暗い相場が続いていますねえ(苦笑)
夜明け前が一番暗い!?
若林栄四著 「デフレの終わり」 より
☆冴えない内需銘柄が宝の山に☆
為替が円安に転じるということになると、多くの人は輸出企業に注目するだろう。
というのも、輸出企業は円安が進むほど、為替差益が業績面でプラスに働くから。
ただ、これから円安が進む局面では、こうした輸出企業はあまり高いパフォーマ
ンスが望めない恐れがある。
ある会合に集まった企業経営者たちの話をしておこう。さぞやこの円高で意気
消沈しているかと思ったら、実は円高が自社の業績に及ぼす影響を心配していな
かった。なぜなら海外に生産拠点の移転が進んでいるため円高に対応できる体質に
変わっているからだ。
今後、円安が進むと、とくにその初期段階において一番困るのは、このように
海外への生産拠点移転を進めている輸出企業だ。仮に円安が進んでも、為替差益
によって売り上げが増える効果が期待できないとこに加え、海外で生産したもの
を日本国内に持ち込む場合、それは輸出ではなく輸入になるため、円安によって
コストが上がってしまう。円安によって輸入コストが上がったら、日本国内にお
ける製品の価格競争力が後退してしまう。代表的な輸出企業にも生じる恐れがあ
る。輸出企業でありながら、円安がデメリットになる恐れがあるのだ。
では、何を買えばよいのか!?
それは、この長年のデフレ経済で塗炭の苦しみに耐えてきた内需関連企業だ。
理由は、インフレによる売上増が期待できるからだ。
勿論、円安が進んで日本の物作り大国としての地位が再認識されれば、日本から
海外への輸出も増えてくるだろう。
ただ、それは円安に転じた初期段階よりも、ある程度、時間を置いてからの話に
なる。2012年2月に1ドル=74円という最後の円高が訪れた後の円安局面で、円安
によるインフレ効果を最初に享受できるのは、やはり内需関連企業になる筈だ。
では、具体的には・・・。
次回に続く・・・。