新潟久紀ブログ版retrospective

新発田地域振興局長の細々日記「R5.4.20地域振興視察(その1)」

 新潟県としての予算や権限の執行最前線が地域機関。その一つ新発田地域の振興局長に着任したからには出来るだけ早く管内を把握したくて、数日間にわたる懸案箇所の現地視察を開始した。正直なところ土地勘が薄いのだが、地域振興にはヨソ者の視点も求められていると考えて貢献できることを探りたい。

◆◆◆R5.4.20地域振興関係の管内視察での思い◆◆◆

◆寺町から街中の新発田川沿い
城下町新発田の街歩きスポットとして寺町から生活用水の名残がある新発田川沿いを歩く。昔の風情が残る川端や「白勢長屋」、最近まであった川の上に台を掛けて商う珍しい「公設市場」跡など観るが、各々だけでは誘客には弱い。昔話を聞かせて想像を掻き立てながら案内するような仕掛けが必要と思う。

◆新発田駐屯地「白壁兵舎広報資料館」
陸上自衛隊新発田駐屯地「白壁兵舎広報資料館」に寄る。日清日露から太平洋戦争に至るまでの兵士個人レベルの行動や思いを資料や遺品などで臨場感を持って学べるほか、明治時代の歴史的建造物の面白さも知れる。無料の開放的施設でもあり新発田地域への交流人口増に上手く活用できるようにしたい。

◆荒川「剣龍峡」
全国的にも有名な「月岡温泉」から荒川川沿いの山道を車で15分程登ると「剣龍峡」という岩石と清流が美しい渓谷がある。足元に注意が必要なワイルドさなので気軽なピクニックには馴染まないが、トリム遊具の様に楽しめるので、温泉に入る前に強めにトレッキングする場とする旅行商品など作れないか。

◆月岡温泉街で高付加価値化が進む
コロナ禍前からご無沙汰の月岡温泉街に視察で立ち寄ると、そぞろ歩きで目に留まる店舗がとてもお洒落でいて入り易さもある構えに変わっていて驚く。”映え”意識の高い若い女性狙いの洗練さばかりでなく田舎街の素朴さや馴染みやすさにも意を凝らしているようで好感が持て、情報発信に一肌脱ぎたくなる。

◆古民家カフェ「水音の里」
新発田地域の誘客資源の視察も兼ねて、新発田市街地から加治川沿いを遡った米倉地区の古民家カフェ「水音の里」で昼食。十割蕎麦の美味しさはもとよりオレンジの皮やズッキーニなど珍しい野菜天ぷらで楽しさも加えていたほか、2階に昭和レトロの部屋もあり、店主の遊び心を地域振興に借りたいと思う。

◆「道の駅加治川」
集客巻返しに向けてリニューアルしたばかりという「道の駅加治川」に寄るが、新発田市中心からほど遠くない旧中条町中心への途中で”息つく”必要性が低い上、ド真っ直ぐな国道の脇という立地が”素通り”させているようなので、ここを恒常的な目的地とさせるここ独自のコンテンツに知恵出しが必要のようだ。

◆「菊水酒造」見学
地域振興関係の管内視察の初日最後は新発田市の銘醸「菊水酒造」見学。大粒でアミノ酸が少なく独特の端麗さを醸す酒米「菊水」にこだわる酒造りの説明のみならず、日本酒文化に関わる物品や情報を大事にする社内研究所の楽しい案内もあり、誘客のための地域資源の数珠繋ぎを考える上で貴重な場と認識。

(「新発田地域振興局長の細々日記「R5.4.20地域振興視察(その1)」」終わり。「へたれ県職員の回顧録」の「仕事遍歴」シリーズで現在進行形の日記形式の現地視察編「新発田地域振興局長の細々日記「R5.4.24農業農地関係視察」」に続きます。)
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