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台湾一周十都市めぐり(5)七堵・九份
台湾一周の旅も4日目となり、 いよいよ佳境を迎えます。この日の朝も午前7時半にホテルを出発しました。
4日目の最初の訪問地は、台湾を代表する観光地のひとつである、太魯閣渓谷です。花蓮のホテルを出ておよそ約90分で到着しました。
太魯閣国家公園は、範囲が南北38㎞、東西41㎞、総面積9万2千ヘクタールの巨大な渓谷公園で台湾を代表する国立公園です。
地殻変動による隆起と河川浸蝕が二つ同時に進行してできたもので、斧で割ったようなV字型の深い峡谷は世界でも珍しいといわれています。
現在も、渓谷を流れる立霧渓が、大理石の岩盤を侵食し続けています。
太魯閣(タロコ)の地名は昔のタイヤル族の長の名を取ってタロコ、また、台湾原住民タロコ族の言葉で「連なる山の峰」を指すともいわれています。
迫力満点の断崖絶壁や幻想的な素掘りのトンネルなど見所は多いのですが 休憩用のホテルへ行く途中にがけ崩れが発生 30分早く折り返すことになりました。
次いで大理石工場を見学した後花蓮駅へ向かいました。
花蓮から特急列車(普通車指定席)にて七堵へ行きます。
プラットフォームは中国語では月台というのですが、なぜ月で発着ではないのでしょうね。
私たちの席は通路をまたいでいて二人で並んでいなかったのですが、台南へ向かうおとなしそうな女性の乗客が快く席を替わってくれました。
乗車時間は 約2時間で、ちょうどお昼になるので車中で駅弁みたいな昼食を摂りました。車中にてお弁当なんてまるっきり日本国内旅行みたいですが・・・。
12:35 七堵に到着。七堵駅(しちとえき)は、台湾基隆市七堵区にある台湾鉄路管理局縦貫線の駅です。2008年5月のダイヤ改正により、松山駅に代わり西部幹線各列車の出発駅となっています。2012年度の乗車人員は1日平均5344人でした。
****七堵駅(しちとえき)西出口 気温は摂氏27度 ****
七堵から九份を目指します。
九份(きゅうふん、ジォウフェン:台湾語ではカウフン(kau2-hun7))は、台湾北部の港町基隆市の近郊、新北市瑞芳区に位置する山あいの町です。
九份という地名の由来はいくつかあり、一般的に台湾語で「開墾した土地の持分を9人で分けたもの」の意。または、清朝初期に9世帯しかなく物を買うときにいつも「9つ分」と言っていたことから、ともいわれています。
歴史;その昔、九份は台湾の一寒村に過ぎなかったのに、19世紀末に金の採掘が開始されたことに伴い徐々に町が発展し、日本統治時代に藤田組によりその最盛期を迎えました。
九份の街並みは、日本統治時代の面影を色濃くとどめており、当時の酒家(料理店)などの建物が多数残されています。
しかし、第二次世界大戦後に金の採掘量が減り、1971年に金鉱が閉山されてから町は急速に衰退し、一時人々から忘れ去られた存在となっていました。
1989年、それまでタブー視されてきた二・二八事件を正面から取り上げ、台湾で空前のヒットとなった映画『悲情城市(A City of Sadness)』(侯孝賢監督)のロケ地となったことで九份は再び脚光を浴びるようになります。
映画を通じノスタルジックな風景に魅せられた若者を中心に多数の人々が九份を訪れ、また他のメディアにも取り上げられるなど、台湾では1990年代初頭に一時九份ブームが起こったのです。
ブームを受け、町おこしとして観光化に取り組んだ結果、現在では街路(基山街など)に「悲情城市」の名前を付けたレトロ調で洒落た喫茶店や茶藝館(ちゃげいかん)、みやげ物屋などが建ち並び、週末には台北などから訪れる多くの人々で賑わっています。
また、世界の旅行ガイドブック(台北付近)にも多数紹介されており、今では台湾を代表する観光地のひとつとして定着しているのです。
日本では、2001年に公開された映画『千と千尋の神隠し』のモデルになった町と紹介されたことから、一般の観光客への知名度が一躍高まりました。
もっとも、スタジオジブリはこれに関して肯定も否定もしていないようですが・・・。
レトロな世界が広がる九份ですが、階段が急で狭い上に団体客が押し寄せるためか、どこもかしこも雑踏で埋まっていました。
狭い階段を歩いていると、映画『千と千尋の神隠し』を思い出します。でも千尋の両親は、人気のない酒家(料理店)で、何故急にあんな風に豚になるまでがっつくように食べたのでしょうか?人間の抑え切れない欲望。食欲を描きたかったのでしょうか? でもここには中国田舎町独特の食品やその他の臭気が漂い、とても食欲なんて湧く環境でもありませんでした。
九份をあとにしたバスは最終訪問地台北を目指しました。
今日も お立ち寄りいただき 有難うございました。
注)ブログ記事のうち七堵・九份 については 「 Wikipedia 」 などから転載・加筆したものです。