新潟久紀ブログ版retrospective

新発田地域振興局長の細々日記「R5.5.10土木整備視察(その2)」

 新潟県としての予算や権限の執行最前線が地域機関。その一つ新発田地域の振興局長に着任したからには出来るだけ早く管内を把握したくて、数日間にわたる懸案箇所の現地視察を開始した。正直なところ土地勘が薄いのだが、地域振興にはヨソ者の視点も求められていると考えて貢献できることを探りたい。

◆◆◆R5.5.10地域振興関係の管内視察での思い(その2)◆◆◆

◆福島潟流域治水対策河川事業
新潟北部の広大な低湿地「福島潟」の周囲に築堤して貯水機能を高めるという計画を初めて聴いた時は”本気か”と思ったほど私としては前代未聞の事業が、いよいよ終盤に差し掛かるというので視察した。現地展望台から眺めるそれは、あまりに雄大で途方もない故に、行政にしかできない仕事だと改めて思う。

◆駒林川河川改修
新潟県北の福島潟周辺に広がる田園を通り日本海に注ぐ新井郷川に合流する「駒林川」も治水の要の一つと聞き改修工事を見る。視察した工区では水田排水用の樋管の移設関連の工事中で、河川改修が、機械的に掘削拡幅していくものでなく、農業などときめ細かく調整しながら進められることを実感できた。

◆水原バイパス
国が直轄工事で整備を進める国道49号バイパスの進捗に併せて、スムーズに車が流れるように県道の接続部分を改良することは新発田地域振興局地域整備部の道路整備において重要事業の一つ。道の軌跡が動くと旧道の残地が出るが、地域でのその有効活用に繋がるよう腐心するのも担当者の隠れた苦労と知る。

◆簔口バイパス
新発田市は、旧城下町の市街地に加え、郊外も農村集落が点在し、県道でも急に狭隘となる道路が散在していて、車社会において児童の通学等に不安がある。公共基盤関係の視察の最後に「主要地方道住吉上館線の蓑口バイパス」工事を見ると、車の行き交う幅の狭さや軒先との近さなど深刻さが理解できた。

(「新発田地域振興局長の細々日記「R5.5.10土木整備視察(その2)」」終わり。「へたれ県職員の回顧録」の「仕事遍歴」シリーズで現在進行形の日記形式の現場視察編「新発田地域振興局長の細々日記「R5.5.11地域振興視察(その4)」」に続きます。)
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