新潟久紀ブログ版retrospective

活かすぜ羽越本線100年22「新発田駅以北・私の提案(その7)」

■JR羽越本線100年を機に新発田地域の振興を考えます。
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◆新発田駅以北・私の提案(その7)

 昭和育ちのレトロマインドから捻りだした直感的な知恵の次は、「タイムカプセル」そのものについて考えてみる。本当に旧態依然とした形状や内容のものだけで良いのだろうかと。
 昔ながらのものを好む年配者や幼児などのビギナー向けに「昭和式のタイムカプセル」を運用することしても、一方で、斬新な「令和式のタイムカプセル」というのを考えてみるのも面白いのではないか。仮に昭和式がヨソの土地で競合することになっても、従来にない新たな価値をもって差別化を図るのだ。
 やはり令和のスタンダードであるIT活用と今が旬のAI活用となろう。是非とも「デジタルタイムカプセル」というオプションを創造したいものだ。
 櫛形山脈の山中のとある区画において、ここでしか読み取れない、複写できない、QRコードのような表示をつくり、スマホをかざして、個人の認証プロセスを経ると、ネットクラウド内にその人独自のタイムカプセル空間が作れるというものはどうか。
 設定した年に居る”未来の自分”に向けたメッセージや今の自分が大事にすることを画像や動画などで入力保存するのであるが、一旦「鍵」をかけたら指定の年の日時にならないと自分ですら開けない、さらに、この櫛形山脈の現地に来て手続きしないと開錠できないという仕掛けにする。
 しかし、それだけでは単なるデジタルアーカイブでしかなくて面白くないので、AI技術を活かしてみたい。
 デジタルタイムカプセルを設定する箇所にウエブカメラを設置して、常時ないしは定時で周辺の樹々や環境の変化を映すほか、新発田地域における日々の出来事などを新聞やネットニュースなどにより情報蓄積していき、その映像と情報がカプセルを埋めた時に登録した自分のキャラクターにどのように影響を与えるかをAIが考える。つまり、貴方が、タイムカプセルという形で一時的に”心を置いて”後にした、この新発田地域に仮に暮らし続けた場合、歳月を経てカプセル開錠の時にはこんな風に変化したかもしれないと提示して見せるシステムを設けてはどうか。再来時に「この地に生きた場合の自分の可能性」が目の前に広がるのだ。
 顔つきや身体という表面的なことでも良いのだが、結果によって当人を怒らせたりするリスクがあることなどに留意は必要で、できるだけ良い結果が出て、これからでも新発田地域を頻繁に来訪したり住んだりするのに遅くないかもと思わせるような、システム的なバイアス装置が必要であろう。それも結構面倒なので、文章や小説、場合によっては今後に向けた占いのお告げのようなテキスト形式が、人それぞれに都合よくイメージができて無難かもしれない。
 自分自身という他に代えようがないものをもって、この新発田地域の櫛形山脈ならではの環境と仕組みにより、自分だけに創りだされるアウトプットが、しかもどのような結果になるか、その時にその場でなければ得られない形で得られるという趣向は、爆発的とはならずともじわりじわりと関心と参加を広げていくことに繋がるのではないだろうか。
 デジタルタイムカプセルを是非とも地元の新発田地域に住む人により開発してもらえないかと思う。私のつたない発案など、ITやAIに関する知見や技術の高さのみであれば、都心の技術者によって造作なく構築されてしまうだろう。しかし、それではあたかも既製品として与えられて大勢の人々が夢中にさせられているデジタルゲームと同様な虚構になってしまうと思う。
 例えば、地元の新潟県職業能力開発短期大学校で電子技術を学ぶ学生さんたちのように、新発田地域に身を置いて関連技術に関わっている若い人にこそ臨場感をもってシステムを構築して欲しい。最初はアイデアの部分的なところや単純なアーカイブ的システムから作って運用を始め、次第に内容を拡充したり高度化したりと成長していくのでも良い。
 むしろ、そうした取り組みを先ずは始めることと、それが次第に展開されていくことそのものが報道されるなどして、デジタルタイムカプセル構想への関心や関与を呼び、目的である羽越本線を利用しての「櫛形山脈」への人の呼び込みとその沿線地域の盛り上げ活動のピーアールにもなるように思う。
 新発田駅「以北」の羽越本線を活かした周辺地域の盛り上げについて、私なりの直感と感性による"なぶり書き"は以上のとおりで一旦の区切りとする。この粗野で荒唐無稽な"夢物語"が、原型無きまでにされても構わないので、けなされ叩き込まれるなどされて、有意で実効ある地域活性化案が生まれるような"引っ掛かり"にされないかと切に思うのだ。
〓「活かすぜ羽越本線100年」連載終わり〓

(「活かすぜ羽越本線100年22「新発田駅以北・私の提案(その7)」」終わります。総括編の「JR羽越本線100年を機に地域に関わる人を増やす私案1/2(農業応援編)」続きます。)
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