新潟久紀ブログ版retrospective

ほのぼの鑑賞・テレビドラマ等2022.5.28

 旧作を懐かしみ再び視聴できることを有り難がるのは、私もいよいよ年老いたということなのか…。
 先般4K版で復活したウルトラセブンの再放送を見たが、映像や造形など技術的技法的な見劣りはやむを得ないとしても、伝えたいことの核心にまで無駄をそぎ落とした造りのシンプルさが、かえって現代に至るまで再放送に耐える普遍性を持っている。それも、視聴する私が歳を重ねているのに、なお鮮やかに。
 振り返ると、各作品が狙っていると思しきターゲット・セグメントから見れば、敢えて背伸びして視るくらいの視聴者がハマるようなシナリオや演出に、私などは惹かれてきたことがわかる。
 こうした視点は、ネット社会となってもTVドラマが生き残り続けて、レガシーを生み続けるためのポイントになるのではないか。
 既成の漫画を原作として、良くも悪くも一定の安定層を意識していて"踏み出しきれない"作品や、"○○向け"とか"等身大"に収まり過ぎている作品が多くなっていると感じる。それらは初回だけでそれ以降は視なくなってしまうのだ。

◇◇◇昨今で惹かれたドラマ等についてのつぶやき◇◇◇

☆17才の帝国
 NHK総合「#17才の帝国」を"視てしまって"いる。映画と張り合えるようなオープニングの映像造りやキャスティングが期待感で引きずり込むし、主人公のキャラなどが我々おじさん世代には昭和の「#タイムトラベラー」や「#赤外音楽」を彷彿とさせて感慨深くさせる。正に演出の術中にハマったということか。

☆ザ・カセットテープ・ミュージック
 今更ながらハマったのがBS12のトーク番組「#カセットテープ・ミュージック」。1980年代の日本のヒット曲を中心に、コード進行の妙などマニアックな面白さを音楽素人にも楽しませて感服。低予算だが知見と話術で人を引き込むエンターテインメントは、財政にゆとり無い新潟の地域振興等にも参考になる。

☆おんな太閤記(2022年5月2日)
 大河再放送「#黄金の日日」ロスと思いきや「#おんな太閤記」が楽しみに。近年の主演女優は実年齢30歳前後で青年から晩年まで演じるのが多いと思うが、#佐久間良子 さんは当時42歳のはず。20歳前後の役柄で、手先の所作や小走りする姿などの演技力で本当に若く見せるから凄い。

☆誰にも言えない(2022年3月13日)
 BS-TBSで30年前の話題ドラマ「#誰にも言えない」を観てる。横恋慕と愛憎劇という昼メロ王道のトレンディー仕立てだが、バブル経済ピークアウトの少し落ち着きを求める若者の志向など当時の世相も振り返れて面白い。TVも音楽のようにクラシックという類型での番組編成が欲しい。

☆MTV(2022年4月17日)
 昭和59年大学2年の冬。深夜のMTVでドン・ヘンリー「Boys Of Summer」が流れた。ビーチリゾートで一夏限りで別れた女性を振っ切れない男の想いを綴るメランコリックな叙情詩が、深雪の中に引き籠もり夏に愛車を駆って活動的だった頃の事を思い返すばかりの自分に重なったのだ。

☆土曜はヨイショ(2022年5月14日,21日)
 昭和の新潟大学生時代に、サークル活動の映画クラブでは学祭での自主上映会開催が決まったが、私はこの催事の広報担当として活動した。県内テレビ局に集客宣伝を申し入れると #BSN新潟放送 では伝説のローカル番組「#土曜はヨイショ」出演が決まり、皆で大盛り上がりになった。
 昭和の新潟大学生時代にサークル活動を宣伝するにはローカルのTVかFMラジオということで、BSN新潟放送の生番組「土曜はヨイショ」に乗り込むと、ゲストの早野凡平さんと橋幸夫さんを間近に見れて大興奮。調子づいてあの「巨泉のクイズダービー」の素人枠に出演する学友もいた。



(「ほのぼの鑑賞・テレビドラマ等2022.5.28」終わります。)
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