新潟久紀ブログ版retrospective

活かすぜ羽越本線100年3「新発田駅以南編・中浦駅(その2)」

■JR羽越本線100年を機に新発田地域の振興を考えます。
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◆新発田駅以南編・中浦駅(その2)

 羽越本線の極小無人駅「中浦駅」周辺地図を見ると、未だ訪れたことの無い「真木山中央公園」というエリアが目に入る。野球場やテニスコート、ランニングトラックのある多目的グラウンドが整備された立派な施設の様であるが、それらの後背の里山部分に「わんぱく冒険の森」と表示されているので興味が沸く。常連のスポーツプレイヤーに占用されがちな典型的な施設とは異なり、新たに内外からの誘客に向けた展開ができそうな場所か否かを見極めたかったのだ。
 今冬は小雪のため積雪は無いものの真冬の平日の昼間であり、野球場やグラウンドなどに人影は全くない。それでも公園駐車場には平日の昼間にも拘わらずそこそこ車が停まっていたのは敷地内に図書館など行政施設も移設されていて職員の出入りがあるかららしい。
 野球場の脇に丘の上へ一気に登っていくような土手階段があって、これぞ「わんぱく冒険の森」への入口と確信して登り始める。天然の里山利用のためなのか結構急な登りで息が切れそうになる。新発田地域にはこのようなトレッキングというかトレイルランニングなどの入門編にできそうな高低差や厳しさの程度が多様な里山公園が幾つもあるので、それらの特長を示して網羅的に情報発信し、例えば全箇所制覇者にノベルティを出すなどすれば、ビギナーを始めとして幅広な誘客に繋がるのではないか。そんな事を考えながら小山を登ってみた。
 高台の木製洋風東屋から見下ろすと、冒険の森は単にスパルタンな坂道だけでなく、点在する広い平坦部を周遊できる回廊のような遊歩道になっていて、池から引き込んだ水を木製の樋管に流したり水車を回したりと遊べる水辺空間や、学芸の発表会ができそうな舞台、大型の複合遊具などがあり、そしてそれらとその間の空間にとにかく余裕がある。小さな子連れはもとより大人でものんびりと過ごせそうなゆとり感があるのだ。
 「中浦駅」からウエブ検索では徒歩1.7km24分と表示されるのだが、田圃の畦道をショートカットすればその半分で済むはず。農業用の道なので表立ってナビ表示できないのかもしれないが。
 土地勘なく新発田地域に赴任してきた私には、何とも素晴らしい誘客資源に思えて、休日ともなればさぞかし大賑わいなのだろうと、後日地元在住の職員に問うと、あまり盛況だとは聞かないとか、少し残念な話が聞かれた。
 公設の公園では指定管理など民間活力の利用促進と言われながらも、役所的な杓子定規な仕様と予算の切りつめの中で、ポテンシャルを活かしきれていないものが散見される昨今。この公園はどうなのか。民間の創意工夫に任せて収益につなげさせて行政の管理コストも効率化するといった"パークPFI"などの手法が適うものなのかどうか、そしてそれが「中浦駅」の利用増進へと展開できないかなどなど、調べてみたい意欲が高まったのだ。

(「活かすぜ羽越本線100年3「新発田駅以南編・中浦駅(その2)」」終わります。「活かすぜ羽越本線100年4「新発田駅以南編・月岡駅」」に続きます。)
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