●部屋は通気が命。サンルームトラブル。
勤めて二年目の昭和63年の春から入居したグリーンハウスでは、初めて住むの新築アパートならではということからなのか、”しでかした”思い出がある。
ワンルーム八畳の居間に一畳分ほど追加する形で板張り空間が設けられていた。別に透明なガラスで囲われたいわゆるサンルーム仕様ではなかったのだが、曇りガラスの窓があり、向きも南東なので、洗濯物を干す場という意図であったのだろう。
八畳間にはベッドや事務机に加えて、何よりも約二畳分を占める大型のオーディオセットを配していたために、衣類収納場所が確保できなかったし、一畳分の和式の典型的な押入れがあったものの、クローゼットというものが無かったため、スーツやコートなど丈が長くて折りたためないものは、くだんのサンルームに掛けておくしかなかった。そして、どうしても洗濯ものも、その空間内を分割して干すということにならざるを得なかった。
定時での帰宅が続いて窓の開閉を頻繁にできた夏までは良かったのだが、秋雨の頃からはもう涼しくなるし大丈夫だろうとの過信もあり、深夜に及ぶ残業が続いて帰宅するとそのまま入浴して就寝という生活パターンが連日となる中で、サンルームの喚起を怠ってしまった。
久々に丸一日休めた日の午前に、数日前に干した洗濯ものを片付けつつ、そのとなりのスーツなどをチラ見すると、なんとカビがちらほら。思わず絶句してしまった。その日は晴天だったので暫く窓を閉めたままのサンルームを眺めていると、秋の陽射しとはいえ何と灼熱の空間になることか。秋だからこそ陽が斜めで照り込みが強くなるのかもしれない。加えて新築部屋ゆえの気密性が半端ないため、正にサウナ状態なのだ。
こんな空間に、濡れた洗濯ものをおけば、カビを育成させているようなものだ。せっかくの晴天に久しぶりの休日であったのだが、クリーニングに出せば何とか使えそうなものとカビの具合で見切りを付けるべきものと、衣類の仕分けに時間を費やすこととなった。「男やもめの悲哀だなあ」としょぼい思いを噛みしめながら。
実は独身時代は火力の強さや給油の手間がかからないことからガスストーブを使用していたのだが、これは結構部屋の湿気を上げるものだ。たとえ真冬になっても部屋の喚起やカビ防止に注意する必要性がこの新築アパートでの経験で深く教訓となり、より気密性の高い鉄筋コンクリート造の家に住む今に生きている。
(「新潟独り暮らし時代79「サンルームトラブル」」終わり。仕事遍歴を少し離れた独り暮らし時代の思い出話「新潟独り暮らし時代80「終わる一人暮らし(その1)」」に続きます。)
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