事の日よりも早起きして
まだ暗いなか家を出て
はるばる宝塚を目指すのが
少々つらくなってきた
中年の乙女心

そんな気持ちも
一気に吹き飛ぶ公演だった



映画好き中年でもある私
でも
『ONCE UPON…』や
『ゴッドファーザー』シリーズは
マフィア物はちょっと…と
まともに観たことなかった

映画も観てないのに
例によって
ろくに予習もしないで
観劇に臨んだわけだけど
さすが小池先生!
するするぐいぐいと
物語に引き込まれた



…と
ここで早々に配役表





そして
壁のポートレートも
あらためて

−左から
シュタイン
(バレエ教室の先生)
ファット・モー※壮年期
(ヌードルスの幼馴染み、デボラの兄)
院長
(ベイリー財団サナトリウムの院長)


ヌードルス
(ローワー・イーストサイド出身、
ユダヤ系移民のギャング)
ハバナの女S
アン(運送会社社長秘書)


運送会社社長/ベイリー長官の執事
ジミー
(全米運送者組合組合員)
コックアイ
(ヌードルスの幼馴染み、ギャング仲間)


Angel
マックス
(ヌードルスの幼馴染み、
暗黒街の若き顔役の一人)
宝石店店主



サム
(ハリウッドの大物プロデューサー)
ジュリー
(宝石店店主の妻)
キャロル 
(クラブ・インフェルノのショースター、
マックスの恋人)


ペギー
フランキー
(イタリアン・マフィア)
アシモフ/チャン・ラオ(阿片窟の男)


酒場の客ほか
ファット・モー※少年期、青年期
ニック(作曲家、デボラの仕事仲間)


デボラ
(ローワー・イーストサイド出身、女優)
エヴァ
(ハバナ・フェスティバルでヌードルスが知り合う女)


主人公ヌードルスの
少年期(1922年)
青年期(1930年頃)
初老期(1958年)が描かれる
この作品

幕開きは
物語の中の現在である
1958年から



初老のファット・モーが
今どきの若者たちに
昔語りを始めると
舞台は1932年に変わり
ギャングスターたちが現れる



その切り替わりの見事さに
まずやられた中年の乙女心



ショーさながらに
ギャングスターたちが
勢揃いして踊る様は圧巻
『SUPER VOYAGER!』の一場面
「アンダルシアに憧れて」も
思い出させる


そして再び
時は1958年
初老のヌードルス登場
見た目だけでなく
声もオジサンぽく
微妙にしゃがれて聞こえた

デボラも同じように
3つの年代で登場
少女期の
純白のチュチュを着たデボラの
かわいらしいこと!

そんな少女が
美しい大人の女性へと変わる様が
あまりに見事で
あまりにリアルで
なぜかちょっと悲しくなった



初恋の2人が
離れ離れになり
年月を経て再会するが
暗黒街に生きる男と
トップ女優を目指す女
2人の人生は交わるはずもなく…



この
バラの散らばった
ソファの場面のヌードルスが
最高に切ない




2人が再会するとき
そこにはいつも
赤いバラが…



最後の再会で
2人が歌うデュエットに
ボロ泣き
↓この中にはない…かも


ロビーに流れるピアノが
いつにも増して
しっとりと切なく響く


オーケストラの指揮は
西野淳氏



話を戻すと
ヌードルスとマックスもまた
長い時を経て再会し



ヌードルスはマックスに
語りかける
だいたいだけど
こんなふう

2人の男がいた
日の当たる場所にたどり着けた男と
たどり着けなかった男
でもどちらも懸命に生きた
このアメリカで

人生に
勝ちも負けもない
とも取れる言葉が
胸にしみた



本編の後のフィナーレ
彩凪翔×朝美絢の歌で
しっとりと始まって
にぎやかなロケット
望海風斗×娘役たちによる
ハーレムのようなダンス
超かっこいい群舞
コンビ愛感じるデュエットダンスと続いて
エトワールは
舞咲りんだった


いつもお笑いキャラで
笑わせてくれるけど
歌もピカイチ
同じくベテラン娘役の
早花まことともに
この公演で退団



2階席からだと
帽子かぶったギャングたちは
ほとんど顔が見えなくて
ジミー役としての登場が
かなり遅い彩凪翔
急な休演⁈と心配してしまった

『壬生義士伝』の
土方歳三といい
隠れ(?)翔ちゃんファン
中年の乙女心



男役の朝美絢が演じるキャロルは
現状に満足し
たとえぶたれても
マックスを一途に愛する姿がけなげ

愛よりも成功を選んだデボラと
対照的に見えた



友の会の抽選方式にはずれ
先着順方式も惨敗
一般前売りはハナからあきらめ
プレイガイドの抽選で
かろうじて手にした
2階B席チケットを握りしめ
宝塚大劇場へ向かったこの日


電車が遅れて
9:20頃宝塚大劇場着

既に長く伸びた列に
タジタジとなりながらも
二度見するべく
当日券15時公演の列に並んだ

右手奥は11時公演の列
キャトルレーヴの前まで伸びて
折り返してるはず


どうなることやらと思ったけど
とっくにないと思った座席券は
すぐ目の前で終了
最初から立見を選んだ人もいるらしく
立見券の9番だった



やっぱり1階は
臨場感が違う



でも
2階席からの初見の感動は
大きかった


年明け最初の公演が
マフィア物とはまたダークなと
ちょっぴり思ってたけど

宝塚歌劇らしく
希望を感じられる
2020年の幕開きに
ふさわしい作品だった

小池修一郎先生と
望海風斗率いる雪組に
心から喝采を送りたい


セルジオ・レオーネ監督も
天国から喝采を送ってくれてるかな


近いうちにきっと
映画も観たい


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当ブログ
下手の長ブログを少しでも簡潔にするため
敬称略となっております

上から目線チックで堪忍!

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殿堂『柴田侑宏展』が
途中になってしまって堪忍

観劇の感想を
先に書き込んでおかないと
中年アタマハードディスクから
データが飛んでしまうので…