新潟久紀ブログ版retrospective

ゆるゆる人材育成5「根拠と妥当性につきる」(2022.11.11)

 "お役所仕事"と揶揄される我々の世界でも人材育成が重要と言われて久しい。
 税収など「入りありき」で仕事を考える役所の世界においては、大抵が財源の使い道とその効用を如何に大きくできるかということになる。それを突き詰めた視点として「コストとリスク」を常に頭に置いて課題への対応策の検討に臨み、整理に向けたアプローチは「根拠と妥当性」につきると考えている。

◇◇◇今日この頃の人材育成あれこれエピソード◇◇◇

☆伺いは上司の幅広目線で
 上司へ判断を伺うために部下が説明する資料を眺めると、課題から対応案への論理が細い一直線のものも散見される。担当なりの情報収集による整理だろうが、上司はもう数段幅広い視野と高い視点をもって内容査定に臨んでくることを肝に銘じて”漏れなく重複なく”の資料調整に努めるようお願いしている。

☆属人的知見の活用の功罪。パソコン得手不得手等
 事務分担を越えて職員の属人的スキルに頼ることがままある。私のような年輩においてはIT関連の操作などが最たるものだ。こうした事を問題視する”負担に見合う給付を”といった意見を聞くと、生身の人間による組織体として何でも杓子定規とするのは違うと思うが、年寄の勝手な理屈が何時まで通るか。

☆第三者の納得を想定した論理構成を
 相手方と当事者間で合意さえできれば実質的には片が付く案件でも、役所仕事となるとそれだけで良しと出来ないことが多い。公費を直接投じる事業契約はもとより、政策等の合意形成といったものでも「物言わぬ住民」に納得してもらえるかという観点が重要であることを部下との協議では啓発している。

☆面談では如何に聴き出せるか
 年輩になると職員採用や人事評価など面接する側が増える。限られた時間を有意なものとするためには、質問は簡潔にして、判断に必要な情報を相手から効率的かつ心証確証をもてるくらいに具体性を持って引き出せるかだ。当然の事と思われるかも知れないが以外に自分の喋りが多い面接官も少なくない。

☆自然な目の追い方を踏まえた資料説明を
 上司へ資料を提示しての説明に際しては、字面を追う目線の動き方を意識して、端折ったり補足したりに意を用いることが重要だ。割と多いのが、話を急ぎたいためか、並ぶ文言の後ろの活字から先に口にして前の活字に戻るような話し方で、聞く側は戸惑う。活字にない補足のお喋りの冗長も要注意だ。

(「ゆるゆる人材育成5「根拠と妥当性につきる」(2022.11.11)」終わります。ゆるゆる人材育成6「課題解決策創りの解決策」(2022.12.9)に続きます。)
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