丼季報亭「8万時間の休息」

旅の記録や季節の便りそれに日々の思いを軽いトーンで綴ってみました。

297.高遠コヒガンサクラは宴の後

2009-04-26 09:24:44 | 旅の記録

  

  4月19日朝、長野県の最北端にある斑尾高原から高遠城址公園へバスは南下して行きました。

 途中北アルプス(飛騨山脈)を車窓に眺めながらいくと 3時間のドライブで今度は南アルプスの裾野にある伊那市に到着します。

 高遠町は長野県中央部より東南側に位置する伊那市にあります。


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 高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)は、長野県伊那市高遠町東高遠にある名城、高遠城を中心に整備された公園です。

 サクラの名所として、全国的に有名です。


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 高遠城は戦国時代、諏訪氏の一族であった高遠頼継が治めていました。頼継が武田信玄(晴信)との戦いで没落した後、高遠は武田氏の支配下に入ります。武田信玄の家臣であった山本勘助が縄張りした堅城で別名兜山城ともいわれていたそうです。


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 後に信玄の五男・仁科盛信が高遠城主となり、ここで武田氏滅亡と運命をともにしています。1582年(天正10年)、織田軍との壮絶な戦いで敗れた城主・盛信(信玄五男)の血が城内の桜の木に宿り、それ以来高遠の桜は赤く染まっているという逸話が残っています。
 

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 この時籠城していた信玄の娘・松姫(盛信の妹)と、攻城軍の総大将織田信忠(織田信長嫡男)は元婚約者同士であり、落城にまつわる悲劇として知られているのだとか。


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 城は南アルプスの裾野にあり、春になるとこの地にしか咲かない1,500本のタカトオコヒガンサクラ(サクラの一種)が咲き乱れ、城は赤みを帯びた鮮やかな桜色に包まれます。

  毎年4月上旬から5月上旬にかけての観桜シーズンには「高遠城址公園さくら祭り」が催され、全国から花見客が訪れます。


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 今年は全国的に桜の開花が早く、ここでもほとんど散っていたコヒガンザクラですが 例年ならまだ咲いている最後の週末とあって 観光バスがたくさん押し寄せました。

 関東各地から阪急交通社だけで22台のバスがこの日は訪れています。高遠さくらホテルの駐車場はバスで溢れていました。


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 駐車場から城址公園までは15分くらい歩きます。 その道すがら高遠ダムの脇には 散ってしまう寸前の桜並木で色々な種類の桜の見物が出来ます。 


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 高遠城址公園では 最初に南ゲート前に並ぶ食堂で昼食を摂ってから園内に入ることにしました。 

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お昼は ここにしかないというローメンと桜そばで済ませました。


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 昼食後 城内を歩きましたが、園内は予想通り葉桜に近い状態です。

 もともとヒガンサクラやコヒガンサクラは早咲きのため4月19日では散ってしまっていても無理ない頃なのですが、時期的には例年ならまだ咲いているそうです。


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 白兎橋の上から臨む中央アルプス(木曽山脈) ここからの眺めは有名な撮影スポットだそうです。 木曽山脈は、本州の中央部を長野県の木曾谷と伊那谷に跨って南北に連なっています。 

 この日はうまく撮れませんでしたが白兎橋の南に南アルプス(赤石山脈)も良く見えます。

 



 さて訪れた高遠城ですが、武田氏滅亡後には徳川家康が支配して保科正俊が城主となりました。慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いを経て、高遠には2万5000石で保科正光(正俊の孫)が入り、高遠藩が成立しました。


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 正光は第2代将軍・徳川秀忠の隠し子(生母が正室・於江与では無かったため、その悋気に触れることを恐れた秀忠が正光に預けていた)である幸松こと保科正之を養育した功績により、元和4年(1618年)に5000石を加増されました。


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 保科 正之(ほしな まさゆき)は、江戸時代の大名。会津松平家初代、会津藩初代藩主。

 江戸幕府第3代将軍徳川家光の異母弟で、家光・家綱を補佐し、幕閣に重きをなしました。


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 地元ではこの保科正之を主役にした大河ドラマ製作をNHKに強くはたらきかけており、この日も 県内では色々な場所でその署名活動が繰り広げられています。


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  すでに越後の直江兼継に先を越されたことへ 信濃・甲斐が動くのも川中島の延長戦でしょうか。越後と信濃や甲斐の関係は いまだに深層心理に残っているとしたらそれも歴史ですね。

次回は この旅でみつけた 信州特有のアイスなどをご紹介予定です。

今日も お立ち寄りいただき 有難うございました。


注)ブログ記事のうち高遠城址公園の詳細はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から抜粋・加筆したものです。

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