勝五十六の日本戦略論

この危機を機に、少しずつ、日本戦略論と今回の政府の対応の遅れを海外から見た視点で、書いていく予定です

御用学者

2020-04-19 14:25:15 | 日記
今回の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の構成員専門家押谷先生は、以前のサーズの時の中国での活躍ぶりを聞いていたので、期待していた。だが、最近のNHKでの特集の中で、クラスター班の責任者としての活躍ぶりをみたが、少ないスタッフで、疲れ切りカップ麺を食べていた。これは、もう専門家会議には、終わりだと思った。全く長期の戦略なしに、クラスター、クラスーたと叫んでも、どうしようもない。まるで終戦の特攻隊や竹槍でアメリカに向かおうとした大本営。

4月18日に日本の感染者は、1万人を超えた。米ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、米国では3月11日に感染者が1千人を超え、同19日に1万人を突破。同27日までに10万人台に乗るなど加速度的に増えた。日本が、このままいけば8日間で10万人に増加する可能性もある。

先日テレビに出ておられた、御用学者でないすごい先生がいた。早速、新聞記事やキンドルで本を買い、読み始めた。残念ながながら、押谷先生は、大戦略を持たたない、クラスター退治の戦術家。この長崎大学の山本太郎先生は、感染症の歴史、文明の変容に関する著書や海外での感染症と向き合われてきた。今山本先生の「新型インフルエンザ」とゆう著書を読んでいる。 感染症と社会は、共存を目指すべきで、戦争すべきではないとの考え。これまもペスト、スペイン風邪は、社会に大きな変容をもたらし、今回の新型コロナウイルスも社会的変容をもたらす。

山本先生の持論は、今回の新型コロナウイルスとの共存を目指せば、別に怖いことはない。もともエコシステムや環境破壊で、いろいろなウイルスが生まれてきている。戦略なき国家は、滅びる。今今回の危機に必要なのは、大戦略を打ち立てることのできる専門家であり、リーダー。
テレビのインタビューの最後に「希望を持つ」ことを強調していた。

日本にも、優秀な学者がたくさんいる。残念ながら、国の審議会や今回の専門会議の学者のような、御用学者が多い。政府に向い持論を展開し、堂々と批判できる学者が少ない。幕末の勝海舟先生や坂本龍馬のような。